【毎週ショートショートnote:お題「警察県」】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下参ります。
地方自治体の再編成が行われたある時代。治安は1箇所にて集中して行うのが効率的であるという指導層の声により警察県が制定され、各地の諸施設がひとつの県に集まることとなった。
警察権力が集中する警察県では事件事故ゼロが当然のこととされ、厳しい捜査取締が行われ、事件事故ゼロの日が重ねられていった。
歓迎されるべき平和の日々。だが、懸念される問題が生じ始めていた。
“もうさした事件は起きないだろう。ならば、警察県の存続に意味はあるのか?”
そうした声が次第に大きくなり、無視できぬものとなっていったのである。
県知事、警察県本部長が、この問題の解決するために会合を持った。
「県存続は最優先命題だ。多くの住民、その生活がかかっている」
「周囲の声も無視できない。それを納得させ、警察県を維持する方法は?」
そうして捻出された対策は、以下の通りである。
警察県運営対策
●前提条件
・今まで達成した無事故無違反の実績を維持する
・警察県の意義への疑問に答える
●実行事項
・警察県に配置された係員が有効に活動している実態を周囲に告知する
上記を見れば尤もらしいが、取られた方策は極めて姑息であった。
「警察県以外の自治体から犯罪者を移住させればよい。移住確認次第、それを厳重に取り締まり、事件事故ゼロを維持する」
かくて、この報告書が作成されている時点において、警察県の事件事故はゼロ達成を維持している。その是非を問う声を無視しながら。
(了)
(597字)
よろしくお願い申し上げます。
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3.7さん、判子お借りしました(*ᴗˬᴗ)⁾⁾
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