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百日咳ってどんな病気?

こんにちは
Dr.ハルです

先日息子が百日咳になりました。
現在も大流行しており、みなさまも心配されているかと思います。

今回は百日咳の説明をしていきます。


✔️ 百日咳(ひゃくにちぜき)ってなに

百日咳菌(細菌)が原因の感染症です。
感染力が強いことが特徴です。

✔️ どうやってうつるの?

接触感染飛沫感染でうつります。

接触感染は菌が付着した手を直接触ったり、汚染されたドアノブや手すりを介して感染することを言います。

飛沫(ひまつ)感染は感染している人の咳やくしゃみで出たしぶき(飛沫)が目などの粘膜についたり、口や鼻から直接吸い込むことで感染することを言います。
飛沫はだいたい2mくらい飛ぶと考えられています。
感染したあとは、1-2週間経ってから症状が出始めるので、いつ感染したか分かりにくい場合があります。

✔️ どんな症状?

発症後から少しずつ症状が変化していきます。

カタル期:1-2週間
鼻水や咳で始まり、風邪(ウイルスの感染症)と区別がつきにくい時期です。この時期に最も伝染りやすいのでやっかいです。

痙咳期 :1-6週間
コンコンと5-10回の連続した咳のあとに、ヒューッと空気を吸い込む音がします。小児では咳込みで吐いてしまったり、無呼吸や肺炎を起こして入院が必要になることもあります。

回復期 :3-6週間
症状は軽くなりますが、咳が続きます。この時期に別の感染症にかかると、症状がぶり返したように咳がひどくなりやすいです。

✔️ 診断はどうする?

まずは症状から疑うことが大切です。特に咳のあとの吸い込み音が特徴です。

参考:百日咳の咳のあとの吸い込み音

その他には鼻に綿棒を入れて調べる遺伝子検査や菌の培養検査、血液検査などがあります。発症してから診断がつくタイミングや検査の陽性率を考えると、遺伝子検査を行うことが多いですが、それでも結果がわかるまでに2-4日かかり、診断がつく確率は4割程度というのが現状です。

百日咳は学校保健安全法で指定されている感染症であり、特有の咳が消失するか、適正な抗菌薬を5日間内服するまでは出席停止が必要になります。
そのため、疑わしければ治療が開始され、治療が終わる頃に検査結果が出るというイメージでいてください。

✔️ 治療法はあるの?

マクロライド系抗菌薬(クラリスロマイシンやアジスロマイシン)で治療します。小児だと粉のお薬で処方されることが多いのですが、苦いので飲ませるのに一苦労します。
うちでは”お薬飲めたねのチョコ風味”に混ぜて、水で流し込んでなんとか飲ませました。

治療はカタル期に始めると、症状改善効果が期待できます。
痙咳期に治療を始めても効果は乏しいですが、周囲に伝染るリスクが減ります。回復期に入ってしまうと、対症療法(咳止めなどで症状だけを緩和)をするほかなくなってしまいますので、早めの治療が望まれます。

✔️ 予防接種を受けていれば伝染らないのか

予防接種を受けていても感染することはあります。
百日咳は定期予防接種(混合ワクチン)に含まれており、ワクチンを接種することで80%程度感染を防げると言われています。
また、感染してしまった場合にも重症化を防ぐ効果が期待できます。

予防接種による予防効果は5-10年程度で減弱してしまうので、年長さんから小学校低学年くらいに感染しやすくなってしまいます。一度感染しても数年しか免疫がつかないため、数年おきに流行する傾向があるようです。

✔️ まとめ

今回は大流行中の百日咳を解説しました。
流行期なので、特有の症状があれば、例年よりも診断がつきやすく、適切な治療につながりやすいと考えています。
ご自身や大切な家族を守るために、これからもヘルスリテラシーを向上させていきましょう!

質問などありましたら、コメントを頂ければ嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



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