幸福の博物館
ああ、またやっちゃった。
なんで、メガネをレンズから掴んでしまうんだろう。
と思うけど、裸眼だから仕方ない。
メガネのシャンプーをするほどでもない。
そう、わたしにはアレがあるしね。
*
デスクに腰掛けて、手を伸ばす。
友達がくれたクリーナー。
ハンカチとしても使えるけど、メガネとかスマホとかも拭ける便利なやつ。
「かわいくてうれしくて、自分の分も買っちゃった」という彼女の笑顔ごと、宝物になった。

ハンカチとして使うのはもったいなく、
かと言って、大事なもの・かわいいものを使わないっていう選択は近年なくて(わたしだったら使って欲しいし、使わないと持っていることを忘れちゃうし、本当に大事ならもう一度買えばいい。と思えるようになった)
そう、わたしにはどうしても「使いたいもの」だった。
*
12月になって、手鏡を買った。
B5の、大きい鏡を使うほどでもないときの、手鏡。
百均で買ってもいいんだけど、せっかくだからお気に入りが欲しくて。
やっぱりまたポケモンセンターで買うかなあ、と思っていたとき、出会ってしまった。
ポールアンドジョーのクリスマス限定手鏡。
始めて見つけたときには発売前だったのに、忘れられなくて12月になってから買いに行っちゃった。
かわいくて最高なんだけど、どうしても指紋がつく。
クリーナーが、わたしには必要だったのだ。
奇しくも、友達がくれたクリーナーもポールアンドジョーだった。
いまでは、大切にデスクに重ねてある。
*
大事なものを、デスクに置いてある。
見えるところに、手の届くところに。
使用頻度の低いものは引き出しに。
ほんとうに使っていないものは引き出しからも捨てて
大事なものだけを、ここに。
ポールアンドジョーの手鏡とクリーナー
今日買ったお花

お守り代わりにビルス様(ドラゴンボール超に出てくる破壊神)
ミュシャ展で買ったタペストリー
たくさんあるピアスはすべて手の届くところ、ルピシアのミニ缶に(朝、引き出しやアクセサリーケースを開けるような器用な生き方はできない)
友達から届いた犬夜叉のポストカード
安野モヨコ先生の、シュガシュガルーンカード
家族からプレゼントしてもらった、どうぶつのもりamiiboカード(どこを定位置にするかまだ悩んでいる。大事にしまいたい)
昨年の生存ログインボーナス、シャネルのアイシャドウは引き出しに決してしまわなかった。ずっと見ていたかった。
別に、きれいに整っているわけではないけれど
ずいぶん幸福で、居心地の良いデスクになったなあ、とじんわりする。
このあいだまではもう少し散らかっていて、改良を積み重ねた結果だった。
ようやくたどり着いた夢のお城。
最低限散らかっていなくて、雑多で、まるでわたしみたいな空間。

なかなか良い感じなのよ、と思って写真に撮ってみたらぜんぜんそんなことがなくて笑ってしまった。
言葉通り「最低限散らかっていなくて、雑多」、ほんとうにわたしらしいこの空間に支えられている。
わたしの好きなもの、
友達と歩いたどこかの街の記憶
ひとつずつ、確かめて
人は多くのことを根に持つけれど、幸福は線香花火みたいだ。
燃えているあいだは輝いているけれど、ぼとりと落ちたそのあとには、次の幸福を探し出してしまう。少しさみしい気持ちにもなってしまう。
このデスクにはきっと、凝縮された幸福がそのまま残っている。博物館みたいに。
昨日のわたしが、そう仕組んだんだと思う。
そのことに、妙に救われてしまう夜がある。
今日は久し振りにBGMを変更しました。懐かしい、学生の頃よく聞いてたやつ。執筆中は、日本語が多いと集中できないタイプです。
メガネユーザーのあなたはもう知っていると思うけど、念の為。
一家に一台、メガネクリーナー。使うたびに感動する。手放せない。
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