【思考メモ】育休中の父親に必要なのは、アドバイスより雑談かもしれない
これは完成した結論ではなく、日常の出来事から考えた仮説メモです。あとで記事・有料note・本に育てるための公開ノートとして残しています。
今日の気づき
この前、育休がもうすぐ6ヶ月になる友達と電話した。
別の日には、育休は取っていないけれど、仕事をかなり頑張っている友達とも話した。
同じ地域のパパ友とも、育休をどうするか、仕事をどうするか、家庭の中でどう動くか、そんな話になることがある。
そこで思ったのは、たぶん父親たちは、いきなり悩み相談がしたいわけではない、ということだった。
まずは、子どもの話がしたいのだと思う。
「今どこまで成長した?」
「何がかわいい?」
「最近、何できるようになった?」
「抱っこするだけで、なんか幸せ物質出るよね」
「仕事してたら、もう仕事とかどうでもいいから早く帰りたい時あるよね」
そんな話から入る。
子どもは毎日かわいい。
急に成長する。
昨日できなかったことが、今日できるようになる。
気づいたら、変なものを買っている。
絵本も、おもちゃも、よくわからないまま増えていく。
まず、そこを話したい。
たぶん、父親同士の雑談は、そこから始まる。
電話だから出てくる言葉がある
この前話した友達も、最初から育休の悩み相談をしたかったわけではなかった。
もともとは、別件で電話がかかってきた。
そこから、
「最近どう?」
「子ども、どう?」
「どこまで成長した?」
みたいな話になった。
すると、まず出てきたのは、
「めっちゃ可愛い」
だった。
そこから、子どもの成長の話になった。
大変さの話になった。
少しずつ、父親側の精神的な不安定さや、家庭の中で感じている揺れの話になっていった。
途中で「そろそろ晩ご飯食べる」と言っていたのに、気づいたらまだ話していた。
こっちが逆に、
「ご飯、行ける?」
と心配になるくらいだった。
その時に思った。
父親同士の話は、LINEより電話の方が出やすいことがあるのかもしれない。
LINEだと、言葉にする前に整理しないといけない。
でも電話なら、子どものかわいさから始められる。
話しながら、だんだん奥の言葉が出てくる。
たぶん、最初から相談したいわけではない。
ただ、誰かと少し話したかったのだと思う。
たぶんこういうこと
父親同士の雑談は、最初から重い本音を出す場ではないのかもしれない。
いきなり、
「妻に言えないことある?」
「育休しんどい?」
「家庭どう?」
とは聞かない。
まずは、
「子ども、かわいいよね」
「最近どう?」
「寝れてる?」
「何買った?」
くらいの話をする。
そのあとで、少しだけ奥の言葉が出てくる。
「最近、うちの妻がちょっと荒れててさ」
「どう声かけたらいいと思う?」
「自分もできるだけやってるつもりなんだけど、これでいいのかわからなくて」
「仕事もあるし、家庭もあるし、どっちも大事で揺れるよね」
そんな感じで、少しずつ出てくる。
僕が最近、パパ友や友達と話す時に思うのは、父親たちは別に、妻への不満を言いたいだけではないということだ。
むしろ、最終的には妻を支えたい話に戻ってくる。
妻が不安定だから、どう支えたらいいのか。
どういう声かけがいいのか。
育児で何をしたら妻が少し楽になるのか。
自分は何を引き受けたらいいのか。
みんな、ちゃんと考えている。
でも、その考えていることを、妻本人にはそのまま言いにくい。
妻に感謝している。
妻が大変なのもわかっている。
だからこそ、自分のモヤモヤを出しづらい。
「これを言ったら余計な一言になるかもしれない」
「妻はもっと大変なのに、自分がしんどいなんて言っていいのか」
「仕事の不安を言ったら、家庭から逃げたいみたいに聞こえるかもしれない」
そうやって、言葉を奥にしまう。
でも、奥にしまった言葉は、消えるわけではない。
だから、父親同士で話すと、みんな少しだけ奥の言葉を出してくれる。
それだけでいいのかもしれない。
アドバイスより、雑談が先なのかもしれない
父親側のモヤモヤに対して、
「それは奥さんに言った方がいいよ」
「ちゃんと話し合った方がいいよ」
「もっと育児した方がいいよ」
と返すのは、たぶん正しい。
夫婦で話し合うことは大事だ。
家庭のことは、夫婦で共有した方がいい。
でも、人はいつでも正しく話せるわけではない。
夫婦だからこそ言えないことがある。
相手を大事に思っているからこそ、飲み込む言葉がある。
家庭を壊したくないからこそ、先に別の場所で少しだけ整理したいことがある。
だから、最初からアドバイスをするより、
「わかる」
「言いたいけど言えない時あるよね」
「別に今すぐ言えなくてもいいんじゃない」
「とりあえず、ここで言ってみたらいいんじゃない」
くらいでいいのかもしれない。
僕自身も、友達と話している時、そんな言い方をしている気がする。
何かを解決しているわけではない。
でも、相手が少しだけ言葉を出す。
それで十分な時がある。
これ、どこにつながりそうか
これは、育休中の父親だけの話ではない気がする。
夫婦関係にもつながる。
素直さの技術にもつながる。
人が言葉を飲み込む理由にもつながる。
「ちゃんと夫婦で話し合おう」は正しい。
でも、その前に、誰かに少し話して、自分の中の言葉を取り出す時間が必要なこともある。
夫婦に言う前に、友達に言う。
LINEではなく、電話で少し話す。
子どものかわいさから入って、気づいたら奥の話をしている。
それは逃げではなく、家庭に戻るための小さな調整なのかもしれない。
育休中の父親に必要なのは、立派なアドバイスではなく、
「最近どう?」
「寝れてる?」
「子どもかわいいよね」
「なんか喋る?」
くらいの雑談なのかもしれない。
父親同士の雑談は、ただの息抜きではなく、家庭に戻るための小さな準備なのかもしれない。
次に考えたいこと
父親は、どこまで妻に本音を言っていいのか。
妻に言えない言葉を、パパ同士で一度外に出すことには、どんな意味があるのか。
子どものかわいさから始まる雑談が、結果的に夫婦を支えることもあるのではないか。
そして、育休中の父親に必要なのは、相談窓口だけではなく、別件から始まる電話なのかもしれない。
今日はここまで。
これは完成した結論ではなく、あとで育てるための思考メモです。
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