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【沙々杯/#ささはい応募】俳句を三句詠んでみます。

肉まんを分ければふたり分の湯気

初もうでデビュー間近のバンドの子

白鳥は湖面に映る空の雲


白杯ではほぼ初めての俳句を詠みました。
初めてにしては結構な成果を上げることはできました。
でも心残りもいくつかありました。

だから「白杯の時の私に足りなかったもの」をテーマに三句を練り上げました。

はっきり言えます。
今の私は、三ヶ月前より圧倒的に強い、と。

肉まん

肉まんを分ければふたり分の湯気

ありがちな発想の中に飛び込み、新しいものを見つけ出す。
そういう挑戦をしようと思いました。

「肉まんを半分こする」
という発想自体はよくある発想ですよね。
俳句じゃない文章でもその発想をしているものはいくつか見つけました。

そして湯気も定番ですね。
湯気の向こうに君がいる、みたいな。

だから「ありがちな発想に飛び込む」という目的において、
これほど良い題材はありません。

そして肉まんについて調べたり考えたりしていると、
「湯気が登場しても、湯気について深く言及されることは少ない」
ということに気が付きました。

せいぜい匂いや熱の情報が付け加えられるくらいです。

そこで湯気に焦点をあてて、
もう一歩踏み込んだ描写をおこなってみました。

そうしてこの句が出来上がりました。

肉まんを分ければふたり分の湯気

どういう湯気なのかを描写することで、受け手の想像が広がりやすい句になったと自信を持っています。

初もうで

初もうでデビュー間近のバンドの子

俳句では冬とは別に新年という季節区分が存在します。
そしてこの大会は実質的には冬+新年の大会のようだと小耳に挟みました。
そこで一句は新年の季語を使おうと試み、この句になりました。

神様に願い事をしたり、お守りを買ったりする初もうで。
楽しいイベントでもありますが、中には真剣に初もうでをしている人もいることでしょう。
そういう人を描こうというアイデアです。

ところでこの句、うっかりすると、
「初もうでデビュー」なるものをする子の句に見えてしまいます。

この問題は語順をちょっといじって、
初もうでバンドはデビュー間近の子
とするだけで回避できます。

でも、語順を変えるとちょっぴり句の味わいも変化しちゃいます。
それに誤読ができた方が楽しくありませんか?

楽しさとニュアンス優先で誤読の可能性ありの句にしてみました。

白鳥

白鳥は湖面に映る空の雲

いかにも俳句っぽい俳句。
というのを狙って、生き物を描写する句も作ってみました。

とは言え独りよがりな描写をするわけにもいかないので、
白と青の組み合わせをとことん強調しつつ、光景を思い描きやすい句にしてみました。

白鳥も含め、
「美しいもの」という共通の認識がありそうなものに託しました。

私の句の中では、ここまで託しまくりな句というのも珍しいと思います。
これもまた私にとっては挑戦であり冒険です。