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黒胡椒のフルーティー

ここ1年くらいほぼ毎日、
朝ごはんにはコーヒーと、
マーガリンを塗って
ミルでガリゴリと挽いた
黒胡椒をふりかけたトーストを
食べている。

(よく考えたら私の朝ごはんにはミルの登場が多い)


たまにそこに
目玉焼きやゆで卵、
サラダやヨーグルトやフルーツが
加わることもあるけれど、
コーヒーとトーストだけは
不動のレギュラーメンバーだ。


毎日毎日
飽きもせずそれを食べ続けていると、
時々、黒胡椒の
まるで時限爆弾のようないたずらに
遭遇することがある。


朝ごはんを食べ終わって
ぼんやりしている時などにふいに、
口の中のどこかにひそんでいた
黒胡椒のかけらを
ガリっと噛んでしまうことがあるのだ。


そんな時にはいつも、
黒胡椒のイメージ通りの
ピリッと辛いあの味以外に、

思いのほか
フルーティーで複雑な味が
口の中いっぱいにぶわっと広がって、
それに驚く。

料理に使った時は
他の食材の影響もあってか
ほのかにしか感じられないのに、

単独で味わった時にだけ
はっきり感じることのできる
フルーティー。


そんな黒胡椒の
フルーティーさのようなもの、

つまり
他のものに紛れている時には
それに気づけなくても、
単独で
ていねいに向き合ってはじめて
気づくことのできるものって、

案外
日々の暮らしのさまざまな場面にも
転がっているのかもしれない、と

一粒の黒胡椒からむくむくと
想像がふくらむのだった。



気になった方は一度お試しあれ。
ガリっ。



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