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【要約】『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』で資本主義を学べ!

自分のなりたいものがあって、「そうなるためには?」を知らないといけませんし、ルールをフル活用して戦っていったほうが勝率は上がります。

YouTubeチャンネル:『新時代の経営者』 山下誠司 
誰も教えてくれない「成功の11のルール」

HAIR & MAKE EARTH を運営する株式会社アースホールディングス取締役、株式会社サンクチュアリ代表取締役の経営者、山下誠司氏の下記動画での言葉だ。

山下誠司氏は、10万部突破のベストセラー『年収1億円になる人の習慣』の著者でもある。

その山下氏が、「成功の11のルール」と題した動画の11項目に「資本主義を学べ」と銘打ってお話されていた。

そして、その資本主義を理解するためにオススメされていた本が2冊。

そのうちの1冊が、ロバート・キヨサキ氏の全世界シリーズ累計4000万部突破、世界的大ベストセラー『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』だ。


私も、もちろん本書は数年前に読んだことがあり、自身のビジョンと結び付けて記事を書いている。

世界的なベストセラー&ロングセラーには、訳がある。
気になっている人も多いのではないだろうか。

「クワドラントという働き方の解説だけでしょ」
「結局”資本家になることが良い”って書いているんだろう」
「自分には縁遠い話だ」
「何かビジネスを始めるためのきっかけの本なのでは」

そう思っている方も、同じぐらい多いかもしれない。

今回はそういった「自分の何に役立つのだろうか」と思っている人に向けて、単なる解説だけではなく本書を読み解いていく。

単なる知識を身につけるための本ではない。
単に何かのビジネスや投資を斡旋するような本でもない。

山下誠司氏もおっしゃるように、それほどこの資本主義という日本のルールの大きな一つを学べる教科書的な存在なのだ。



1. キャッシュフロー・クワドラントとは何か?

本書では、人々のお金の稼ぎ方を以下の4つのグループに分類しており、それぞれの頭文字をとってE-S-B-Iと表現されている。

E:従業員(Employee)

従業員は、他人のために働き、労働と引き換えに給料を得る人々である。彼らは安定を何よりも重視し、リスクを避ける傾向が強い。決められた時間と場所で働くことで、確実な収入を手にしている。しかし、その収入は、彼ら自身の時間と労働力に直接依存しているため、時間的な自由が非常に限られているのが特徴だ。彼らの経済的安定は、所属する組織の安定に大きく左右される。

S:自営業者(Self-employed)

自営業者は、自分自身のスキルや労働力を直接売る人々である。医者、弁護士、個人事業主などがこれに該当する。彼らはEクワドラントの従業員よりも収入を得る可能性が高いが、収入は彼ら自身が働き続けない限り発生しない。つまり、「自分が休めば収入も止まる」という労働集約的な働き方から抜け出せないのがSクワドラントの最大の特徴である。彼らの収入は、彼ら自身の時間と能力に完全に依存している。

B:ビジネスオーナー(Business owner)

ビジネスオーナーは、自分がいなくても自動的に機能するシステムを構築し、それを所有している人々である。彼らは、システムと他人の時間、そして他人の資本を活用して富を築く。例えば、フランチャイズのオーナーや、従業員が自律的に動く大企業の創業者などがこれに該当する。彼らの成功は、どれだけ優れたシステムを構築できるかにかかっており、これにより時間的な自由と経済的な自由を同時に手に入れることが可能となる。

I:投資家(Investor)

投資家は、自分のお金に働かせることで収入を得る人々である。彼らは、株式、債券、不動産、ビジネスといったさまざまな資産に資金を投じ、その資産が生み出す収益で富を増やしていく。投資家にとって、労働力や時間は直接的な収入源ではなく、お金自体が資産を増やすための手段となる。彼らはまさに究極の経済的自由を手にしており、働く必要なく、お金が自らお金を生み出す仕組みを構築している。


2.安定から自由へのシフト

多くの人々は、E(従業員)やS(自営業者)のクワドラントに属している。

これらの働き方は、自らの時間と労働を直接お金に換えるものであり、一見すると安定しているように見える。しかし、現実には、時間的・経済的な制約から抜け出すことは極めて困難だ。

人生を変革したいと考えるならば、B(ビジネスオーナー)やI(投資家)のクワドラントへの移行を検討する必要がある。

これらは、自らが「お金のために働く」のではなく、「お金が自分のために働く」仕組みを構築するクワドラントだからだ。

金持ち父さんはなぜ「E→B→I」の道を推奨するのか?

本書は、単なるお金儲けの話ではない。私たちがどのように働き、お金とどう向き合うかという、根本的な問いを投げかけている。
この本が示す最も効率的かつ再現性の高い道が、E(従業員)→B(ビジネスオーナー)→I(投資家)という移行プロセスだ。

一見、現実的ではないように思える。
なぜ、この道筋が推奨されるのだろうか?

EからBへ:成功への最短ルート

多くの人が、Eクワドラント(従業員)から直接Iクワドラント(投資家)を目指そうとする。しかし、これは非常に困難な挑戦だ。なぜなら、従業員として得られる収入には限界があり、十分な投資資本を築くのが難しいからである。

そこで、本書ではまずBクワドラントへ向かうことを勧めている。

「ビジネスオーナー」と聞くと、自分でイチから起業するような大それたイメージを持つかもしれない。しかし、重要なのはいかに優れたシステムを所有するか

システムとは、自分がいなくても自動的にお金を生み出し続ける仕組みのことだ。フランチャイズ経営や、すでに完成されたビジネスモデルに参加することも、このシステムを所有する一つの方法。

これは、ゼロから始めるよりもはるかに効率的で、再現性が高い道だといえる。

SからBへの壁:才能と再現性

多くの人がSクワドラント(自営業者)から抜け出せないのは、ここに大きな落とし穴があるからだと本書では述べている。

自営業者は、自分の能力や労働力が収入に直結する。
腕の良い職人や優秀なフリーランスは、Eクワドラントより多くの収入を得られるかもしれない。しかし、彼らは「自分が働かなければ収入が止まる」という労働集約的な働き方から抜け出せずにいる。

「自分が一番上手くできる」というプライドが、ビジネスをシステム化し、他人に任せるという発想の大きな壁になるのである。そのため、SクワドラントからBクワドラントへ移行できるのは、特別な才能とリーダーシップを持つごく一部の人に限られる。

BからIへ:究極の自由への移行

Bクワドラントで成功した人々は、ビジネスが生み出す潤沢なキャッシュフローを、次のステップであるIクワドラントへ回していく。

彼らは、システムが自動的に生み出すお金を使って、さらに大きなお金を生み出す「資産」を購入します。株式、不動産、事業投資など、お金に働いてもらう仕組みを構築するのです。

金持ち父さんの教えは、単なるお金持ちになる方法論ではない。
それは、自分の時間と人生を取り戻すための戦略といえるのである。


3.クワドラントの移動に求められる根本的変化

本書が最も力説するのは、クワドラントの移動が、単なる職業の変更ではないということ。それは、個人の考え方、スキル、そして行動様式を根底から変革することを意味している。

成功者が実践する「Be-Do-Have」の法則

多くの人々が、お金持ちになろうとするとき、真っ先に考えるのは「何を買うべきか?」や「どうやったら稼げるか?」といった「Have(持つ)」や「Do(する)」からのアプローチだ。

「お金持ちになりたいから、まずは宝くじを買う」
「収入を増やしたいから、副業を始める」

しかし、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』では、この順番が根本的に間違っていると断言している。
金持ち父さんは、成功者はこの逆を行くのだと説いているのだ。

1. Be(なる):まず「あり方」を確立せよ

成功への第一歩は、自分がどんな人間になるべきかを定義することから始まる。それは、ただ単に「お金持ちになりたい」と願うことではない。

「経済的自由を達成した自分は、どんな考え方で、どんな価値観を持ち、どんな振る舞いをする人間だろうか?」

これを深く問いかけ、その「あり方」を先に確立するのだ。

例えば、
投資家になりたいのであれば、「恐怖や欲望に流されず、冷静に数字を分析する」というあり方を身につける。
ビジネスオーナーになりたいのであれば、「人に任せることを恐れず、チームの力を最大限に引き出す」というあり方を身につける。

この「Be」こそが、あなたの行動と結果を決定づける羅針盤となるのだ。

2. Do(する):その「あり方」に基づいて行動せよ

「Be(あり方)」が定まったら、次はその「あり方」にふさわしい行動を始める。

「冷静な投資家」というあり方を定めたなら、感情的な売買をやめ、投資の仕組みや財務諸表の読み方を学び始める。
「システムを構築するビジネスオーナー」というあり方を定めたなら、従業員に任せるためのマニュアル作りや、リーダーシップの勉強を始める。

この段階の行動は、単なる作業ではない。

あなたが目指す自分自身になるための訓練であり、成長のプロセスそのものなのだ。

3. Have(持つ):結果は自然とついてくる

「Be(あり方)」を確立し、「Do(行動)」を積み重ねた結果として、ようやく「Have(持つ)」が手に入ります。

冷静な判断力を持つ「投資家」になったあなたは、資産を自然と増やしていくだろう。
優れたシステムを構築する「ビジネスオーナー」になったあなたは、やがて時間的、経済的な自由を手にすることなるだろう。

多くの人が目指す「お金や自由」という結果は、実はこのプロセスの最後についてくる、単なる副産物だということを認識する必要がある。

この「Be-Do-Have」の考え方を深く理解し、実践すること。

これこそが、クワドラントの右側へ移行し、人生を根本から変えるための最初の、そして最も重要な一歩である。


4.ラットレースから抜け出すための7つのステップ

本書は最後に、ラットレースから抜け出すための7つのステップが書かれている。

ここは紹介だけにしておくので、残りはぜひ本書を読んで自身で体感をもって学んでいただければと思う。
読書は体験だ。この醍醐味を、読み応えのある本書で思う存分味わってほしい。

・7つのステップ
①自分のために働くことを考える
②キャッシュフローを管理する
③本当に危険なのは何かを知る
④どんな投資家になりたいか決める
⑤よき師を見つける
⑥失望をバネにする
⑦自分を信じる


最後に

今回紹介した『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』は、単なるお金の稼ぎ方を解説する本ではないことが、少しでも感じ取れただろうか。

私たちが持つ「あり方」を問い、人生を根本から見つめ直すための教科書でもある。

あなたは今、どのクワドラントに属しているだろうか?
そして、どのクワドラントへと移行し、どのような「あり方」の自分になりたいのだろうか?

この問いかけに真剣に向き合い、「Be-Do-Have」の考え方を大切にして、7つのステップ実践すること。

それこそが、不安定な時代を生き抜くための最高の戦略であり、自分自身の人生を取り戻すための最初の、そして最も重要な一歩となることだろう。

資本主義というゲームのルールを理解し、あなた自身の人生をデザインする旅を、本書から歩み出してみるのもいいかもしれない。

誰しもが、自分の道を決め、歩む自由がある。
選ぶのは他の誰でもない、自分自身だ。
選ばされることも、選ばざるを得ないこともない。

あなただけの道が、あなたの目の前に広がっているはずである。

最後は本書で私が最も好きな一文で、締めようと思う。

「道こそがゴールだ」。

『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 改訂版』
P10

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