【毎週ショートショートnote|お題:最低二万里】
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
(本文439字)
最低距離は二万里、それを達成できなければ失格です。
何の冗談だ。ピクニック気分で参加しよう、初心者歓迎。そんな謳い文句に釣られて参加したジョギングなのに、こんな過酷な条件が課せられているとは。
コースを進むごとに、沼に嵌まったかのように足が重くなる。それを引き剥がすように進むと、給水場らしい場所が見える。ふらふらと仮設テーブルへと近づいた。
差し出された紙コップを受け取り、一気に中身をあおる。続いて渡されたのはタオルではなく、一冊の本だった。
何故だ。
疑問を告げようとする私を留め、サボート係は本を指さす。おい、立ち読みしろというのか?ここで。
海の底には、音がない。
いや、正確には「音が濁る」――鉄と鋼に囲まれたノーチラス号の内壁の向こうで、海は永遠に沈黙を続けている。
私はエミール・ルドラン。ノーチラス号の整備士、そして記録者でもある。
額から流れていた汗、その熱がスッと引いていく。
席にお着きください。昔読んだ冒険小説に登場した船と同じ名前が耳に響く。
ノーチラスにようこそ、と。
※今回の挿入部(引用機能内記載)は、ヘッダー画像共々、AI・MicrosoftCopilotとのチャットにより生成→加筆修正しました※
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