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毎日のリレー

みっつめのマグカップを手放した。

格好つけて「手放した」と言ったけれど
本当のところは、「もらっていただけるよう仕向けた」というところで
友達とのお茶会に連れて行った。
「もう、マグカップはたくさん持っていると思うので、要らなかったら遠慮なく言ってください…」と言いながら差し出したそれを、「もらってもいいの?」という控えめな笑顔と一緒に、リュックサックにしまわれていった。
彼女に似合いそうな、ミントグリーンだと思った。

これで、もうだいじょうぶ。
あのカップでお茶を飲めば、すうっと繋がってゆく。
マグカップの底から、あなたの街へ、あなたの部屋へ

そう思えば、あと百年は生きられる。と思える。

話は替わるけれど、実はリプライとかコメントと呼ばれるものを利用するのが、あまり得意ではない。
なぜだか、LINEも得意でない。
昔からそんな気がしていたのだけれど、最近はすなおに自覚した。
インターネットの世界の交流方法が、BBSと匿名チャットだったときは、そんなことなかったんだけどなァ…

文字を「書く」というような表現方法を選んで、毎日エッセイとか記事とか読んでいるものを書き続けているのだけれど、「対個人」になると怯んでしまう。
なんだか、うまいことしゃべれない。
人と話すのが苦手とか、人見知りとか、そういうのはだいたい克服してきたのだけれど。

得意ではないだけで、わたしはわたしなりに人を愛しているので、コメントをいただくと嬉しいなあ、と思う。
ただ、返事がヘタですまん。の気持ちが消えない。

だから、「あ!わかる」と思っても、共通の話題を見つけても、さっとハートマークだけ押して去ることが多いわたしなのだけれど、これは、これはもう、と思って

最近、noteの仕様が変わって、フォローしていない方の記事も多く表示されるようになったのだけれど、見つけてしまった。
スタバの話。
「おすすめの飲み物やカスタムがあったら教えてください」と書かれていたので、でしゃばってしまった。
いやでしゃばりたくなかったんだけど、
でも、ラテ系が好きなら、絶対に【オールミルク】これは試して欲しい。
味覚にエラーを起こす病気になる前、スターバックスでいちばん好きな飲み物は【イングリッシュブレックファストティーラテ・オールミルク】だった。
コーヒーじゃないんだよ。
コーヒーも美味しいんだけど。

ああ、飾り気のないイングリッシュブレックファストに、ふわふわであたたかなミルクーーー
なぜだかほのあまいそれを、思い出すだけでうっとりする。

友達とスタバに行ったときに注文したら、「じゃあ、わたしもそれにする」と言ってくれる機会があって、ふたりとも気に入ってくれた。
これはいいね、って言ってくれたのが嬉しかった。

イングリッシュブレックファストティーラテのオールミルクは、あたたかな記憶だ。
うっかりでしゃばっちゃうくらい、あたたかな記憶だ。

だから、まるすけさんがオールミルクで飲んだことと、美味しかったことを伝えてくれたとき、飛び跳ねるくらい嬉しかった。
なにもわたしの手柄とかそういうわけじゃないし、まるすけさんとは知り合ったばかりだ。

それなのに、友達と一緒にスターバックスに行って「わたしもそれにする」って言われた、あの瞬間のよろこびと、同じあたたかさが立ち込めていた。

わたしは今度、気になっていたけれど挑戦できたなかった、ウーロンティーラテに挑戦するつもりだ。
まるすけさんが、美味しいと言っていたから

「本日さっそく、スタバに行こうと思います」

今朝、届いていたメッセージにはそう書かれていた。
スターバックスのギフトを送った相手からだった。

「スターバックスのお芋のフラペチーノが美味しかったです」
わたしが伝えられたのは、拙い言葉だけだった。
「元気だして」とも「頑張って」も違うと思った。

でも、スタバのフラペチーノはいつでも正解だ。
味の好みとかさておいて、存在が正解だ。

重たい身体で駆け込んだ、フラペチーノの甘さを、わたしは忘れない。
ずっと忘れない。

あのときの幸福、あなたとの幸福、あなたの幸福
幸福な魔法は積み重なってゆく。

あなたにも、訪れればいい。と思っている。

昨日飲み残したコーヒーを飲みながら、ここまで書き進めてきた。

夏も終わったというのに、わたしの中では相変わらずのアイスコーヒーブームが続いている。
最近気づいたのだけれど、サーモのタンブラーにストローをさして飲むコーヒー、というのがとてもいい。

お箸でごはんを食べるより、スプーンで食べたほうがガツガツいけるみたいに
ストローを使うと、ぐびぐびといける。

このタンブラーは、友人から譲ってもらったものだ。

わたしが使っているタンブラーは、ふたつ。
ひとつは、友達が送ってくれたもの。
スタバのコーヒーとか紅茶が詰め合わせられた幸福な箱。
あれは確か、プレゼントのお返しだった。

もうひとつも、友達からもらったものだ。
「差し入れでね、あったかいコーヒーと一緒にもらったの」と言っていた。
でも、「サーモタンブラーを買ったばかりで…」と困った顔をしていたので、わたしが引き取った。

今日のタンブラー
写真が壊滅的にへたくそだけど、ピンクから青のグラデーションと
きらきらしているのが、ほんとうにかわいい

ああこれも、やさしい魔法の続きなのだ。
誰かが、やさしく安心する時間を願ってくれた、その先にある未来。
いろんな道を通ってきたのに、どの道もあたたかさで溢れていた。
アイスコーヒーでも、フラペチーノでも
心臓はいつでも、あたたかく灯る。

わたしたちは、繋がっている。
マグカップで、タンブラーで、アイスコーヒーで、フラペチーノで、スターバックスで

ごくんと飲み込むと、繋がってゆく。
やさしいことと、あたたかいことと
「生きよう」と思った日差しの中にたどり着ける。

ああやっぱり、
それだけであと百年は、生きていられるのだ。



※now playing



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