見出し画像

脈なしと知りながら期待してしまった私が、最後に気づいた“好きが消えない理由”

最近、自分のことが少し恥ずかしくなった。

恋が終わったからじゃない。
むしろ逆だ。

終わっていないからだ。

私は去年、好きな人に告白した。
結果はうまくいかなかった。

当時は認めたくなかったけれど、
今ならわかる。

あれはきっと、振られたんだと思う。

それなのに、
私は今でも彼が好きだ。

その事実に、
最近少し戸惑っている。

だって、
諦める理由なら十分すぎるほど揃っているのに。

相手から発信のLINEはほとんどなかった。
付き合う話にもならなかった。
告白の返事も曖昧だった。

客観的に見れば、
答えは出ている。

もし友達が同じ相談をしてきたら、
私はきっとこう言う。

「脈なしだと思うよ」

でも、自分のことになると話は別だった。


私は本気で両想いだと思っていた

今だから言える。

私は本気で両想いだと思っていた。
少なくとも、
私だけが好きなわけじゃないと思っていた。

だから告白した。

玉砕覚悟でもなく、
ダメ元でもなく、むしろ私は、

「やっと言える」

そんな気持ちだった。

今思うと恥ずかしい。
でも本当だ。
私はうまくいくと思っていた。

その理由のひとつが、
あのAmazonギフトだった。


1万円のAmazonギフトが、私の期待を動かした

ある日、彼に聞かれた。

「Amazon使ってますか?」

意味がわからなかった。
でも後から意味がわかった。

LINEギフトが届いた。
1万円のAmazonギフトだった。

「いつもありがとう!」

そう書かれていた。

私は思った。

職場の同僚に1万円、送る?

私なら送らない。

だから期待した。  
いや。
期待したというより、
期待しない方が無理だった。

あの時の私は嬉しかった。
ものすごく嬉しかった。
  
特別扱いされた気がした。

大事に思われている気がした。
 
好きだと思われている気さえした。

今ならわかる。

私はAmazonギフトを受け取ったんじゃない。

期待を受け取ったんだ。

だから忘れられない。


LINEが来るだけで嬉しかった

その頃からLINEも増えた。
私は彼とのLINEが大好きだった。

通知が来るだけで嬉しかった。
返信を考える時間も楽しかった。

今思うと、
恋をしている時間そのものが
楽しかったんだと思う。

でも今ならわかる。

ひとつだけ
見ようとしていなかった事実がある。

ほとんど私から送っていたということだ。

娘にも言われた。
告白して泣いていた私に。

「その人から発信のLINEはあったの?」

私は答えた。

「ほとんど私から。」

娘は言った。

「その程度で告白するのが間違ってる。」

その時は聞きたくなかった。
でも今ならわかる。

娘は正しかった。

私は見たいものだけを見ていた。


本当は気づいていたのかもしれない

最近思う。

私は本当に気づいていなかったんだろうか。

もしかしたら気づいていたのかもしれない。

彼からLINEが来ないこと。
私の方が好きなこと。
温度差があること。

全部。

本当は知っていたのかもしれない。
でも認めたくなかった。

認めたら終わってしまうから。
 
期待が終わる。 
未来が終わる。

だから私は見ないふりをした。

恋って不思議だ。
人は真実が見えないんじゃない。

見たくない時がある。

私はまさにそれだった。


ここから先は

2,649字

¥ 480

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?