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第25話 町へは行くな!? 🏚️🚷

本記事は、原作者の許可を得て、noteへ掲載しているものです。無断転載ではありません。

原作:ファソー・スピネル
著者:神室海夜
※2026年6月1日時点の原作掲載本文をもとにしています。



マイテは、レイに駆け寄る!

マイテ:レイーーーー!!(泣)


レイ:夢な……かば、じゃ…ったの…。

   みこ……とが王……になる……

   姿を……見たかっ…た…(泣)

レイ:マイ…テ…。み……ことを…

   よ…ろ………し………………………………………………………………………………………………………………………………………………………


マイテ:あ"'ぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!(泣)

    お"ね"ぇち"ゃ"〜〜ん"〜〜〜〜(泣)


みこと:レイ!

   おまえの夢は、おれを守ることだろ!?

   早く起きろ!!

   おれ、王になるから!!!!

   おれを守れ!!!

   おまえがおれを守らなきゃ

   ダメなんだ!!

   早く目を覚ませ!!

   無理しやがって、この馬鹿野郎!!!

みことは、泣きながら、

叫んだ!!


マイテ:みこと!!(泣)

   わたし、強くなるよ!!

   わたしがおねぇちゃんの代わりに

   強くなる!!!!(泣)

   わたしがおねぇちゃんの夢を

   叶える!!!!(泣)


⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

レイ:おまえは、わしの神様のようじゃの。

   おそなえは、最中2つで足りたか?

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️


🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵

長老:ファソースピネルを集めたものは、

   神の力を手に入れる事が出来る

🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵


みこと:マイテ!!!

    神の力だ!!!


みこと:神の力で、レイを

    生き返せるかもしれない!

    ファソースピネルを集めて、

    おれがレイを生き返す!!


パゴ:おれらも協力させてもらうぜ!!』


パゴ:おれも賭けてみたい!!

   ファソースピネルとやらを。


キスタ:お願いだ!!おれも同行させてくれ!!


みことは、レイの傍で

ずっと立っていた。


マイテ:レイ。

    これで少しは痛くなくなったでしょ?

レイ:…………

マイテ:う"………に"'ゃえ〜ん(泣)


いつも笑顔で接してくれた実の姉。

マイテを1番に考えてくれてた実の姉。

誰よりも優しかった。

自分の事なんて気にせず、

みんなが笑顔になる事しか、考えてなかった実の姉

すぐにいつも返事をしてくれたのに、

レイが言葉を返してくれない


マイテは、レイが言葉を返してくれないのは、

分かってるのに、

分かってるのに、

返事をしてくれないレイを見ると、

涙が止まらなかった。


パゴ:おまえら、

   レイをずっと、ここで寝かせておくのか?


マイテは、我にかえった。

マイテ:そうにゃ。レイを町で休ませないと。


パゴ:そうだ。

   悲しむ気持ちは、おれにも分かるが

   しっかりしろ。

   今は 🔷おまえ🔷 が なんとか、

   しなきゃならないんだ。

マイテ:う"ん(泣)


ログタガは、縄でグルグル巻きにされ、

口も塞がれている状態で、

奴隷だった人に運ばれていた。

ただ、ログタガは、身体が大きいため、

10人がかりで、ゆっくりと引きづられながら、

運ばれていた。


カクハイがログタガの部屋に進んで、

引きづられているログタガの姿を見た時、

泣きながら、大きく吠えた!!

カクハイ:カフゥーーーーーーーーーーーーン!!


マイテ:!!?

    わっ!!? びっくりした!!!

    カッチャン!! どうしたの?!!

カクハイ:うっ…うっ…うっ(泣)


カクハイは、立ち止まって泣き出してしまった。


パゴは、後ろのカクハイに目をやった。

パゴ:やれやれ、少し止まるか。

マイテ:うん、ちょっと待ってね。

一向は、カクハイがもう一度

動き出せるようになるまで、

待った。


カクハイ:うっ…うっ…うっ…(泣)

カクハイは、歩けるようになったが、

強くマイテの手を握りしめて、歩いていた。


マイテ:いたいって〜〜。(笑)

    カッチャン〜。

    もう、どうしたの〜〜?


一向は、町へ向かって、歩き出し、

町の酒場に到着した。


酒場の主人:いらっしゃーーい♪

     !!?

     あんたたちは、だれだい!?

     ズタボロじゃないか。

     おぉ!! 嬢ちゃん、無事だったか!?

     けど、顔がすっごい腫れてるな。

     冷やせるものをすぐ持ってくるな。

     あんたたちも、まぁ、座ってくれ。

酒場の主人は、奥の部屋に

冷やせるものを取りにいった。


みこと一向は、酒場に入り、

レイをそっと腰掛けのベンチのような所に

休ませ、一向は丸テーブルの周りの椅子に

それぞれ腰掛けた。

カクハイとマイテは、身体に合わないのか、

立っていた。

みな、無言だった……。


酒場の主人が両手に袋に入った氷を

沢山抱えて戻ってきた。

酒場の主人:嬢ちゃん、

   氷だ。これで冷やすといいぞ。

   あんたらも………

   !!?

   もしかして、おまえが………

   カカクか!!?

カクハイは、恐る恐る酒場の主人に

振り返る。


カクハイ:!!?

   しゅ、しゅ、しゅじんさん!!

   ロ……ロ……ログタガを倒した!!!

酒場の主人:なっ……!?

酒場の主人は、驚きのあまり、

手に持っていた氷袋を全て床に落とした。

ドサササッ!!


カクハイ:う"………う"……(泣)


…………………


……………


…………


………


時は遡り、3年と数日前、

リピン島の町から少し離れた穴ぐら。


そこには、白い大きな動物と

白い小さな動物がいた。


白い大きな動物:

   今日は、おそなえは、あったかい?

白い小さな動物:

   うん、これだけだけど、あった。

   こっちが、かぁちゃんの分。

   こっちは、オレの。

白い大きな動物=かぁちゃん:

   わたしは、いいから、

   もう少しお食べ。

   カクハイ、おまえは、成長期でしょ?

白い小さな動物=カクハイ:

   半分個。へへへへ。

   半分以上は、いらない!

かぁちゃん:

   大きくなれないよ。

   お腹空いてるでしょ。お食べ。

カクハイ:絶対食べない。

   かぁちゃん、顔色悪いから、

   これは、絶対に食べて。

   食べないと、おれ、捨てるよ!!!

カクハイは、芯の通った目をした。


最近のいつものやり取りだった。

少し前までは、

貧しくは、あったが、

二匹がなんとか、食べていける おそなえが

あった。

けど、最近、おそなえが激減し、

毎日わずかな おそなえがあったが、

穴ぐらの二匹は、常に空腹だった。


かぁちゃん:捨てちゃダメ。

    食べ物は、粗末にしちゃダメよ。

カクハイ:かぁちゃんが食べないって

    いうから、こうするしかない!

かぁちゃん:分かったよ。

    カクハイは、本当に

    優しい子だね。

かぁちゃんはカクハイを抱きしめながら、

そっと、涙を流した。


カクハイ:おれ、もう少し、

    何か、ないか、

    探してくる!!!

かぁちゃん:町には、近づいちゃダメよ。

    絶対に近づかないこと。

    分かった…?

カクハイ:うん。森で探してくる。

かぁちゃん:気を付けてね…。


カクハイは、この日、

初めて、嘘をついた。

二匹の空腹は、既に限界だったのだ。


カクハイ:(森だと、このままじゃ、

    かぁちゃんが死んじゃう……)

カクハイはこれまで、何度か森で

食べ物を探していたが、

虫や木の実をわずかに取れる程度だった。


カクハイ:(町なら、食べ物が

    落ちてるかも。)

カクハイは恐る恐る町へ行き、

食べ物を探したが、全然みつからない。


一方、その頃の酒場では。


酒場には、数名の客がいた。

酒場の主人:ニャーケーー!

    ごみを出してくれないか?

ニャーケ:あいよー!


ニャーケは、酒場の外へ行き、

ごみを捨て、酒場に戻ろうとした。


ガサッ!!


ニャーケ:!!?

   カラスか!!?

   こらぁー。荒らすなぁー!

近くの棒を取り、

ニャーケは、カラスだろう物体が

ごみを荒らしてるのだと思い、

棒を振り下ろした!!


が、途中でとめた。


カクハイ:ごめんなさい!

    ごめんなさい!

カクハイは、ブルブル頭を抱えながら、

震えてる。


ニャーケ:あんた……

    なんだい?

カクハイ:カ、カ、ク、カクハイ…。

ニャーケ:カカクカクハイ…?

    それ………名前かい?

カクハイ:は、は、はい……。

ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    カカクか。(笑)

    猫でもなさそうだし、

    犬でもない。

    カカクは、なんの動物だい?

カクハイ:わ、わ、分からないです!


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    う〜ん……。

カクハイ:…………(不安)

ニャーケ:謎!(笑)

    にゃはっはっはっ(笑)

カクハイ:あ、あ、あの………。

    かぁちゃんがお腹を減らしてて、

    あ、あ、あの食べれそうなものを

    く、く、くれませんか…?(懇願)

カクハイの必死のお願いだった。


ニャーケ:……………

カクハイ:…………ウルウル(涙目)


ニャーケは、じぃ〜〜〜と、カクハイを見た。

ニャーケ:……………

カクハイ:…………ウルウル(涙目)


ニャーケは、にやって笑った!!

ニャーケ:だめじゃ!!(笑)

カクハイ:そんなぁ……


カクハイは肩を落として、帰ろうとした。

だが、肩をぐっと掴まれた。


ニャーケ:ゴミなんか、食べたら、

    腹を壊すぞい!

ニャーケは、周りをキョロキョロ見渡して、

カクハイの首ねっこを摑んで、

隅に連れてった。


ニャーケ:カカク。いいか!

    ここで静かに待ってろ!

    良い子にしてたら、

    ゴミより良いのを

    持ってきてやるから(笑)

ニャーケは、カクハイに向かって、

ニコッと笑った。


カクハイ:………うん(涙目)


ニャーケは、そう言うと、酒場に

戻っていった。


カクハイは、静かに震えていた。

ものすごく不安だった……。

町には、行くなと言ってた かぁちゃん。

ごめん、町に来ちゃったよ。かぁちゃん。

そしたら、棒で叩かれそうになった。

怖い人だから、逃げた方がいいかな?かぁちゃん。

けど、食べ物ない…。

かぁちゃん、どうすればいいの?

怖いけど、おれ、あの人、

信じてみるよ。かぁちゃん。(涙目)


一方、酒場では。

ニャーケ:あんたー。

    なんか、捨てることになりそうな、

    食材ないかー?

酒場の主人:ん〜〜どうした、急に?

ニャーケ:ちょっとにゃー。

    白い子猫をみつけてな。(笑)

    にゃはっはっはっ(笑)

酒場の主人:なんか、楽しそうだな。

    捨てそうなもの、あったかな〜〜?

ニャーケ:腐ってないやつなー。

    あと、捨ててないのにしてにゃ。

酒場の主人:う〜ん、この魚の頭と尻尾。

    野菜の切れ端ぐらいしか、

    無いな。

    これでいいんじゃないか?


ニャーケは、酒場の主人がかき集めた 食材を見た。

ニャーケ:じぃ〜〜〜〜〜〜〜〜

     もう ひとこえ!!

酒場の主人:あとは、料理の食材だ。

ニャーケ:ケチケチするにゃ。

ニャーケは、そばにあった肉を少しつまんだ。


酒場の主人:それは、食材…!?

ニャーケ:ほんの少しだけ、

    提供する料理の量を減らすにゃ。

    これぐらいなら、だいじょーぶ!!

    あとは、これと、これ。

酒場の主人:それは、おれ達の夕飯の……!


ニャーケは、ニヤニヤしながら。

ニャーケ: お ・ と ・ こ ・だろ♪♪♪

酒場の主人:………おぉお……う。


ニャーケ: おとこだったら、

     3日食べなくたって〜〜♪♪♪

ニャーケは、耳に手を当て、

ニコニコしながら、耳を済ませた。


酒場の主人:…………だ……い……じょうぶ……。

ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)


ニャーケは、かき集めた食材を

酒場の主人に差し出した。

ニャーケ:これで、腕を振るってくれ、主人!

    とびっきり、うまいやつにゃ。

酒場の主人:!!?

     まじかよ……猫だろ……?


ニャーケ: お ・ と ・ こ は〜〜〜♪

酒場の主人:!!?

     あ〜〜〜分かった分かった

     やりゃい〜〜んだろ、やりゃ〜。

酒場の主人は、少しヤケクソだった。


ニャーケ:それでよ〜し!(笑)


酒場の主人は、腕を奮った!

とびっきりのやつを。


酒場の主人:ほらよっ。

ニャーケ:あんた、大好きにゃ♪(笑)

酒場の主人:(照)………


一方、怯えてじっと待つカクハイ。

カクハイ:(逃げた方がいいか、

    でも、待ってたら、いい事あるって。

    かぁちゃんは、町に行くなって。

    あの怖い人も全然戻ってこないし。)

カクハイ:(もう少し経ったら、

    逃げよう!!)

それまでは、じっとしていたカクハイ。


カクハイが決めた時間を過ぎた。


カクハイは、恐る恐る 隅から

動き出した!!


『カカク!!』


カクハイ:!!? ビクッ!!?

カクハイは、そろりそろりと後ろを向く。


ニャーケ:良い子にしてろって、

    言ったよにゃ!!

カクハイ:ごめんなさい!

    ごめんなさい!

ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    ほら。


ニャーケは、容器に入った特製の野菜炒めと

魚のスープを カクハイに差し出した。

カクハイは空腹だった。

匂いだけでも、美味しい食べ物だという事が

分かった。


カクハイ:こ、こ、これ、もらっていいの?

ニャーケ:おまえは、良い子に

    してなかったよな?

カクハイ:は、は、はい……。


ニャーケ:じゃあ、これをやる代わりに、

    カカクは、わたしの子分だ!!

カクハイ:こぶん…?

ニャーケ:分かったか?


ニャーケは、カクハイを威圧した。

カクハイ:は、は、はい!


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    じゃあ、子分カカクよ。

    これを持っていって、

    かぁちゃんに食べさせよ。

    そして、

    食べ終わった容器は、

    必ずこの時間に私に届けること!

    もし、破ったら、

    こわ〜いお仕置きをするからにゃ。

カクハイ:は、は、はい!

    あ、あ、ありがとうございます。


カクハイは、食べ物を抱えて穴ぐらに帰っていった。


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    味わえよ〜。


カクハイ:(かぁちゃん、ごめん。

     おれ、こぶんとか言うのに、

     なっちゃった………

     かぁちゃん、ごめん…

     町は怖かった……)


カクハイは、穴ぐらにつき、

特製の野菜炒めと魚のスープを

かぁちゃんに見せた

かぁちゃん:カクハイ。町に行ったの。

カクハイ:うん、ごめん、かぁちゃん。

かぁちゃん:あれほど、町へ行っちゃ

     ダメと言ったのに、

     血は争えないものね。

     このご飯は?

カクハイ:し、し、しんせつ な人がくれたんだ。

かぁちゃん:怪我とかは、ない?大丈夫?


カクハイ:う………うん。大丈夫だよ

    (おれ、子分になっちゃった。

    ごめん、かぁちゃん。)

かぁちゃん:ありがとね。

     本当、いい子、わたしのカクハイ。

     もう、町へ行っちゃダメよ。

カクハイ:う………うん。(汗)


二匹は、特製の野菜炒めと魚のスープを堪能した。

すごく美味しくて、すぐになくなった。


次の日、かぁちゃんとカクハイは、

いつもよりもお腹が満たされ、

元気になった。


カクハイ:ちょっと、食べ物を探しに

     いってくる。

かぁちゃん:町には、近づいちゃダメよ。

    絶対に近づかないこと。

    分かった…?

カクハイ:うん。

かぁちゃん:気を付けてね…。


カクハイは、容器をもち、

おそなえを取ってから、昨日と

同じ時間に町の あの隅に向かった。


カクハイ:(ごめん、かぁちゃん、

    おれ、こぶん だから、

    行かないと……)


カクハイは、

隅に 着き、じっとしてた。


ニャーケ:しっかり、時間通り

    来てるじゃないか?

    我が子分カカクよ。

    容器をだせ!

カクハイ:は、は、はい!

カクハイは、ニャーケに容器を渡した。


ニャーケ:昨日言ったように、

    ここでじっとしてること。

    親分の言う事は、

    絶対だ。

    分かったか!?

    昨日見たいに、逃げようとしたら、

    どうなるか…?

ニャーケの手は後ろにあり、棒が見えた。

カクハイは、逃げたら、棒で叩かれると思った。


カクハイ:は、は、い! お、お、おやぶん!

ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)


ほんの少し経ち、昨日よりも早く

ニャーケが戻ってきた。


カクハイ:!!? ビクッ!!?

ニャーケ:待たせたにゃ。

軽く威圧してくるニャーケが

カクハイにとって、怖かった。


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    ほら。


またしても、美味しそうな容器を

ニャーケは、差し出した!

カクハイ:また、くれるんですか?


ニャーケ:当たり前だろ。

    子分を食わせるのも、

    親分のつとめ。

    じゃあ、子分カカクよ。

    これを持っていって、

    かぁちゃんに食べさせよ。

    そして、

    食べ終わった容器は、

    必ず、また、この時間に私に届けること!

    もし、破ったら、

    こわ〜いお仕置きをするからにゃ。

カクハイ:は、は、はい!

    あ、あ、ありがとうございます。


カクハイは、食べ物を抱えて、

また、穴ぐらに帰っていった。


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    味わえよ〜。


カクハイ:(かぁちゃん、ごめん。

     また、明日も町にいくことに)


カクハイは、穴ぐらにつき、

今日のおそなえを報告し、

昨日と同じ容器を

かぁちゃんに見せた

かぁちゃん:カクハイ。町に行ったの。

カクハイ:うん、ごめん、かぁちゃん。

かぁちゃん:あれほど、町へ行っちゃ

     ダメと言ったのに…)

     このご飯は昨日の人から、また?

カクハイ:う……うん。

    し、し、しんせつ なんだ。

かぁちゃん:そうなのね。


カクハイ:お、おれ、こぶんになっちゃったんだ

    かぁちゃん、ごめん

かぁちゃん:こぶん…?

カクハイ:う………うん。(汗)


容器を開けると昨日よりも豪勢だった。

カクハイ:す、す、すごい、親分。

かぁちゃん:素敵な親分なのね。

     いい、カクハイ。

     親分以外には、見つからないこと。

     これだけは、約束して。

カクハイ:う………うん。(汗)


二匹は、昨日より豪勢な食事を堪能した。

今回もすごく美味しくて、すぐになくなった。


次の日、かぁちゃんとカクハイは、

昨日よりもお腹が満たされ、

元気になった。


カクハイ:かぁちゃん、親分のところに

     いってくる。

かぁちゃん:ほかの人に見つかっちゃだめよ。

カクハイ:うん。

かぁちゃん:気を付けてね。


カクハイは、容器をもち、

おそなえを取ってから、昨日と

同じ時間に町の あの隅に向かった。


カクハイは、

隅に 着き、じっとしてた。


ニャーケ:しっかり、時間通り

    来てるじゃないか?

    我が子分カカクよ。

    容器をだせ!

カクハイ:は、は、はい!

カクハイは、ニャーケに容器を渡した。


ニャーケ:美味しかったか?

    わたしの主人の料理は?

カクハイ:は、は、はい!親分!

ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    子分にはにゃ。

    支配という意味もあるが、

    仮の子という意味もあるにゃ。

カクハイ:仮の子……?

ニャーケ:ようは、カカクは、

    かぁちゃんの子でもあり、

    わしの子にもなったということじゃ。

    にゃはっはっはっ(笑)


カクハイは、親分を怖いと思っていたのが、

恥ずかしくなった。

今まで、耐えてた不安が

嬉しさに変わり、涙がこぼれた。


カクハイ:う"っ……う"…う"……

     お"ーや"ーぶーん(泣)

     フォ〜〜ン(泣)

ニャーケは、カクハイをそっと

抱きしめてくれた。

ニャーケ:よく頑張ったにゃ。我が子よ。


カクハイが落ち着くと、

ニャーケは、容器を受け取り、

また戻ってきた。


ニャーケ:にゃはっはっはっ(笑)

    ほら。


またしても、美味しそうな容器を

ニャーケは、差し出した!

カクハイ:お"ーや"ーぶーん(泣)


ニャーケ:かぁちゃんに食わせてやれ。

カクハイ:はい!親分!(泣)


その日、カクハイは、

かぁちゃんに親分の話を

沢山した。

カクハイにとっての憧れの人だという事を。

かぁちゃんは、優しそうに、

その話を聞いていた。


第26話に続く



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原作:ファソー・スピネル
著者:神室海夜
note投稿管理:晴久
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