【体験談】毎朝が戦場!「保育園こわい…」小規模→大規模転園で始まった3歳息子の“緊張”と涙と私の七転八倒記
「いやだぁぁぁーーー!保育園、いかないのぉぉぉ!!!」
今日も我が家の朝は、この絶叫から始まる。時計は午前7時半。私が出勤するまで、あと1時間もない。それなのに、3歳の息子はパジャマのまま、リビングの床に転がり、手足をバタつかせて泣き叫んでいる。
まるでこの世の終わりのようなその姿に、私の心もギリギリと音を立てる。「早く着替えて!」「朝ごはん食べないと遅刻するよ!」…優しい言葉で促してみたり、少し強い口調で言ってみたり。あの手この手を尽くすけれど、息子の耳には届いていないようだ。
これが、「魔の3歳児」と言われるものなのか。いや、もはや「朝の絶叫怪獣」だ。
きっかけは、「新しい場所」への緊張感だった
息子が保育園に行きしぶり始めたのは、3歳になって少し経った頃。ちょうど、アットホームな雰囲気で先生との距離も近かった小規模保育園から、園庭も広く園児数の多い大規模な保育園に転園した直後のことでした。
それまでは、前の保育園が大好きで、朝も楽しみにしていたはずなのに。新しい保育園への転園が決まった時も、「大きい組さんになるんだね!」と前向きに捉えていたように見えたのですが…。
新しい園の先生に聞いても、日中は少しずつ慣れてきて、お友達と元気に遊んでいるし、給食もおかわりするほど食べているらしい。家に帰ってくればケロッとしていて、新しい園での出来事を話してくれることもある。
それなのに、なぜ朝だけ、あんなにも頑なに拒否するのだろう。
息子に理由を聞くと、ポツリ、ポツリと**「ドキドキする」「(人がいっぱいで)こわい」「きんちょうする…」**と、涙ながらに訴えるようになりました。特定の先生や友達の名前を挙げて「前の園がいい」と言うわけではない。ただただ、新しい、広くて人がたくさんいる環境そのものに、強いプレッシャーと緊張を感じていたのです。
考えられる理由は、やはりこれでした。
環境の劇的な変化への戸惑いと緊張: これが一番大きな理由だったのでしょう。少人数で、先生の目も一人ひとりに届きやすく、家族的な雰囲気だった前の園と比べ、新しい園は子供の数も多く、教室も広い。大人でも新しい環境は緊張するもの。3歳の息子にとっては、その規模感や活気が、安心よりも先に「圧倒される」「怖い」という感覚につながっていたのです。
ママ(パパ)と離れたくない気持ちの増幅: 新しい環境への不安や緊張から、より一層、安心できる存在である親と離れたくないという気持ち(分離不安)が強くなったのかもしれません。
「自分で決めたい」気持ちとの葛藤: 3歳児特有の自我の芽生え。「行きたくない(怖いから)」という自分の気持ちと、「行かなければならない」という状況の間で、激しく葛藤していたのかもしれません。
家に帰ってきて安心した様子を見せるのは、彼なりに日中、その緊張感と一生懸命戦い、なんとか乗り切っている証拠。そのストレスや頑張りが、翌朝の「行きたくない!」という叫びにつながっていたのだと理解しました。
試行錯誤の日々:「緊張」を和らげるために
息子の登園しぶりと向き合う日々は、まさに試行錯誤の連続でした。特に、「新しい環境への緊張」をどう和らげるかが大きな課題でした。
作戦1:楽しいことで釣る!
「新しい保育園の広い園庭で遊べるよ!」「今日は新しいおもちゃで遊べるかも!」
→ 効果がある日もあれば、「こわいからやだ…」と全く響かない日も。作戦2:共感し、気持ちを受け止める!
「そっか、新しい保育園ドキドキするんだね」「うんうん、緊張する気持ち、ママもわかるよ」「人がいっぱいだと、ちょっとびっくりしちゃうよね」
→ 一瞬、涙が止まることも。「分かってくれた」という安心感は少し与えられたかもしれません。でも、次の瞬間には「だから、いかないの!」とさらに強く主張されることも。作戦3:朝の準備をゲーム化!
「どっちが早く着替えられるか競争!」「怪獣さんをやっつけながら歯磨きしよう!」
→ これは環境に関係なく、気分次第。ノッてくれる日もあるが、完全無視されることも。作戦4:先生との連携強化!
これが一番重要でした。**新しい園の担任の先生に、息子が新しい環境に強い緊張を感じていること、人見知りしやすい性格であることなどを詳しく伝え、少しでも早く安心できるよう、意識的に関わってもらえないか相談しました。**朝の受け入れ時も、私が玄関でグズグズするより、先生が「〇〇くん、おはよう!先生、待ってたよ!大丈夫だよ」と笑顔で、少し落ち着いたトーンでサッと迎え入れてくれると、諦めて切り替えられることが多かったです。作戦5:時には心を鬼にする!
泣き叫ぶ息子を抱きかかえ、半ば強引に連れて行く。
→ 親としては一番心が痛む方法。「緊張しているのに、無理やり連れて行ってごめんね」と罪悪感でいっぱいになる。そして、翌朝さらに抵抗が激しくなることも…。
毎朝、息子の涙と私の溜息で、家の中の空気は重かった。「今日もまた始まるのか…」と、朝が来るのが憂鬱でした。緊張が原因だと頭では分かっていても、毎朝泣かれるとやはり、「私の選択(転園)が息子を追い詰めているのでは」「もっと息子の気持ちに寄り添えていれば…」と自分を責めてしまうことも少なくなかったです。
見えてきた、ほんの少しの光
そんな暗中模索の日々の中で、ほんの少しだけ、光が見えてきた瞬間がありました。それは、劇的な解決策が見つかったわけではありません。私自身の考え方や、息子への接し方を少し変えてみたこと、そして何より**息子の「慣れる力」と「頑張り」**でした。
「完璧」を求めない
毎朝笑顔で「行ってきまーす!」なんて、理想かもしれないけれど、現実的じゃない。泣いてもいい。グズってもいい。最終的に保育園に無事に行ければ、それでOK。そう割り切ることにした。親の焦りやイライラは、子供の緊張を増幅させる。私が少し肩の力を抜いたことで、息子も少し落ち着く時間が増えた気がします。「行きたくない気持ち」と「緊張」は否定しない
「行きたくないんだね」「うん、新しい場所、まだドキドキするんだよね」「緊張する気持ち、教えてくれてありがとう」と、まずはその気持ちを受け止める。その上で、「でも、ママはお仕事があるから、保育園で待っててくれるかな?」「先生やお友達が、〇〇くんのこと待ってるよ。少しずつ慣れていけば大丈夫だよ」と、行く理由と、園が少しずつ安心できる場所になることを伝えるようにしました。「分かってくれた」という安心感が、少しだけ彼の心を和らげるようでした。朝の「安心の儀式」を作る
バタバタする朝の中でも、「これだけはやる」という短い時間を作ることにした。例えば、「玄関で靴を履く前に、ぎゅーっとハグして『大丈夫、大丈夫』と背中をさする」「バイバイする時に、特別な合言葉を決める」など。ほんの数秒のことでも、それが親子の安心できる時間となり、気持ちの切り替えスイッチになることがありました。帰宅後の時間を大切にし、頑張りを具体的に認める
朝、不安な思いをさせてしまった分、保育園から帰ってきた後の時間は、できるだけ息子と向き合うように心がけました。**「今日はドキドキしたけど、保育園で何したの?」「給食全部食べられたんだ、すごいね!」「先生が、〇〇ちゃんと楽しそうに遊んでたって言ってたよ!」など、園での頑張りを具体的に伝え、たくさん褒めました。**緊張しながらも新しい環境で頑張っていることを認め、安心感を与えることが、翌朝の勇気に繋がるのかもしれないと思いました。先生からのフィードバックを信じる
朝、どんなに泣いていても、**新しい園の先生から「少しずつ周りを見られるようになってきましたよ」「笑顔が見られる時間が増えました!」「今日は自分からお友達に話しかけていましたよ!」**という具体的な報告を聞くと、ホッとしました。親がいない場所で、息子なりに一生懸命、緊張と戦いながら適応しようとしている。その事実を信じることが、私の心の支えになりました。
今、そしてこれから
相変わらず、息子の登園しぶりはゼロになったわけではありません。「今日は行かない…」とメソメソする日もあります。でも、以前のように、絶叫して手がつけられない、「こわい!」と泣き崩れる、ということはほとんどなくなりました。
「行きたくないね。ドキドキするね。でも、ママがお迎えに来るまで、ちょっとだけ頑張れるかな?」
そう言うと、涙を浮かべながらも、コクンと頷いてくれる日が増えました。玄関での別れ際も、前よりずっとスムーズになりました。それは、息子自身の成長なのか、私の関わり方が少し変わったからなのか、あるいは、彼が新しい環境の緊張感に、少しずつ、でも確実に慣れてきたからなのでしょう。
この経験を通して、私は改めて「子育てに正解はない」ということ、そして**「子供の適応力は、親が思うよりずっと強く、しなやかだ」**ということを学びました。環境の変化、特に規模の大きな場所への移行は、子供にとって大きな緊張を伴いますが、時間をかけて、周りの大人がその気持ちを理解し、サポートすれば、必ず乗り越えていける。親はそれを信じて、焦らず、子供のペースに寄り添うことが大切なのですね。
今、まさに転園後の登園しぶり、特にお子さんが「緊張」や「不安」を訴えているパパママへ。
毎朝、本当にお疲れ様です。その涙も、葛藤も、心配も、全部、お子さんへの愛情の証です。あなたは一人ではありません。そして、お子さんは新しい環境で、ドキドキしながらも、一生懸命頑張っています。大丈夫、必ず慣れる日が来ます。いつか、「あんなこともあったね」と笑って話せる日が、きっと来るはずです。
だから、どうか自分を責めすぎないで。深呼吸して、お子さんの「緊張する気持ち」をまず受け止めてあげてください。今日も一日、なんとか乗り切りましょう。私も、あなたと一緒に、この戦場(?)を戦い抜いた(そして今も時々戦っている)同志です。
