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【勉強法公開】5か月間で中小企業診断士一次試験を『463点』1発合格した勉強法とは

毎年8月に行われる中小企業診断士『一次試験』。文字通り中小企業診断士になるための第一歩となりますが、2日間に亘り、7科目を受験するという過酷な国家試験ゆえに、多くの人が「挑戦」と「挫折」を繰り返します。私は2018年に受験し、463点(合格ラインは420点)という得点で、全科目一発合格することができました。しかも、当時「受験しよう!」と思ったのは、冬の寒さが最も厳しい2月中旬ごろ…そこから約5か月間で463点(合格ライン+43点)で一発合格するまでに至った勉強法を紹介します。

<効果的な勉強のポイントは3つ>

(1)勉強時間の目標管理
(2)勉強の方法
(3)モチベーションの維持

まず、私の当時の状況を簡単に説明すると…
2018年当時、私が受験を決意したのが2月下旬。一次試験が8月上旬ですので、その時点で約5か月しかない状態でした。しかも、当時31歳で子供が2人(1歳、3歳)おり、自分の中でも「子育てしながら、勉強なんてできるのか?」という状態でした。しかし、逆に言えば、この状態で7科目ある試験を何年も勉強し続ける方が無理があると思い、妻に5か月間本気で勉強する覚悟と協力のお願いをしたところ、快く受け入れてくれました。

<具体的な勉強方法>

(1)勉強時間の目標管理

⓵【まず、どこに向かうかを明確にしよう。勉強時間の目標設定】

一般的に、中小企業診断士一次試験は、「1,000時間勉強すれば合格する」と言われています。中には、「量より質」という方もいるかもしれませんが、私は一次試験については「どれだけ勉強したか」でいいと思います。一次試験はあくまで「どれだけ知識を習得したか」が前提の試験であり、知識を使うフェーズはそのあとの二次試験や養成課程などになるからです。

私の場合は、5か月間で1,000時間は現実的に厳しかったので、その7割にあたる「700時間」をトータル勉強時間として目標設定しました。月間140時間、週間にすると「35時間」が勉強時間の目標となりました。

【年間】700時間
【月間】700時間÷5ヶ月=140時間  
【週間】140時間÷4週=35時間

ここで大事なのは、週間の目標時間を明確にすることです。月間で考えると、どれだけ勉強しているかの把握が難しくなり、思ったよりも勉強できなかった時の行動修正ができなくなります。

また、1日単位の勉強時間にこだわりすぎると、モチベーション維持が難しくなります。毎日の勉強時間は目安と考え、目標設定は週単位で行うのがおススメです。

②【勉強のルーティーン化。自分のペースで無理なく続けられるが大事】

【平日】4~5時間 【休日】8時間
◎4時間×5日+8時間×2日=週間36時間
◎「朝活」は超おススメ!集中するのに効果絶大!

当時、私には小さい子供が2人いたため、最初は「子供を寝かしつけた後にいっぱい勉強しよう!」と思いましたが、そんな甘いものではありませんでした。子供を寝かしつけるとそのまま一緒に寝てしまうことがあり2~3日で、夜中の勉強は諦めました。

そこで、平日は夜9~10時に子供と一緒に寝て、朝4時に起床し、そこから3時間勉強することにしました。すると、これが意外にも効果抜群でした。まず、日が昇る前後の時間帯は、驚くほど雑音が全くないんです。「地球ってこんなに静かだったんだ」と思わせてくれます。眠気と闘うこともなく、集中して勉強することができます。

平日は、朝4時から7時まで3時間勉強し、仕事から帰宅後に1~2時間勉強することで平日は4~5時間勉強しました。休日は、同じように朝4時に起きて7時まで勉強し、昼間に3時間、夜2時間で8時間となります。こうすれば、休日であっても午前中は家族と出かけることもできます。もちろん、中には「今日は2時間しかできなかったな」という時もありますので、週間で35時間を目標に調整していました。


(2)勉強の方法

①【脳の仕組みを理解して勉強する。】

人間の記憶には限界があり、「次の日になると4分の3は忘れる」と言われています(エビングハウスの忘却曲線)。時を進めると、1か月後には5分の1になっています。そのため、いくらインプット量を増やしたところで、「次の日には4分の1しか覚えていない」ということなのであまり意味がありません。

エビングハウスの忘却曲線

では、どうするかというと、インプット量ばかりを追うのではなく、とにかくアウトプットを行い、脳に定着させる率を上げることが大事です。私が実践したのは、朝は3時間のうち、2時間を使ってテキストとDVDでインプット。残りの1時間は、前日インプットした章に戻って問題集を解きます。

何度も言いますが、「前日にインプットした4分の3は忘れています」ので、前日分のアウトプットからやり直すのが効果的です。そして、日中は仕事中に同僚や取引先に勉強した内容を話し(次章で解説)、夜は問題集を解きます。とにかくアウトプット量を増やすことが大事です。


②【記憶は忘れる、体験は残る。周囲を巻き込み勉強する。】

アウトプットの実践として私が行ったのは、朝勉強した内容を仕事中に取引先や同僚などに説明することでした。その際に、使えそうであれば営業トークに使ってもいいですし、できなければ上手に説明(プレゼン)する必要は全くありません。

むしろ私の場合は、積極的に「8月の診断士試験に絶対合格するって決めてるんです!」と言って、聞いてもらっていました。目的はアウトプットをすることにあります。仮にその時にウザがられても恥をかいても安心してください。どうせ相手も次の日には忘れています(次の日どころか、その日にすぐ忘れるでしょう)。

特に、「誰かに問題を出してもらう」「図で書いて説明してみる」「言葉に出して説明する」など、周囲を巻き込んでアウトプットすることで、「休憩室で綺麗なおばさんにこの問題出してもらったな」など、記憶でなく、体験として残るようになります。また、膨大な科目数の診断士試験は、1年に1回しかなく、当然勉強は孤独な闘いになりますので、なるべく周囲を巻き込んで勉強するのがおススメです。



(3)モチベーションの維持

①【Instagramで仲間を見つけるな、「Studyplus」で、たった1人のライバルを探せ。】

最近では、Instagramで「勉強垢」が流行っていますが、おススメしません。なぜなら仲間を見つけると、必ず妥協が生まれます。Instagramで「今日は、勉強できませんでした( ;∀;)」という投稿を見つけると、「この人も同じだ」と安心してしまいます。

しかし、あなたの目標は何でしょうか?Instagramで診断士の勉強をしている人と仲良くなるのではなく、診断士試験に合格することですよね?他人の投稿で安心している暇はありません。

そこでおススメなのは、「Studyplus」という勉強管理アプリです。1週間の目標時間を設定することができ、科目登録、勉強開始時刻、終了時刻を入力すると、自動でグラフ化にしてくれます。

画像引用:「StudyPlus」公式サイトより

また、特におススメは達成目標に「中小企業診断士」を登録することで、同じ中小企業診断士を目指している人をフォローすることができます。この中からたった1人の "ライバル” を見つけることです。

傷を舐め合う仲間じゃなくて、ライバルを見つけることで、「この人よりも頑張らなくちゃ」と思えます。私もライバルを見つけ、この人には絶対負けない!と競っていました。推測にはなりますが、きっと相手も同じ気持ちで、相手の勉強時間を越えると、相手も更に越えてくるというのを繰り返していました。700時間という長い戦いの中で、私の精神的支柱となっていたのは、顔も知らないたった1人の"ライバル” であったことは紛れもない事実です。


②【人の意思は弱い、一瞬でも気を緩めると隙に付け込んでくる魔物に注意。】

これは私の体験談ですが、仕事上、1週間の長期休暇が取れたことがありました。当然その時には、「よし!今週は60時間勉強するぞ!」と意気込んだものの、結果的にその週は普段よりも勉強時間が短くなってしまいました。

人間は時間があると思うと、「明日頑張ればいいや」となってしまい、それが2日目、3日目と癖になってしまうのです(小学生の夏休みの宿題も同じ理論ですね)。また、意外に思うかもしれませんが、逆も然りです。「今日はいつもより頑張って勉強したな」と思うと、次の日には「昨日多めに頑張ったから今日は少しでもいいや」となってしまいます。

恐ろしいのは、このようにたった1日だけ「今日はいいや」と気を緩めてしまうと、2日目、3日目と癖になってしまうことです。4日目くらいになってようやく「これではマズイ」ということに気付き、そこからリカバリーを行うため、結局普段の週よりも労力を使うことになってしまいます。大事なのは、毎日決めたルーティーンを淡々と守り、「今日はいいや」を作らないことです。


【番外編】試験当日は周りの人をよく見渡してください。不思議と自信が湧いてきますよ。

中小企業診断士協会:中小企業診断士第1次試験に関する「統計資料」データを筆者にて加工

私が受験した2018年は、一次試験合格率が23.5%でした。2022年は28.9%でした(最近はコロナもあり多少合格率が甘くなっている印象です)。しかし、いずれにしても上位20%に入ればまず合格できるはずです。

これはハッキリと言えますが、「一次試験」は目標時間を確実にこなし、1,000時間程度勉強すれば必ず合格できます。でも、いろんな言い訳をして、やらない、できないのが人間です。では、それができる人間があなたの周りに何人いるでしょうか?

おそらく記念受験が1~2割、ちょっと勉強したけどダメ元受験が3~4割、まぁまぁ勉強した人が1~2割、この時点で本気で勝負している人は1~2割ですね。
実際、私の周りにも同時期に診断士試験を受験した人が何人かいましたが、大体がこの割合でした。

ということは、しっかりと目標を立て、毎週目標をちゃんとこなしさえすれば、上位20%に入れるということです。私も、当日試験会場で、周りを見渡した時、「この中でもちゃんと勉強している人が2割かぁ」と思うと、不思議と自信が湧いてきました。

結果的に、経済学72点、財務・会計60点、企業経営理論67点、運営管理73点、経営法務64点、経営情報システム64点、中小企業経営・政策63点の合計463点で合格を果たすことができました。

最後に

本記事をお読みいただき、ありがとうございました。この記事を読まれた方は、これから中小企業診断士を目指されている方だと思います。私にとって、この中小企業診断士試験に挑戦した時間は、間違いなく人生で一番勉強した時間ですが、長い人生の中で見れば5か月や1年なんてほんのわずかにしか過ぎません。ただ、そのわずかな努力が、中小企業診断士として、その後の人生を大きく変えることも間違いありません。私の経験が少しでも皆さんのお役に立ち、いつか同じ中小企業診断士として中小企業をお支えする現場で、お会いできるのを楽しみにしています。大変ですが、試験勉強頑張ってください。

※本記事の掲載した内容は、試験合格を保証するものではありません。


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