140字の夏【シロクマ文芸部:お題「蛇口から」】
小牧さん、お題をありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
蛇口から直接水を飲むことに抵抗を感じない夏があった。
地面から陽炎が立つほどの熱気を孕んだ夏だった。
時刻は正午過ぎ、暑さに飲まれて碌に昼食も採らずトラックに立つ。
スタンディングスタートからスタートの声が掛からぬ、孤独な自分との競争を開始する。
熱持つ風と一つになって走り続けた夏は遠い。
蛇口から水を飲むことに抵抗を感じるようになったのは
いつからだっただろうか。
衛生観念、他人からの視線を気にする体裁・見栄。
そうしたものを抱えるようになって随分経った気がする。
歳を取っても、歳を取ったからこそ喉は渇く。
今年の夏もその後も、この乾きが癒えることは
きっと、ずっとない。
本文は上記まで。以下、小牧さんの告知文を引用します。
締切は7/6(日)23:59。
作品には #シロクマ文芸部 をつけてください。
(noteだけでなくXでの投稿でもOK!)
小牧幸助|文芸・暮らし 様 より引用
Xでの投稿もOKとのこと、もし「シロクマ文芸部は見るだけ、未投稿」の方がおられたら、XからTryするのはいかがでしょうか?
以下、余談・蛇足です。
XがTwitterと呼ばれた頃、こうした140字小説を投稿する動き・企画がありました。ハッシュタグ「140字小説」などをTweetに記入して投稿するものでした。
小牧部長が過去に企画された「20字小説」、そしてこの140字小説。短いようで「長い」です。こうした超掌編と向きあうと、自分の言葉、その無駄の多さに気づかされます。今後も(長編が書けぬこともありますが💦)「どこまで切り捨てていけるか」試みていきたく思います。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
#シロクマ文芸部
#蛇口から
#お題で書いてみた
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