167.感情を分類すると、ネガティブに反応する人間の本能が見えてくる
人の感情は人それぞれ、と思っていました。
先日、読んでいたマンガで「人間の感情は8つに分けられる」という話が出ていたので、ちょっと調べてみました。
感情の種類なんて、書ききれないほどありそうですが。
人間にも動物にも共通する8つの基本感情と、その組み合わせで何種類にも感情は作り出せる可能性がある、と言われています。
「プルチックの感情の輪」といわれています。

たった8つだけ?人間の基本感情(一次感情)とは
人間の感情の分類は、色の分類と似ているという考えのもと作られたのが。色相環のように感情が分類された「プルチックの感情の輪」です。
色も三原色の組み合わせですべての色ができあがるように、感情も基本となる8つの感情から、それらがそれぞれに混ざりあって感情を生み出していると考えられています。
さて、以下がその8つの感情です。
喜び
信頼
恐れ
驚き
悲しみ
嫌悪
怒り
期待
これらが純粋感情、一次感情と呼ばれています。
色で言う補色のようにこれらの感情も対になっていて、喜びと悲しみ、信頼と嫌悪などそれぞれ対応しています。
そして、その感情にも強度があり、図では色の濃淡で表されています。
敬愛>信頼>容認
といったように、どれほどその感情が強いかによって名称が変わります。
喜怒哀楽、という言葉なら馴染み深いですが、信頼や期待、驚きなどといった感情が基本になるのは新しい観点ですね。
ただ人間の感情はもちろん、そんなに単純ではありません。
より複雑になってくるのは、ここからです。
二次感情(混合感情)は人間特有の高度な感情
8つの基本感情の強弱だけでなく、感情は隣り合わせ同士が組み合わさることもあります。
例えば、喜びと信頼からは「愛」が生まれます。
ただ、同じ信頼からでも恐れと組み合わさると「服従」が生まれます。
また、一つ隣だけでなく二つ隣の感情と組み合わさることでも新たな感情を表現できます。
恐れ+悲しみ=「絶望」。
怒り+喜び=「自尊心」。
詳しくはこのリンクに記載されています。
さらには三つ隣と感情と組み合わさることも。
四つだと対の感情になるので存在しなさそうですが、この組み合わせだけでもさらに強度を加えると、確かに無限に感情の輪の中で表現できそうです。
そもそも無限にある感情は、そのすべてを言葉にすることはできないでしょう。
だからこそ、こうしたグラデーションのような図が的を射ている表現なのかもしれません。
こうして、感情という不確かなものをを俯瞰して、今の自分の状態を客観的に確認できるのではないでしょうか。
最後に、このように分類ができました、というだけでなく、もう少し感情の種類を見てみます。
ポジティブよりもネガティブに反応してしまう理由
この環状の輪を見ると、人間の根本の感情にも傾向があることがわかります。
「喜び、信頼」はポジティブな感情。
「恐れ、悲しみ、嫌悪、怒り」はネガティブな感情。
「驚き、期待」はまだどちらでもない感情。
このように捉えることができるとすると、人間にはネガティブな感情の方が多いことがわかります。
人間は、得てしてポジティブよりもネガティブに強く反応するそうです。
行動経済学の基礎ともいわれている「プロスペクト理論」でも、損をしたくないということを考える傾向が強いとされています。
投資家を例に挙げると、収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益がある場合は損失を回避する傾向にあると言われています。
最も、ネガティブに強く反応するのは本能的な事象なのでどうしようもないことではあります。
動物として生存するために、外敵を恐れ、危険なものを嫌悪し、生き延びてきた過去があるのでしょう。
人間の感情にはこのような動きがあるとを認識するだけでも、自分の心とうまく付き合っていけるのではないでしょうか。
良いとか悪いとかの話ではなく、反応の一種なのですから、マネジメントしてどの感情もプラスに働くようにできればいいなと思います。
感情って、一体いくつまで言語化できるんでしょうね。
表現者として、ちょっと気になる無限の世界。
