HP300の私 #きのころネクスト /#八風ちゃんの50案
2/28までの企画に間に合わなかった記事の再生に付き合ってください。
のオープンニングのお知らせで、八風(やふぅ)ちゃんの推し活4連チャン記事を一緒にご紹介して頂いたきのころさんが2/28まで自主企画を立ち上げられていました。
※この企画は2026年2月28日で終了しました。
・きのころネクスト
・きのころチャレンジ
2つのお題を設けられていました。
この中の
「きのころネクスト」(自分が書いた記事の続きを考える)に1作チャンレンジ済ですが、その日に書き上げたもう1作の続きも途中まで考えていたので、その続きを書いてみます。
そしてここに僭越ながら、もう1作と同様、私の自主企画「八風ちゃんの50案」を掛け合わせて、書かせて頂きます。
先日、アップさせていただいた心温まるお話のネクストです。
このお話の続きを、「八風ちゃんの50案」の他のお題を使って書いてみたいと思います。
さらに登場人物を増やして、妄想100%で書いてみます✊
お付き合い、よろしくお願いします。
(前回までのお話)
八谷風歌は大学を卒業後、食品会社にストレートで入社した、新入営業社員。
人事部 事務員で同期入社の小竹哲子に連れられて、ある喫茶店で心和むコーヒーに出会う。
毎日のお得意さん周り、先輩からの厳しい指導に疲れていた心がほっこりしていく瞬間を味わう。
日曜日14時。
営業社員の八谷風歌は月曜日に開かれるプレゼンのスライド作りを頼まへれ、休日出勤していた。
いつもはお得意さん周りがあるので、スーツでの出勤だが、この日はパーカーにジーンズというラフな格好で出勤していた。
時々、会社帰りに同期の小竹哲子とコーヒーの美味しい喫茶店で過ごすことが多くなった。
あ〜やっと出来たぁ〜
疲れたぁ〜コーヒー飲みたくなってきちゃった。。
哲子に抜け駆けだけど、1人で行ってみようかな~。
片付けをし、オフィスを出る。
何度も行っているので、道を覚えてしまった。
note市路地裏1丁目の裏路地3本目入って突き当たりを左、美術館の隣の隣。
ここだ!
ブラウンの扉の上にはグリーンのオーニングがかかっており、そこに白地で喫茶『ルワンダ』と店名が書かれている。
いつもは仕事が早く終わった閉店ギリギリの時間に急いで行くこともあって、喫茶店の隣が、スナックだということをその日、初めて知った。
日曜日の午後14時過ぎ、当たり前のようにスナックは準備中の札がかかっていた。
『ルワンダ』の扉を開け…
カランコロン♪
「あ、風歌ちゃん、いらっしゃい。」
声を掛けてくれたのは、エプロン姿の女性。
喫茶店のママだ。
ママ:スーツ姿じゃない風歌ちゃん、初めて見たわ〜。
風歌:はい、休日出勤だったんで。
今日はカウンターの特等席に、先約が居た。
仕方なくテーブル席に座る。
いつもは哲子とぺちゃくちゃおしゃべりしてたから、気付かなかったけど、この喫茶店、ピアノやギター、ウクレレが置いてあるよ。ハーモニカまで…
マスターの趣味かな。。
席に座り、カウンター席に目をやると、
小学校3年生くらいかな。。
黒いランドセルを隣の席に置いて、ゲームをしている。
(あの子…コーヒー飲まないのかなぁ〜)
心配そうに見ていると、男の子が後ろを向いた。
男の子:お姉ちゃん、コーヒー飲みたいの?僕、この席空けた方がいい?
風歌:いいよ。ここでも飲めるから。
男の子:じゃあ、僕がそっちに行ってもいい?
(なんで?小学生の男の子と話す話題がない…)
もじもじしていると、男の子がランドセルとゲームを持って、風歌のテーブルにやって来た。
カウンターに目をやると、ママと目があったが、微笑んでいた。
男の子:お姉ちゃん、どっから来たん?
風歌:会社の帰り。君は?
男の子:僕ん家、ここやねん。
(えっ?息子さんなの?)
もう一度、カウンター席に目をやると、ママとマスターはにこにこ笑っている。
男の子:お姉ちゃん、名前なんてゆーの?
覚えたいからここに書いて。
男の子はランドセルから取り出したノートを開き、鉛筆を風歌の前に突き出す。
線の入っていない自由帳。
風
歌
(なんとなく縦書きにしてしまった。)
男の子:かぜ…?うた?
風歌:ふうか って読むの。
男の子:綺麗な名前。。
風歌:ありがと。君はなんて名前?
男の子は風歌から鉛筆をもぎ取り、ノートに自分の名前を書き足した。
風 陽
歌 大
風歌:よう…だい?
陽大:ひなた ってゆーねん。
風歌:陽大くん…
陽大:そう。
風歌姉ちゃん、ゲーム好き?
風歌:あんまりやったことない。
陽大:大戦相手を探しててんけど、パパもママも忙しいから…。
陽大のゲーム機を覗き込むと、野原のようなフィールドに得体の知れない物体がうじゃうじゃ居て、右端の枠の中に「たたかう/やすむ/じゅもん」などと書かれた文字が見えた。
いわゆるRPGというゲームのようだ。
風歌:やり方わかんない。。
陽大:つまんなーい。
カウンター席の中から、
マスター:風歌ちゃん、ごめんね。相手してもらって。コーヒー入れる用意できてるからこっちおいでよ。
と声をかけてくれた。
カウンター席に付くと、既に珈琲豆が挽かれた後で、ドリップの準備に入っている。
陽大と話していたから、気付けなかったが、カウンター席に座ると香ばしくフルーティな珈琲の香りが漂ってきた。
やっぱりここは哲子が言ってた通り、特等席なんだと思った。
初対面の人と話すのは、子供であっても緊張してるんだな。私。。
ふと後ろを見ると、陽大がテーブル席でゲームに夢中になっている。
カウンターに向き直ると、マスターがお湯を回し入れるところだった。
風歌:わぁーすごぉーい!
何かが生まれるみたい。。
マスターはフフフと笑い、今日も風歌好みのミルクティーのようなブレンドコーヒーを入れてくれた。
(やっぱり美味しいな…ここのコーヒー)
風歌は初めて『ルワンダ』でブレンドコーヒーを飲んだ時のことを思い出していた。
疲れていた自分の心が、癒されていることに自分自身が驚いたことを。
その時、右腕をつんつんされた。
目をやると、陽大が
陽大:これ、僕の名前を覚え記念のプレゼント。
渡されたのは、鉛筆書きのデッサン絵。
絵の上に「HP300の風歌」
右下に「陽大(ひなた)」とサインが入っていた。
風歌:これ、私に?
もしかして、これ…私?
え…ありがと。。
絵を見てみると…
表情は弱目だけど、タッチは強い。
私、この子にこんな表情見せてたんだ。。
風歌:ありがとう!ひなたくん!
名前、もう覚えたからね。
陽大はにこにこ笑っている。
あ、似てる。やっぱり親子だね。
カウンターの中のマスターとママはお互いに何か話している。
ブレンドコーヒーと陽大のお陰で、また元気になっている自分に気付く。。
絵なんて描いてもらったことないよー。
家に帰ったら、「HP300の私」を部屋に飾ろう!
Q:ド◯クエなどでHP300とは、どんな状態?
A:HP300は、「初期装備や低レベルのペラペラ状態は脱出し、ボス戦でも前線で戦える自信がついた状態」と言えます。
(最強HPは999)
(カランコロン♪)
「いらっしゃいませ」
ママの声に振り向くと、1人の男性が窓際の席に着くのが見えた。。
陽大が嬉しそうに駆け寄り、
「小丹枝さん、こんにちは。」
「おーっ、陽大。こんにちは」
と挨拶をして、とても仲良さそう。
男性は、席に付くと、
「マスター、いつものコーヒーお願いします。」
と丁寧な口調でオーダーしている。
風歌は男性の首元が少し気になった。。
小丹枝という男性が、今後、風歌に大きな影響をもたらす人物になろうとは、その時、誰もが知る由もなかった。。
つづく
-あとがき-
出来立てほやほやなので、後で細かい修正を入れるかも知れません。
きのころネクストで続きを書き始めた物語ですが、そのまた続きを考えたくなったので、またお付き合いいただけると嬉しいです🍀
《参考資料》
ド◯クエ 最新版
序盤の基本HP: 冒険を始めたばかりの初期レベルでは、キャラクターの職業に関わらず、おおよそ15〜30程度でスタートします。
中盤の基準: レベル20〜30程度で、概ね100〜200前後に成長します。
終盤・レベル99: 最終的には、前衛職(戦士、勇者)は高いHPを持ち、高レベルでは500以上〜999(上限)に達します。
