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夏に祈ること【シロクマ文芸部:お題「祈ること」】

小牧さん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。


(304字)


祈ることは、今の社会ではさほど多くはない。その多くはない機会が凝縮したかのような一週間がある。言うまでもなく、盂蘭盆会うらぼんえだ。今は遠くにある存在、それが風に乗り、ふわりとわが元にやってくる。
いや、いつもどこかで繋がっているのかもしれない。日々の喧噪にかき消されそうになるそれを、動きがひととき止まる夏期休暇、蝉しぐれが連れてくる。


水菓子を祀り、香を手向け、りんを鳴らす。静けさを保とうと意識するほかは、いつもと変わらぬ夏の日だ。

わたしはわたしの時間を生きている。あなたは今、どこまでも自由でいるのだろうか。ただ祈る。

祈ることはただひとつ。今日と明日が穏やかでありますように、と。



生まれた森を離れ、いつかは辿り着く河口、大海へと注ぐそこへ。全ては水より生まれ、水に還る。ヘッダー画像共に、MidjourneyによるAI画像生成。


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