【概要版】ジンズホールディングス(3046)の企業分析レポート(2025年3月)

この記事は、個人投資家の方やビジネスパーソンの方向けに、ジンズホールディングス(3046)のプロフィール、歴史、事業内容、財務情報などを会社のウェブサイトや公開情報を基にまとめたものです。
企業分析レポートいえば、アナリストレポートが有名ですが、専門用語が多く、投資のプロ向けに書かれているため、読むのが大変じゃないでしょうか。
そこで、長年の企業分析経験を持ち、ココナラで企業分析レポートを19件販売した実績があるわたしが、わかりやすさ・読みやすさ重視でレポートを書かせていただきます。

今回は概要版ということで、ざっくり全体を把握できるようにしていますので、スキマ時間などでサッと読んでいただければ幸いです。
別途、「詳細版」をご用意する予定です。「もっと深くジンズホールディングスのことを知りたい!」という方はぜひ詳細版をご覧ください。
(詳細版ができましたら、ここにリンク張ります)
では行きましょう!
ジンズホールディングスに注目した理由
会社四季報プロ500 2025年春号に「本命銘柄70」として掲載されておりましたので、選定いたしました。
会社プロフィール
ジンズホールディングスは、メガネやサングラス、その他の眼鏡関連商品を扱う「JINS」を展開する製造小売企業です。1991年に雑貨の企画・輸入・販売会社としてスタートし、その後、2001年にアイウエア事業に進出しました。これが現在の主力事業となっています。
2009年には、追加レンズ料金を無料にする販売方法を導入し、自社での企画と海外への委託生産を組み合わせることで、業界最安水準の価格を実現。これを強みに店舗拡大を進め、現在では米国、中国、香港、台湾にも出店しています。
近年は、特にロードサイドへの出店に力を入れており、高いROE(自己資本利益率)を誇る銘柄としても知られています。
商号:株式会社ジンズホールディングス
代表者:代表取締役CEO 田中 仁
設立:1988年7月
資本金:3,202百万円
所在地:
東京本社 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町三丁目1番地 安田シーケンスタワー
前橋本社 〒371-0046 群馬県前橋市川原町二丁目26番地4事業内容:
下記事業を営む子会社等の事業活動の支配及び管理
アイウエアの企画、製造、販売及び輸出入 ウェアラブル端末およびそれらの関連商品の企画、開発、製造、加工、販売、賃貸、保守および輸出入 医薬品、およびそれらの関連商品の販売および輸出入
歴史
ジンズホールディングスは、1988年に群馬県前橋市で服飾・生活雑貨の企画・製造・卸売を目的に設立されました。1991年に株式会社化し、2001年に福岡で「ジンズ天神店」を開業してアイウエア事業に進出。2006年に大阪証券取引所ヘラクレス市場に上場しました。
2010年から中国進出を開始し、瀋陽や上海、北京に子会社を設立。2013年には東京証券取引所一部に上場し、米国や台湾にも進出しました。2015年以降は香港やケイマン諸島にも子会社を設立するなど、グローバル展開を加速。2016年には中国事業を再編し、2019年に持株会社体制に移行し「ジンズホールディングス」に商号変更しました。
2020年には祖業である雑貨事業から撤退。これには、ネット通販企業との競争激化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で事業環境が厳しくなり、損益改善は困難と判断した背景があります(参考:ジンズ、雑貨事業から撤退 「ヒッチハイク」など - 日本経済新聞)
2022年に東証プライム市場に移行し、メガネフレーム製造会社であるヤマトテクニカルを子会社化するなど企業再編を進めました。2023年には北京の子会社を上海の子会社に統合し、本社を神田錦町に移転。Think Lab(オフィススペースの企画運営などを手掛ける連結子会社)を解散し事業撤退する一方、ヤマトテクニカルを完全子会社するなど、事業の選択と集中を進めています。
なんでメガネのビジネスを始めようと思ったの?
歴史をみると、もともと服飾雑貨を扱っていたとありますよね。それが2001年にアイウエア事業に進出したと。
「ん?なんで?」って思いますよね。私も思いました。
これについては、代表取締役CEO 田中 仁氏のインタービュー記事にその答えがありました。
━━ 「メガネ」にビジネスチャンスがあると考えたのは、どんな経緯からでしょう。
2000年に韓国へ行った時、日本では平均3万円ほどで売られているメガネが、3000円程度で店頭に並んでいるのを見て「なぜ、こんなに安いのか?」と素朴な疑問がわきました。調べてみると、日本のメガネ業界は複雑な流通経路がネックとなり、コストがかさんでいることが分かりました。当時はユニクロのフリースが大ヒットしていた時代。そこでメガネも企画から製造、販売まで一気通貫することで、もっと安く、皆が楽しめるメガネを販売できると考えたのです。
起業とは、道にあいた穴を埋めるような営みです。通行人、つまり消費者が不自由を感じている「穴」を、うまくふさぐことができた企業が成長します。当社はメガネ業界という道路の「値段が高い」という穴を埋めることで顧客のニーズに応え、成長の糸口をつかみました。
CEOの田中氏が、韓国でメガネが日本より大幅に安く売られているのを見て、日本のメガネ業界の複雑な流通経路による高コストに疑問を持ったのがきっかけだったんですね。
事業内容
概要
ブランド「JINS」を通じて、処方箋付きメガネ、非処方箋のファッションや機能性メガネ、サングラスを販売しています。価格は6,600円、9,900円、10,900円、13,900円(税込)の4つが基本料金で、フレーム、レンズ、視力検査が含まれます。日本国内では490店舗以上を展開し、中国、台湾、香港、米国にも店舗を構えています。店舗はショッピングセンターや駅などの高交通量エリアに位置し、オンラインでも販売しています。
事業の特徴
1:低価格と定額制
最大の特徴は、低価格の定額制価格設定です。フレーム、レンズ、視力検査が一括で含まれ、追加料金が一般的にないため、消費者にとって分かりやすい価格となっています。これは、従来の眼鏡業界の複雑な流通経路による高コストを解消する目的で導入されました。
2:一貫したビジネスモデル
企画から製造、販売までを自社で一貫して行うことで、コスト効率を高めています。これにより、中間マージンを削減し、低価格を実現しています。これは、服飾雑貨を扱っていたときのの企画開発力や海外生産ノウハウが生かされたものであると言えます。
3:製品イノベーション
軽量フレーム(エアフレーム)や機能的なレンズの開発に力を入れています。例えば、ブルーライトカットレンズ(JINS SCREEN)、くもり止めレンズ、調光レンズ(紫外線や可視光で色密度が変わる)など、特定のニーズに対応した製品を提供しています。
4:国際展開
グローバル市場を目指しており、日本以外にも中国、台湾、香港、米国で店舗を展開しています。特に米国では、サンフランシスコなどの感度の高いエリアに新店を開設し、国際的な成長を加速させています。

財務情報


過去5年間の売上を見ると、順調に成長していることが読み取れます。国内外における店舗数の増加や、サマーシーズンに向けた季節性商品の紫外線や光による可視光調光レンズなどの新たな需要の開拓により、売上高は増収基調にあります。
また、利益率は概ね安定。同社の特徴としては、75%超を誇る高い粗利率(売上高総利益率)ですね。企画、製造、販売を自社で管理し、中間業者を排除することでコストを削減しています。また、海外委託生産を活用し、低コストの労働力を利用することで、フレームやレンズの生産コストを抑えています。

財政状況についても、順調に自己資本が積み上がっており、2024年8月期の自己資本比率は47.4%と十分厚く、財務安全性に問題はないと言えるでしょう。

キャッシュ・フローについても、しっかりと営業活動によるキャッシュ・フローを獲得しており、特段の問題は見当たりません。
まとめ
服飾雑貨からアイウエア事業に歩みを進めたジンズホールディングス。それまでの業界の常識を打ち破り、独自のビジネスモデルで成長を遂げていることがよく分かりました。
詳細版の予告
概要編はこれで以上となります。詳細編では、SWOT分析や株価分析などさらにディープな分析にあなたをご案内します。お楽しみ!
(詳細版ができましたら、ここにリンク張ります)

