鳥の目で眺めると街は物語になる―1985年マンハッタン鳥瞰図レビュー
小学生の頃、学校で地球儀の購入募集があったことを覚えています。
興味はあったのですが高価で、とても親に買ってほしいとは言えませんでした。
その後、自作の地球儀やプラネタリウムに挑戦したり、星座早見表を片手に夜空を見上げたりしていましたが、不思議なことに当時は地球そのものより宇宙の方に興味がありました。
そんな私が今になって夢中になっているのが地図です。
特に今回紹介する1985年のマンハッタン鳥瞰図は、私にとって単なる地図を超えていました。
街を上空から見下ろすことで、そこに物語が生まれる。そんな面白さを教えてくれた一枚です。
良かった点を先に挙げると、
・マンハッタン全体を立体的に眺められる
・アイソメトリック(等測投影図法)による独特の表現が面白い
・見ているだけで想像が膨らむ
・ヴィンテージならではの味わいがある
・インテリアとしても存在感がある
ボルマンの地図と出会う
私は特に子供の頃から地図が好きだったわけではありません。
『少年サンデー』で連載していた『冒険ガボテン島』や、『宝島』『十五少年漂流記』などに登場する地図には惹かれていましたが、それは地図というより「物語の入口」だったから好きだったのだと思います。
中学生の頃には学習雑誌の付録で地球儀を作りました。
完成するまではワクワクしましたが、出来上がった地球儀は少しずつ陸地や海の位置がずれていて、微妙な気持ちでした。
結局はろくに使用しないまま、飾りになって終わってしまいました。
また、マンガ雑誌の記事を参考にして、段ボールでプラネタリウムを自作したこともあります。暗い部屋に無数の光の点が映った時は感動しましたが、本物の星空には遠く及びませんでした。
そんな経験から、地球儀や天球儀には興味がありながらも、「結局は飾り物で終わるのでは」という思いがどこかにありました。
最初に勤めた会社でのことですが、社長が見せてくれたアメリカ旅行の土産に買って来たニューヨークの鳥瞰図に衝撃を受けました。
高層ビルの一つ一つが立体的に描かれたその地図は、私が知っている地図とはまるで別物でした。
「こんな地図があるのか!」
後になって調べると、それはアイソメトリック(等測投影図法)という描写法によるものだと知りました。
ヘルマン・ボルマンという人が、1964年のニューヨーク世界博のために製作したのが最初で、当時はかなり衝撃を与えたようです。
道路だけではなく、建物や街全体の構造が見渡せるため、まるで鳥になって空から街を眺めているような感覚になります。
そして今回見つけた1985年マンハッタン鳥瞰図も、まさにそれと同じ魅力を持っていました。
地図が物語になる!
もしボルマンの地図に出会わなかったら、私は今でも地図を「場所を調べるためのもの」と、極めて限定的にしか考えていなかったかもしれません。
New York Map of Midtown Manhattanの特徴は、マンハッタンの街並みが立体的に描かれていることです。
一般的な地図は上から真下に見下ろした表現ですが、この鳥瞰図は斜め上空から眺めたような構図になっています。
そのため、
「あのビルの向こうには何があるのだろう」
「この通りを歩いたらどんな景色が見えるのだろう」
と自然に想像が膨らみます。
まるで小説や映画の舞台設定を眺めているような感覚です。
使い方はとてもシンプルです。
額装して飾るだけでも十分楽しめますし、机の上で広げて眺めても面白いです。
地図好きな人なら、こまごましたところまで観察しまくるのもいいでしょう。
実際に私が感じたことは次のようなものでした。
地図をじっくり見たいと思いました。従来の地図とは違って、この地図は見たい部分が多すぎます。
街の構造にも興味を持つようになりました。なぜここにビルが集中しているのか、なぜ道路がこの形なのか、自然と想像してしまいます。
また、子供の頃に好きだった冒険地図を思い出しました。場所を確認するだけではなく、想像を楽しむ感覚が蘇ったのです。
「地図は物語になる」ことを発見しました。
念のため申し添えると、この地図は中古品のため一点物であることです。販売期間が限定されているので、気が付いたら売り切れている可能性があります。それもヴィンテージ品ならではの魅力と言えるかもしれません。
最新の地図アプリのような利便性はありません。しかし、この地図の魅力は実用性ではなく、街を眺めて想像する楽しさにあると思います。
マンハッタン鳥瞰図の魅力──まとめ
この地図の魅力をまとめると、
・マンハッタンを立体的に眺められる
・想像力が刺激される
・インテリアとして存在感がある
・ヴィンテージならではの味わいを楽しめる
・地図を物語として味わえる
この鳥瞰図を見つけたことで、遠い昔にボルマンの地図と出会ったことを思い出しました。あの体験がなければ、地図の本当の面白さに気付かないままでいたかもしれません。
地図は道案内のためだけのものではなく、想像力を広げるための道具にもなります。
子供の頃に冒険地図や星座早見表にワクワクした記憶がある方なら、きっと共感できる部分があると思います。
興味を持たれた方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
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