【第2話】母親なのに迷った日 | 懇談会で、限界だった日
懇談会で、涙が止まりませんでした。
周りは笑っているのに、
私だけ、うまく呼吸ができなくて。
「どうして、うちの子だけ…」
そんな気持ちでいっぱいでした。
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桜の季節が終わり、
新緑がまぶしくなってきた頃。
園の親子遠足がありました。
最初は楽しく過ごしていたのに、
途中でお腹を下してしまい、早退することに。
周りの子たちは元気なのに、
どうして我が子だけ、同じようにできないんだろう。
そんな思いが、胸に残りました。
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それから間もなく、
初めての参観日と保護者懇談会。
集団の中では、
指示が入りにくい我が子。
「今日は大丈夫だろうか」
そう不安を抱えながら、
私はただ時間が過ぎるのを待っていました。
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参観は工作でした。
でも、「よくできたね」と思うよりも、
「みんなはできているのに」
「どうして、うちの子は…」
そんな気持ちばかりが残っていました。
周りの目に、
我が子の“できなさ”を見られている気がして、
胸が苦しくなりました。
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そして、懇談会。
一人ずつ自己紹介をしていく中で、
私の番が回ってきました。
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気づけば私は、
謝っていました。
これまでのことが頭をよぎって、
言葉より先に、
感情があふれてしまったんです。
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——その瞬間
涙が、止まりませんでした。
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申し訳なさと、
情けなさと、
どうしていいか分からない気持ち。
いろんな感情が混ざって、
ただ、あふれてきました。
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場の空気を壊してしまったかもしれない。
そう思っていたとき、
担任の先生が静かに話してくれました。
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「この時期は、けんかを通して成長する時期です。
お母さんが謝る姿を見て、
子どもたちも学んでいきますよ。」
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その言葉で、
少しだけ、肩の力が抜けました。
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懇談会のあと、
一人のお母さんが声をかけてくれました。
「私もね、上の子のときに
懇談会で泣いたことがあるの」
その一言に、
張りつめていたものが、
少しだけほどけた気がしました。
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そして翌日。
私は、先生に相談しました。
我が子との関わり方が分からないこと。
どう接していいのか悩んでいること。
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すると先生は、
こう提案してくれました。
「一度、専門の機関で相談してみるのもいいかもしれません」
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私は、
自治体の保健センターに連絡をして、
予約を取りました。
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あの日、
涙が止まらなかったのは——
きっと、
限界だったんだと思います。
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でも、あの出来事があったから、
私は一歩を踏み出せました。
そしてこのあと、
私は「発達相談」に行くことになります。
正直、
行くのが怖かった。
「何かを突きつけられるんじゃないか」
そんな気持ちが、ずっとありました。
でも——
あの日の私は、
もう立ち止まることができませんでした。
その日のことは、
次の記事で書きます。
👉第3話 母なのに迷った日|子どもの発達相談に行くまで|迷いながら決めた一歩
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