なぜ「チン騎士」が異常になったのか
はじめに
あなたは「チン騎士」という言葉を聞いたことがあるだろうか。一般的には、不合理なほど女性に対して優しくし、またそれによってワンチャンを狙うという男性のことを指す言葉である。しかし、「レディーファースト」という言葉の存在が示すように、過去はこのような行為も一般的だったはずである。では、何故異常な行為になったのか。これをジェンダー問題と絡め論じていきたい。
本編
そもそもとして、過去においては「男尊女卑」という状態になっていたことは事実である。政治や仕事に女性の介入はほとんどなく、女性は20代で寿退職するのが当たり前という状態だった。しかし、これらの「社会的要素」に対して、家庭や地域生活などの「内在的要素」においては元から女性が有利であった。これにより、いわゆるジェンダー差別の是正においては社会的要素において実施されることになった。
これによって招かれたのが、社会的要素の男性有利を是正しようとしているのにも関わらず、内在的要素の女性有利を是正しようとしないことによる部分的な女尊男卑が誕生してしまった。社会的要素については女子枠や女性専用の補助金などでむしろ男性差別までして格差を埋めようとしているのに、未だに内在的要素の女性有利は小揺るぎもしていないのである。
しかもそれを最も猛烈に体感しているのが、ジェンダー教育や男女平等教育を受け、それが理想だと信じ込まされてる若年層なのだ。学校では男女平等こそ至高で、男性は今まで女性を差別してきたと教え込まれてきたのに、学校でも社会でも内在的要素は勿論のこと、社会的要素においてもありったけの女性優遇をぶちまけられるのだ。
こうなった時、当然女性に怒りの矛先が向く面もある。しかしそれより更に怒りが向くのは、社会的要素でのかつての男性優遇の恩恵を受けつつ、ジェンダー差別反対!男女平等!と叫び社会的要素での女性優遇を推し進め、内在的要素での女性優遇を是正しようとしないおじさん達である。
ここまでこれば何故「チン騎士」が異常になったのかが分かるだろう。今までは社会的要素での優遇を受けた男性が、内在的要素において女性を優遇するからこそ一応成立していたものが、最早社会的要素の優遇が無くなった状態の今でも内在的要素において女性を優遇しようとしている。この矛盾こそチン騎士の正体なのだ。例を挙げよう。
避難所運営、女性や子どもに配慮を 熊本地震で政府呼び掛け https://t.co/PB4Nkiu4Pb
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) July 31, 2026
熊本地震被災地の避難所運営について、黄川田仁志男女共同参画・こども政策担当相は7月31日の記者会見で、「被災自治体と連携し、女性や子どもの視点に立った被災者支援に力を尽くす」と述べた。
ガチトーンで言うけど、男性は避難所行かない方がいいよ。労働力だけ搾取されて支援物資は後回し。おまけに性犯罪者扱い。
— 赤井翔 (@syup00) August 2, 2026
避難所は女性の物だと考えた方がいい。男性は公助を期待せず自助を第一に。
平時から災害に備えよう✊ https://t.co/egfM7h5KEW
上の朝日新聞の記事やその引用ツイートに見られるのが、「避難所での女性優遇に対しての怒り」である。しかし、これもかつての内在的要素での女性優遇が美学とされていた、レディーファーストとしての文化として見ると納得できなくはない。しかし、社会的要素における男性優遇が失われた今最早成立し得ないものとなったし、もしそれを行えばチン騎士として冷笑され、憎悪され、批判される対象になったのだ。
ではどうすべきか
何故このようなことになってしまったか。それは差別解消、男女平等を謳いながら行った行為が、実態としては逆差別、男女不平等を引き起こしたからなのだ。
つまり、女子枠などのアファーマティブアクション(積極的差別是正措置)などというミソジニスト量産装置は即刻廃止すべきであるし、内在的要素における女性優遇も廃止しなければならない。それをもって初めて、社会的要素も含めての真の男女平等が達成されるのだ。まあ、それが真に両性にとって幸せなのかはまた別の問題であろう。
