ジェームズ・ワット、「ブリュードッグ」の買い戻しを正式に提案
“ジェームズ・ワット、「ブリュードッグ」の買い戻しを正式に提案
James Watt offers to buy back Brewdog”
2007年スコットランドで創業したパンクなクラフトビール、「Brewdog/ブリュードッグ」。
4か月ほど前、2026年4月頭に経営破綻。アメリカの飲料・医療用大麻会社「Tilray Brands/ティルレイ・ブランズ」 に買収され、当ブログでもそのとき、その後の動きをお伝えしました(↓)。
https://ricorice.exblog.jp/33902527/
https://ricorice.exblog.jp/33903900/
https://ricorice.exblog.jp/33928554/
その後、「ブリュードッグ」の共同経営者のひとりだったJames Watt/ジェームズ・ワットは、新たなビールブランド「Second Best/セカンド・ベスト」を立ち上げようしており(↓)、
「ブリュードッグ」を買い戻したい(↓)、との思いも。
そしてついに(?)、7月15日(水)、ジェームズ・ワットは、現在「ブリュードッグ」を所有する「ティルレイ・ブランズ」 に対し、「ブリュードッグ」買収の正式な提案を提出したと発表しました。
“The punks and the crew built this company and Brewdog deserves to belong to them once more.”
「パンクス(ファン)とクルー(従業員)こそがこの会社を築き上げたのであり、「ブリュードッグ」は再び我々のものになるべきだ」とジェームズ・ワット。
「ティルレイ・ブランズ」による「ブリュードッグ」買収は、3300万ポンドで売却され(かつて20億ポンドの評価額を誇ったにも関わらず)、
ジェームズ・ワットは、「ブリュードッグ」株を購入したものの、売却によって利益を得られなかった数千人の「エクイティ・パンクス」(株式投資で利益を得られない投資家)に株式を提供する目的で設立した「セカンド・ベスト」を通じて、今回の買収提案を行いました。
投資家一人ひとりに対し、「ブリュードッグ」の保有持分を返還すると主張。また、従業員に対して“リアル・リビング・ウェッジ(生活実態に即した適正賃金)”を復活させるとともに、同社の株式を付与することも約束しました。
ジェームズ・ワットによると、4万3000人の出資者が新会社の株式取得に同意しているとのこと。
買い戻しの入札は、ジェームズ・ワットの自己負担と匿名パートナーとの共同出資により行われています。
3月に「ブリュードッグ」を買収した「ティルレイ・ブランズ」 は、「ブリュードッグ」をイギリス、アメリが合衆国、オーストラリアで拡大し、評価額を10億ドルに戻す計画を発表していました。この売却では、イギリスの38店舗が閉鎖され、約484人の従業員が影響を受けました。
「ブリュードッグ」のCEO、James Taylor/ジェームズ・テイラーは、就任から1年余りで先週、同職を退任。
後任のCEOはおかれず、今後は「ティルレイ・ブランズ」 の幹部らが同社の国際事業の一環として事業を運営していく見通しです。
ジェームズ・ワットはもはやドン・キホーテのようでもあり、でもこういう熱量こそが原動力で世の中を動かすとも思うので、エネルギーに圧倒される、というか。
タフというか、ジェームズ・ワットにとって「ブリュードッグ」はアイデンティティであるってことかもしれません。
さて、どうなるのでしょうか。
thu 16/07/26
