こどもたちは「しあわせだ」「いいきもち!」って感じていますか?
みなさんの保育園やクラスで、子どもたちが「しあわせだ」「いいきもち!」と感じられる瞬間はどのくらいあるでしょうか?
子どもたちがそんな気持ちを抱けるようにするためには、どんな環境や関わりが必要でしょうか。
今回は、子どもの幸福感について考えてみたいと思います。
1.幸福感とウェルビーイング
「しあわせだ」「きもちいい!」
これらの気持ちは「幸福感」と呼ばれるものです。
そして、幸福感は「ウェルビーイング」という概念につながります。
ウェルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良い状態を指し、短期的な満足感だけでなく、持続的で包括的な幸福感を含むものです。
「こども基本法」でもウェルビーイングは重要な概念として位置づけられています。
保育の現場でも、このウェルビーイングを意識した環境づくりが求められます。
では、子どもたちが幸福感を感じるためには、具体的にどのような要素が必要なのでしょうか?
2.幸福感を育む2つの要素
僕は、子どもたちが幸福感を抱くために特に重要な要素として、
自己決定と成長感
の2つがあると考えています。
自己決定
自己決定とは、子どもが自分で選び、行動を決めることです。「自分で選んだ!」という感覚は、幸福感に直結します。たとえば、やらされる活動よりも、自分で「これをやりたい」と選んだ遊びのほうが楽しいですよね。
保育の現場では、子どもたちが自由に遊びや活動を選べるような環境を整えることが、この自己決定を支える第一歩です。成長感
成長感は、「自分が成長している」と感じられる瞬間に生まれるものです。これはさらに、自己効力感と自己実現感に分けて考えることができます。
• 自己効力感: 「自分にはできる!」という感覚。難しいことに挑戦しているときのポジティブな気持ちです。
例: 鉄棒に挑戦している子どもが、「足が少し上がった!」と気づく瞬間。
• 自己実現感: 自分の可能性を発揮し、「理想の自分に近づいている」という感覚です。
例: 「昨日よりも跳び箱の踏み切りがうまくなった」と実感する経験。
保育の中で、挑戦している子どもたちを具体的な言葉で認めていくことで、成長感をしっかり支えることができます。
3.保育にどう活かす?
こうした話を聞くと、「自己決定」や「成長感」は、実は保育の現場で当たり前に行われていることだと感じませんか?
たとえば、子どもが遊びや活動を自由に選べるように環境を整えたり、挑戦している姿に「足が高く上がってたね」「今日は昨日よりもうまくいったね」と具体的に声をかけたりする場面は、多くのクラスで見られると思います。
ただ、こうした取り組みを意識的に行うことで、子どもたちの幸福感をより確実に育むことができるはずです。
4.みなさんへの問いかけ
あなたのクラスでは、子どもたちが「自己決定」や「成長感」を感じられる場面をどのくらい作れているでしょうか?
子どもたちに「できている部分」を具体的に伝える声かけを、どのように工夫していますか?
子どもたちが「しあわせだ」「いいきもち!」と感じられる保育を目指して、
僕自身もこの2つの要素を意識していきたいと思います。
みなさんもぜひ、この視点を取り入れてみてください!
