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ほぼ日マンガ部 大説明会に行ってきた

ほぼ日が「マンガ部」という活動を始めるらしい。事業なのか、コミュニティなのか、イベントなのか、その輪郭ははっきりしない。その説明会を東京国立博物館で開くというので、興味本位で足を運んだ。僕はマンガは好きだけれど、作る側でも広げる側でもない。ただ、縁遠い世界にこそ、仕事や生き方のヒントが落ちていることがある。

糸井重里ファンとしては、オープニング映像と、トークセッションを二本も生で聞けただけで十分に満足だった。イベント後には東京国立博物館も見て回れる。ずいぶん贅沢な時間だった。

横尾忠則作、マンガ部ポスター

プログラムは、第1部がトークセッション。「キューライス×糸井重里」と、「CHOCOLATE Inc.栗林和明×Netflix坂本和隆×糸井重里」。第2部が「ほぼ日マンガ部について」の説明だ。トークの詳細は後日動画が公開されるそうなので触れないが、いくつか言葉だけを挙げておきたい。

ひとつ目は、議論についての話だ。喧々諤々とやり合うことが必ずしも良いわけではない、あれはある時代の流行だったのではないか、という指摘。感情を込めて決めると、その場の熱にほだされて進んでしまう。でもそれが本当に良いものになるかは別問題だ、と。職場でも、やる気や熱量が尊ばれる場面は多い。真剣にぶつかり合えば良いものができる気もする。ただ、中身が伴っているかどうかは冷静に見なければならない。感情で飾ると、足りない部分を指摘しにくくなる。その感覚には、強く頷いた。

ふたつ目は、「やってきたことを言う必要はない」という言葉だ。大きな会社や有名な仕事を名刺代わりに紹介されるのは、あまり好きではない、と。これは少し胸に刺さった。僕もつい、経歴で自分を説明しようとしてしまうことがある。肩書きに寄りかかるのは、どこかで自信のなさの裏返しなのかもしれない。

三つ目は、アイディアが枯れた会社ほど営業を募集し始める、という話。四つ目は、ポスターの力について。文字で「手を洗いましょう」と書くより、手を洗っているイラストを貼るほうが、人は動く。説明しきれないが、確かにそうだと思わされる話だった。

肝心の「マンガ部」については、具体的な活動内容が示されたわけではない。むしろ、まだ決まっていないことを共有する場に近かった。何をやるかより、どういう姿勢で始めるか。その宣言だったように思う。具体策を期待していた人には肩透かしかもしれない。でも僕は、こういう始まり方は嫌いではない。

これから何が形になるのかはわからない。一読者として楽しみにしているし、もしどこかで自分の経験と交わる点があれば、副業のような形で関わるのも面白いかもしれない。そんなことをぼんやり考えながら、博物館の庭を歩いて帰った。

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