「ちょっと待って」が一番守られない言葉説
「ちょっと待ってね」
昨日も
何回言っただろう。
手が離せないとき、
今まさに別のことをしているとき、
とりあえず時間をつなぐために
反射的に出る言葉。
でも不思議なことに、
この言葉。
ほぼ、
待ってもらえない。
「ちょっと待ってね」
と言った直後に、
「ねえ、今?」
「もう待ったよ?」
「ねえねえねえ」
……体感3秒。
子どもにとっての
「ちょっと」は、
たぶん“今”。
大人の時間感覚と、
全然ちがう。
前は、
なんで待てないのって
思ってた。
でも今は、
ちょっとだけわかる。
子どもが話しかけてくるときって、
今、この瞬間に
気持ちがあふれてるとき。
今言いたい。
今聞いてほしい。
今つながりたい。
だから
「ちょっと待って」は
一番むずかしい。
それでも今日も、
「ちょっと待ってね」って言う。
待ってもらえないと
わかっていながら。
そして結局、
用事を中断して、
話を聞いてる自分がいる。
それでいいんだと思う。
「ちょっと待って」が
守られないのは、
それだけ信頼されてる証。
そう思えたら、
少しだけ気持ちがラクになる。
今日もまた、
待ってもらえなかった。
でも、
ちゃんと呼ばれてる。
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