木魚は巨匠の夢を見るか【毎週ショートショートnote:お題「木魚感想文】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
(総字数490字)
attention:この拙作は私・春永睦月の創作物・フィクションであり、実際の事物人物等とは一切の関係がございません。
実際に聞いてみると、よく漫画に書かれている効果音とは違っていた。
ポクポク、ではない。
カカカカ、トトトト。ポッカカ・ポッカカ、トントン。
お囃子を音楽として極める道があるという。それを演奏し披露する男がいた。
ポッポカ、ポッポカ、カッ・ポッポ、カンカン、トトト、カントントン。
気が抜けそうな音たちが、居ずまいを但し紋付き袴を身にまとう男の振るうバチから流れ出てくる。心洗われる音。
……そう言いたかった。
そう言うには、自分の心、耳は俗世に染まりきっている。
カカカカ、トトトト。カン、トト、カントン。
絶妙な間合いだ。早すぎず間延びもせず、聴いていると呼吸が整ってくるのを感じる。ここで精神が高みにある人ならば、境地というものに達するのか。だが、わたしに訪れたのは「上瞼と下瞼のお見合い」だけだった。
「おい、あの試用リポート、まとまったのか?」
「スミマセン、まだです」
「お前もか……。これでこのプロジェクトの体験リポート担当者、3回目だが。交代だ。B、お前、Dと担当代われ」
かくして「絶対に書けない小木魚のリポート」こと、木魚感想文の失敗事例、その報告を終わる。
参考動画👇(木魚の音、その参照として)
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