【読書】癒し屋キリコの約束|悩みも心も、ふわっと軽くなる喫茶店
駅前ロータリーから続く「銀杏商店街」。
その一角にある喫茶店「昭和堂」は、ちょっと不思議で、やさしくて、どこかクセになる場所でした。
今回は、そんな昭和堂を舞台にした物語。
**『癒し屋キリコの約束』**をご紹介します。
喫茶店なのに、人生相談!?ゆるくて深い“昭和堂ワールド”へようこそ。
店内に流れるのは、懐かしの昭和のメロディー。
店長・カッキーが淹れるコーヒーと紅茶は本格派。
これを目当てに通う常連さんもたくさんいます。
……なのに、いちばんくつろいでるのは、お客さんじゃなくてオーナー!?
ロッキングチェアで漫画を読みながらビールを楽しむ“自由人”
――それがこの物語のキーパーソン、霧子さんです。
一見いい加減そうに見える彼女ですが、実はとんでもない凄腕の「癒し屋」。
常連たちとチームを組み、悩めるお客さんの心を軽くする…という、ちょっと変わったお仕事をしているのです。
霧子さんの最高の仲間たち
登場人物たちがまた魅力的!
* 自称霊能者・入道さん
* 爽やかバイク便ライダー・涼くん
* 和菓子屋職人、元キックボクサー・清助(せいすけ)さん
* そして、昭和堂の看板店長・カッキー
年齢もバラバラ、性格もバラバラ。
でもみんな、カッキーの淹れるコーヒーが大好きで、霧子さんのひと声で集まる“チーム昭和堂”。
彼らが、ストーカー問題から進路の悩み、人間関係のもつれまで、想像もつかない方法で解決していく様子は痛快そのもの!
毎話ごとに「え、そうくる!?」と驚かされつつ、最後にはちゃんと心が温まる。
テンポよく、読んでいてワクワクが止まりません。
霧子さんの格言にグッとくる
そして、この小説の大きな魅力のひとつが――
霧子さんの“格言”の数々。
心に刺さる言葉に、思わずため息をつきたくなります。
「人ってさ、長所で尊敬されて、短所で愛されるんだよ。だから、どっちも大事なんだよ。」
……どうです? この一言だけで、なんだか救われた気持ちになりませんか?
「誰かに助けられてばかり」じゃない。
「自分も誰かを支えている」んだって思わせてくれる。
この本は、そういう優しさにあふれています。
読み終えたとき、心がふわっと軽くなる
日常にちょっと疲れたとき。
人間関係がしんどいなと思ったとき。
悩みがあるわけじゃないけど、気分転換したいとき――
そんなときにぴったりの一冊です。
物語を読み終える頃には、肩の力がふっと抜けて、
「また明日もがんばってみるか」って思えるはず。
ちなみに、店長カッキーのコーヒーには“師匠”がいるらしく…
関連作の『虹の岬の喫茶店』も読みたくなりました。
さいごに
「昭和の音楽が流れるレトロな喫茶店」って、ちょっと憧れませんか?
この本を読んだあと、本当に“昭和堂”に行けるんじゃないかって思ってしまいました。
読後感は、ほっこり、じんわり、でもちょっと笑える。
心が疲れたときに、ぜひ読んでほしい物語です。
📚 癒し屋キリコの約束/森沢明夫
気になった方はぜひチェックしてみてください☕✨
