嬉しい妄想エッセイ。
もし明日、素敵な偶然が起きるとしたら____。
たぶん私は、玄関から外へ出たとき、空から降ってきた155センチほどの隕石に頭をぶつける。
「イタタタタッ!!誰だよこんなとこに隕石捨てたやつ~!」
普通に考えたら終わりなんだけど、そこに”素敵な偶然”が起きる。
私は、無事助かった。幼い頃から鍛えられた(?)頑丈な頭頂部が幸いしたのだろう。さっきまでの曇った表情はどこへやら。もう一点の曇りもない。今では歯茎を剥き出しにして笑っている。歯が命。
頭の中にこびりついてた、しつこい油汚れのような嫌な記憶とか、しんどかった感情とか、そういうのだけが綺麗に吹き飛んでいった。はひふへほ~。
都合よすぎるくらい、いい記憶だけが残ってる。んー幸せ!!腕を大きく天に伸ばす。
人と話してもまったく疲れないどころか、話したらパワーが充電されてる。気持ち筋肉までついたようだ。もうワンサイズ大きいタンクトップ買わなきゃ。
誰とでもスムーズに会話できて、みんなに愛されてしまう。ちょっと困ってる。ムダに考え込まずに、言葉がスラスラと出てくる。何故か迷子の外国のかたを助けてしまう。
「あれ?こんな人生イージーモードだったっけ?」ってなってる。
体も軽い。電車に撥ねられながらも走り回る。ハハハ~ッ!!
走れば速いし、動けば思い通りに人生を動かせる。気づくと新幹線を追い抜いてる。イマまで「無理」と思ってたことが、ただの思い込みだったみたいに消えてる。なんでもできそう。
そして、何故かお金を稼ぐ力まで手に入ってる。そのお金を、家で飼ってるヤギに食べさせる。そのお金で焼き芋してる。特別なことをしてる感覚はまったくないのに、気づいたら価値を生み出してて、ちゃんとお金になってる。
「頑張らなきゃ」じゃなくて、「いつの間にか、できてる」みたいな状態。
幸せすぎて、髪型だけ仏と化してる。
今までの苦労は何だったんだって思う。隕石で家は吹き飛ばず、嫌なことがまとめて吹き飛んでるから気にならない。
そして、隕石から目を離してる隙に、その隕石が、なぜか人の姿になってる。しかも、めちゃくちゃ素敵なお嫁さんになってた。ツタンカーメンみたいな顔して笑ってる。
どこからどう見ても意味がわからないのに、なぜか隣にいるのが当たり前みたいにしっくりきてる。
仏とツタンカーメンのコンビ。
「あなたに当たったのは、偶然じゃないよ、必然だよ」とかサラッと言ってくる。私のブツブツの頭見ながら、サラッと。
意外とロマンチストなので。
ツッコみどころは満載なのに、それすらも普通な感じ。全部うまくいく自分ブツブツと、隕石からきた、ブツブツを眺めるお嫁さん。
これくらいおおきく前むきに、おもい描いていれば、いつか叶うかもしれませんね。

どう考えてもありえない偶然をありがとうございます。
では、また次の記事で。
素敵な偶然を。
