【キーンランドC】若さと格?
こんにちは!春風です!
今回は、キーンランドCの傾向レポートをまとめていきます!
キーンランドCでまず重視したいのは、
直近の着順よりも「若さ」と「格」です。
過去10年、全154頭を分析すると、6歳以上は47頭が出走してわずか1勝。
複勝率も6.4%にとどまりました。
一方、3〜4歳は60頭で6勝。
複勝率31.7%と、高齢馬を大きく上回っています。
さらに特徴的なのが前走傾向。
夏の北海道シリーズを使ってきた馬より、
春のマイルG1から距離短縮で参戦する馬
こちらのほうが好成績です。
ここは札幌記念に通ずるものがありますね。
距離別では、前走1600m組は14頭中6頭が3着以内。
複勝率は42.9%でした。
キーンランドCは「夏のスプリント実績」だけを見るより、
若い実力馬の距離短縮を狙うレースと考えるのが重要です。
今回は2016〜2025年の10回、全出走馬154頭をもとに傾向を整理します。
3〜4歳が中心
キーンランドCで最初に確認したいのが重要テーマである年齢です。
3歳馬は23頭出走して3勝。
複勝率30.4%。
4歳馬は37頭で3勝。
複勝率32.4%です。
3〜4歳を合わせると60頭中19頭が3着以内。
過去10年の勝ち馬10頭のうち6頭を占めています。
対照的なのが6歳以上。
47頭が出走して、
1着1頭
2着0頭
3着2頭
複勝率はわずか6.4%です。
唯一勝ったのは2017年の9歳馬エポワス。
高齢馬の勝利はかなりレアなケースなので、基本的には
3〜4歳を上位評価。
5歳までが許容範囲。
6歳以上は大きく割引。
という考え方でよさそうです。
直近のスプリント戦傾向とは少し異なってきますね。
今年の3・4歳の登録馬は、以下になります。
エイシンディード
カルプスペルシュ
サウンドモリアーナ
ナムラクララ
パンジャタワー
リラエンブレム
ルシード
ロジケープ
マイルG1からの短縮が強い
前走距離を見ると、圧倒的に目立つのが1600m組です。
前走1600mだった14頭は、
3勝
2着1回
3着2回
複勝率42.9%
でした。
一方、最多となる前走1200m組は121頭。
6勝していますが、複勝率は17.4%です。
特に好成績なのが、春のマイルG1組。
NHKマイルC組は5頭中2勝。
ヴィクトリアマイル組は3頭中2頭が連対しています。
2016年ブランボヌールはNHKマイルC6着から1着。
2023年ナムラクレアはヴィクトリアマイル8着から1着。
2025年パンジャタワーもNHKマイルCから勝利しました。
つまり、
G1の1600mで戦った馬が、G3の1200mへ距離短縮。
この「相手弱化+距離短縮」の組み合わせが非常に強力と言えます。
今年の該当馬はパンジャタワーのみです。
同じG1でも1200m組は別
注意したいのは、「前走G1なら何でも買い」ではないことです。
前走G1組全体は20頭で複勝率30.0%。
ただし距離別に分けると、
前走1600mのG1組は複勝率41.7%。
対して、
前走1200mのG1組は複勝率12.5%。
かなり差があります。
高松宮記念など、スプリントG1から同じ1200mを使う馬よりも、
マイルG1から短縮してくる馬を重視したいところです。
UHB賞組は最大勢力でも苦戦
夏の札幌開催だけに、UHB賞組は毎年多く参戦します。
過去10年では47頭。
函館スプリントS組の34頭を上回り、主要前走として最多です。
しかし成績は、
2勝
複勝率12.8%
と低調。
特に2023年以降は14頭中、馬券圏内が1頭だけです。
前走クラス別でも、オープン特別組は64頭出走して勝率3.1%、複勝率12.5%。
つまり、
夏の北海道で好走しているから、そのまま評価
とはならないレースです。
キーンランドCでは、在札のオープン馬よりも、
春の重賞・G1から直行してくる実力馬を上に取りたいところです。
今回、前走UHB賞組は以下になります。
ジョーメッドヴィン
ダノンマッキンリー
ナムラクララ
ルシード
ロードフォアエース
函館スプリントSは素直に評価
北海道組のなかで評価すべきは、函館スプリントSです。
34頭中、
3勝
2着2回
3着2回
複勝率20.6%
でした。
UHB賞ほどの苦戦傾向はありません。
2018年ナックビーナス
2019年ダノンスマッシュ
2024年サトノレーヴ
が勝利。
キーンランドCへの王道ローテとして、一定の評価は必要です。
ただし複勝率42.9%の前走1600m組ほど突出しているわけではありません。
今年、前走函館SS組は以下になります。
エーティマクフィ
カルプスペルシュ
前走着順は「7〜9着」が面白い
普通であれば、前走好走馬を高く評価したくなります。
ところがキーンランドCでは、少し変わった分布になっています。
前走2着馬は15頭で複勝率6.7%。
前走4着馬は10頭すべて馬券圏外です。
一方、
前走7着:複勝率25.0%
前走8着:33.3%
前走9着:42.9%
と、むしろ凡走組の数字が上昇します。
7〜9着をまとめると24頭で4勝。
8頭が3着以内に入り、複勝率33.3%です。
これは、
G1・重賞では足りなかった実力馬が、G3で相手弱化して巻き返す
というパターン。
前走着順だけで切ると、狙い馬を逃しやすいレースと言えます。
ただ、今年は前走G1で大敗している馬がいないため、
こちらも来年度以降に持ち越しとなります。
前走上がり1位は危険
今回のレポートで、要注意なのがこちらのデータです。
前走上がり3F順位が1位だった馬は18頭。
その成績は、
0勝。
3着以内も1頭だけ。
複勝率5.6%。
唯一の好走は2019年タワーオブロンドンの2着でした。
「前走で上がり最速」という、一見良さそうな条件が逆に苦戦しています。
最も多く勝っているのは、前走上がり6〜10位。
42頭から4勝が出ています。
札幌芝1200mでは、末脚だけで差す競馬よりも、
ある程度前の位置で流れに乗れる能力が重要になっているようです。
今年、前走上がり最速馬は以下になります。
ゾンニッヒ
ロジケープ
前走後方馬も大きく割引
前走脚質を見ると、その理由がさらに分かります。
前走後方だった馬は30頭。
馬券圏内はわずか1頭です。
複勝率3.3%。
しかも勝利はゼロ。
一方、前走中団は複勝率28.0%。
先行馬からも5頭の勝ち馬が出ています。
キーンランドCでは、
前走で先行〜中団につけられていた馬を優先。
追い込み一辺倒のタイプは、かなり慎重に考えたいところです。
前走もしくは基本後方脚質の登録馬は以下になります。
イツモニコニコ
ゾンニッヒ
ダノンマッキンリー
ナムラクララ
ルシード
レッドアヴァンティ
枠は性別によって評価が逆転
キーンランドCで面白い傾向が、性別と枠の組み合わせです。
単純な「内枠有利」「外枠有利」ではありません。
牝馬は外
牝馬の5〜8枠は30頭。
12頭が3着以内で、
複勝率40.0%。
一方、牝馬の1〜4枠は28頭中2頭しか馬券に絡んでいません。
複勝率7.1%です。
牝馬は、外寄りの枠を評価していきたいです。
牡馬は3〜4枠
ところが牡馬は逆です。
牡馬の3〜4枠は23頭中9頭が3着以内。
複勝率39.1%。
一方、7〜8枠の牡馬は17頭中1頭のみ。
複勝率5.9%でした。
つまり、
牝馬は外。
牡馬は3〜4枠。
これがキーンランドC独特の枠順傾向となります。
1〜2枠は性別を問わず厳しい
性別で枠の評価が分かれる一方、共通して厳しいのが最内枠です。
1〜2枠は35頭出走。
1着ゼロ、2着ゼロ。
3着が3頭だけで、複勝率8.6%でした。
馬番1〜4番でも39頭から勝ち馬は出ていません。
札幌芝1200mはスタートからのポジション争いが激しく、
内で包まれるリスクが大きいコースです。
人気馬でも1〜2枠に入った場合は、
傾向上、少なくとも「頭固定」は慎重にすべきと言えるでしょう。
斤量で注意すべきは「前走比」
キーンランドCは別定戦です。
過去データを探ると、単純に「軽斤量だから買い」と考えるより、
前走からの変化を見るほうが面白い傾向が出ています。
前走から同斤だった馬は69頭で7勝。
複勝率24.6%です。
また、前走から斤量-1kgだった馬は22頭で複勝圏内が6頭。
複勝率は27.3%です。
一方、
前走から+2kg以上増えた16頭は、3着以内ゼロ。
+1kgでも27頭から勝ち馬は出ていません。
逆に、前走G1からの参戦馬や3歳馬など、
斤量据え置き・-1kgとなる馬は評価しやすくなります。
今年も斤量を見るなら、
絶対値ではなく、前走比でどのように変わったか。
ここを確認したいところです。
今年、同斤量もしくは-1kgの馬は以下になります。
エーティマクフィ
カルプスペルシュ
サウンドモリアーナ
ジョーメッドヴィン
ナムラクララ
パンジャタワー
マイネルジェロディ
リラエンブレム
ルシード
レッドアヴァンティ
ロジケープ
ロードフォアエース
休み明け12〜16週が好成績
ローテーションでは、12〜16週が優秀です。
20頭が出走して4勝。
複勝率35.0%。
8~11週も45頭で複勝率は22.2%と、次いで高いです。
春のNHKマイルC、ヴィクトリアマイル、葵Sなどを使い、
夏まで休ませてキーンランドCで復帰するローテです。
一方、2週以内は31頭で1勝。
複勝率12.9%でした。
UHB賞からの連戦がここに多く含まれます。
夏場から使っている馬を優先するのではなく、
春から余裕を持ってここを狙ってきた馬
に注目したいレースです。
今年、8~16週での参戦となる馬は以下です。
エイシンディード
エーティマクフィ
カルプスペルシュ
パンジャタワー
リラエンブレム
ロードカナロア産駒は勝ち切りに注目
血統面ではロードカナロア産駒が最多の3勝。
16頭出走して、
3勝
2着1回
複勝率25.0%
でした。
複勝率自体が圧倒的に高いというわけではありません。
ただし勝率18.8%で、出走数の多い種牡馬のなかではかなり優秀。
「安定して3着以内」というより、
勝ち切るならロードカナロア産駒。
というタイプです。
ちなみに3頭の勝ち馬はすべて5〜7枠でした。
今年のロードカナロア産駒は以下です。
ロードフォアエース
また、父系ではニアークティック系が優秀で、
過去19頭が出走し3勝。
勝率15.8% 複勝率26.3%でした。
母父ではナスルーラ系が16頭出走し2勝。
勝率12.5% 複勝率31.2%でした。
母父では、特にサクラバクシンオーが6回出走し2勝しています。
母系に短距離スピードが入っている馬も補助材料として確認したいところです。
今回、血統面で合致する馬は以下になります。
■父系ニアークティック系
ジョーメッドヴィン
ティニア
母父ナスルーラー系は無しでした。
外国人騎手も好成績
騎手では外国人騎手が目立ちます。
23騎乗で4勝。
勝率17.4%。
日本人騎手の勝率4.6%と比べると、大きな差があります。
ルメール騎手は7回騎乗して2勝。
モレイラ騎手は5回で1勝、2着2回。
札幌芝1200mでは位置取りや仕掛けのタイミングが重要になるため、
騎手も補助材料として見ておきたいところです。
現時点で、外国人騎手の騎乗が決まっている馬は以下です。
イツモニコニコ→ナレドゥ騎手
ゾンニッヒ→ロイド騎手
ルシード→レーン騎手
前年勝ち馬の連覇はゼロ
リピーターについても、少しクセがあります。
過去10年で前年勝ち馬が翌年も出走したケースは5回。
しかし、
連覇はゼロ。
翌年の最高着順は、エイティーンガールの2着でした。
一方、前年に負けていた馬の巻き返しは珍しくありません。
前年の凡走だけを理由に消す必要はなさそうです。
むしろ札幌1200mを経験していること自体は、プラス材料として残せます。
今年、このデータをパンジャタワーが覆せるか注目です。
その他、前年のキーンランドC経験馬は以下です。
ウインカーネリアン
エーティマクフィ
カルプスペルシュ
ゾンニッヒ
ナムラクララ
キーンランドCの最終チェックポイント
積極的に評価したい馬
3〜4歳
前走1600m
NHKマイルC・ヴィクトリアマイルなどマイルG1組
前走G1・重賞で7〜9着
前走先行〜中団
12〜16週の休み明け
牝馬なら5〜8枠
牡馬なら3〜4枠
前走から斤量据え置き以下
ロードカナロア産駒もしくは父系ニアークティック系
外国人騎手
前年このレースで凡走していた実績馬
慎重に評価したい馬
6歳以上
1〜2枠
馬番1〜4番
前走上がり1位
前走後方
前走から+2kg以上
前走オープン特別
近年のUHB賞組
2週以内の連戦
前年の勝ち馬
ノーザンファーム生産馬
まとめ
キーンランドCで狙いたいのは、
単純な「夏のスプリント好調馬」ではありません。
過去10年のデータから見えてくる中心像は、
3〜4歳
+牝馬は5~8枠、牡馬は3~4枠
+前走先行〜中団
+前走上がり1位ではない
というタイプです。
さらに前走+2kg以上の斤量増を除いた条件では、62頭中22頭が3着以内。
複勝率35.5%。
この条件は、過去10年の勝ち馬10頭中9頭をカバーしています。
反対に、
前走上がり1位、または前走から+2kg以上増
のどちらかに該当した31頭は、
10年間で勝利ゼロ。
3着以内も2着1回だけ。
複勝率3.2%でした。
キーンランドCは、前走の見栄えがいい馬をそのまま評価するより、
若さ、格、枠、脚質を組み合わせて考える。
この考え方は重要となってきそうです。
次回は、新潟2歳Sの傾向記事を投稿できればと思います。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
