わたしだって旅をする
最近、フォローしていない人の記事を読む。
というのが、個人的に流行っている。
フォローしているひとは、「知り合った」ひとで
あ、○○さんの新しいエッセイだ。みたいに思う。
勝手に知り合っている。
フォローしていないひとは「はじめまして」で
どんな文章を書くかも、何が好きかも知らない。
もちろん、フォローしているひとのことだってそんなに詳しくは知らないけれど。
フォローしている人のことは、何かしら「好き」だと思ったわけで
そしてわたしは、新しい何かを好きになりたい。
家と会社の往復では知れない場所を、わたしは知りたい。
何を好きかを、探しに行く。
そんなつもりで、noteのカテゴリをいくつかフォローした。
美容系とか、旅系とか、
そもそもフォローをするまで、わたしが美容とか旅が好きっていう自覚もなかった。
ただ、いくつか並んでいるワードの中から「フォローする」なら、これだなって思った。
そんな感じで、いろんなひとの記事を読んでいる。
いろんな情報や書き方があって、
それはまるで「本来ならば買わない本」を買っているみたいでおもしろい。
YouTubeの自動再生みたいな。
自分では選ばなかったはずのものたち。
でも好きなもの。
会いたかったひとたち。
*
旅が好き、というのは自分でも意外だった。
わたしはあんまり、旅をしたことがない。
実家で、わたしが娘で、妹だったときは、いくつかの場所に連れて行ってもらった。ような気がする。
そんな家庭で育ったわたしは、大学を出たあとに、貧乏ルートを選んでしまった。
お金はなくていいから、好きなことをする。
お金よりも自由を選んだ。
お金と自由は両立しないと思っていた。
とか、いろいろ言葉はあるけれど、目先の興味に食いついた結果がそうだった。
働いたお金は、スタジオ代やらライブの出演費、CDの制作代とかに消えた。
計画的に生きていなかったので「いつまた高額出費があるかわからない」ということに怯えて、仕事もあんまり休めなかった。
食費も削っていたから、いまよりずいぶんと痩せていた。
先の予定で自信満々に入れるのはライブのスケジュールだけ。
休みの日は寝ていた。
20代のころはそんなで、旅行はおろか、友達の結婚式にだってほとんど行ったことがない。
そんな名残で、いまでも暮らしている。
むかしよりは多少、貧乏じゃなくなったかもしれないけれど
あのころよりも美容に投資したり(投資する必要が出てきた、とも思う)、
本を買ったりしているので精一杯な暮らしであることには違いない。
つまり、三十代になったいまでも、旅行にはほとんど行ったことがない。
*
それでも、旅というカテゴリーを選んで、いろんな記事を読んでいる。
バンコク、台湾、ベルギー、清州城、神戸
いろんな場所を、その物語を見た。
そして「ああ、きっと人生で一度も行かないであろう場所を知れてよかったなあ」などと思ってしまうのだけれども
ああ、ちがう。
ちがうぞ。
そうじゃない。
行きたい場所には、行けば良いんだ。
なんて言って、明日にでも飛行機に飛び乗ることはできない。
「行きたければ行けばいい」っていうのは綺麗事だ。
本当に行きたい場合のみ、準備とか、足りないものを努力で補っていくわけだ。
それがおとなってこと。
そしてわたしは、ベルギーに旅立つルートを選ばない。
お金があったら、冷蔵庫と洗濯機を買い替えたいから。
でも、そうじゃなくて。
行けるところがある。
東京にも、まだまだすてきな場所がある。
練馬区、板橋区
うちからは少し遠いけれど、当然日帰りできる距離だ。
むしろ、遠いってなにが問題なの?
問題ってたぶん、体力だけだ。
わたし、電車に乗るのはとても好きなわけだし。
新幹線代や飛行機代を気軽に払えない代わりに、電車代だったらいくらでも払いたいよ。
だから間違えないでね。
「どうせわたしには行けない」じゃなくて
本当に行きたいなら、準備と努力を怠らないこと。
そして「本当に行きたい」なんて気合を入れなくても、行ける場所があること。
わたしはそれを、
近くて素敵なたくさんの場所を、知らないだけ。ってこと
*
今日も雑誌をめくるように、誰かの物語を読む。
知らない場所を、少しずつ知ってゆく。
わたしは昨日と同じようにパソコンの前に座っているだけなのに
なんだか少しずつ
でも確かに
視界が広がってゆくような、
それは明るさを纏う、晴れやかな午後の光のように感じている。
ーーー最近のわたし、noteでの旅の軌跡
※東京の良いところ。たくさん教わりました。
※延々と階段のある風景がたまらない。最高のアカウント
※ベルギーすごいすてきだった… うっとり
※コメダ行きたい。新作情報が見れて楽しい&嬉しい
※now playing
遠くへこそ行ったことはないけれど
わたしなりに、旅を愛しているのだと思う。
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