ジンジャーマンに纏わる寓話【毎週ショートショートnote:お題「ジンジャークッキーイブ」】参加記事
たらはさん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
クリスマスに生姜、ジンジャー。これは風邪防止であるとの説が濃厚だ。実の処、単においしいからその味付けを施すのではないのか、とも思う。
“ちょっと焦げちゃった”
“アイシングが乱れて、頼りない顔になっちゃった”
““でもいいんだ、喜んでくれるなら本望だ””
室内に飾られたモミの木に吊るされた食べられるオーナメント、ジンジャーマンたち。同じデザインなのに、それぞれに個性があり、望むことはただひとつ。
皆が笑顔でいられること。
21世紀クリスマスイブ、ツリーに吊るされるために焼き上げられていくジンジャーマンたち。その姿を遙か彼方から眺める存在があるという。
昔々、イギリスが中世から近代へと移り変わろうとした頃。暴君ともカリスマとも呼ばれた一人の王がいた。500年前に王冠を戴いたその君主の名をヘンリー八世という。ヘンリーは当時猛威をふるった感染病防止の為に生姜を食べることを推奨したという。ジンジャーマンの姿はヘンリーを模したものとも言われる。
“今もあのクッキーは食されているようだ。私の目に狂いはなかったな”
かの王がそう呟いたか否か、地上の我々には分からぬまま。今年も聖夜が過ぎていく。
拙稿題名:ジンジャーマンに纏わる寓話
総字数7:488字
よろしくお願い申し上げます。
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