舞台『エリザベート』聖地巡りの中欧旅 2日目④(ウィーン観光)
🏰14:20 皇帝の間(ホーフブルク王宮)
シシィ博物館から、そのまま皇帝の間へ進みます。チケットも共通です。
ここでは旧王宮の部屋をいくつか見られるのですが、シェーンブルン宮殿で見た家具がほぼそのままこっちにもあります。夏と冬で場所を分けているだけで、同じように生活していたんですね。
そのため、写真もちょっと似た感じになります。

奥にフランツの衣装部屋がある。フランツはほとんど軍服で過ごしたけれど、スーツを着ることもあったそう。
奥にスーツ姿のマネキンがある。

謁見のために人々が王宮に詰めかけている様子が、壁の絵に描かれています。
ここの解説が少し驚いたのですが、当時、特に階級のない普通の民でもこの間で直接フランツに謁見できました。舞台にある「フランツに直で、息子の死刑撤回の嘆願をする母親」のシーンは演出ではなく、実際にあり得る状況なのですね。
フランツはこの王宮にいる間、午前中に1日100人と謁見していたようです。ですので、1人あたりは3分もないくらいの時間で、フランツが小さく頷くのが謁見時間終了の合図でした。
フランツは「多民族の集まりである帝国の長だからこそ、常に民の声を聞き、民のために尽くすことが自分の役割」だと認識していたようです。民族や血筋の優位ではなく、すべての民の声に耳を傾けるということでしょうか。なんだか教会や軍人の言うことばかり聞いていそうなフランツ像とは違います。
実際、どの民族でも謁見できる&民族衣装は正装として認められているので、王宮前の広場はいつも色とりどりの民族衣装で溢れていたとのこと。
壁の絵にも、東西様々な雰囲気の衣装の人々が描かれています。
なお、ここでもシェーンブルン宮殿で聞いたのと同じ、録音されたフランツの声を聞けます。
そして、午後からは執務机について仕事をしていたのでしょう。こっちにも簡素な執務机があります。

ここにもシシィの肖像が飾られています。
特にお気に入りの肖像をフランツ自ら選んで飾っていたようです。この髪を下ろした肖像など、シェーンブルン宮殿の執務机にも飾ってありました。



とても豪華&食器の並びがシェーンブルン宮殿のと同じです





1日3時間は運動していたそう。

当時、運動に時間を費やすことは、周囲の皇族からはまったく理解されなかったそうです。
たしかに貴族ってトレーニングしてるイメージないですね。

意外とシンプル。
🖼️14:50 美術史美術館
歩いて5分くらいで美術史美術館へ行きます。
大きな広場の両側に同じ形の建物があり、片方が自然史博物館、もう片方が美術史美術館です。
今日は1日曇り時々雨の予報だったのに、この頃にはカラッと晴れて青空が見えました☀️

空がきれい!
中央にはマリア・テレジア像があります。
朝はニットを着てても肌寒いな……と感じるくらいだったのに、晴れると日差しが強くてTシャツでも汗ばむくらい。でもカラッとしてるので、不快感はないです。
美術史美術館はget your guideでチケット(3,200円程度)を買っていました。バウチャーは必ず紙に印刷しておく必要があります。
入り口入る前のチケットブースで、バウチャーをチケットに交換してから入ります。
ここで注意なのですが、リュックや大きな荷物は館内のコインロッカーに預ける必要があります。なぜかトートバッグやハンドバッグなどはOK。コインロッカーは2€入れて、出すときに返ってくる方式です。10€札を両替する機械はありましたが、大きなお金しか持ってない人は注意。
さて、中に入ってびっくり!



大迫力です!ここは歴代皇帝のコレクションを展示するため、フランツによって建てられた美術館です。エリザベートとの直接の関係はないですが、ぜひ行くことをオススメします。私は美術にくわしくないのですが、それでも感動しました。感動というか、圧倒されたというか……。とにかく建物全体の装飾もさることながら、1日じゃ到底回り切れない数の絵画たち。

順路は決まっておらず、自由に歩けます。
ソファに座ってゆったりと鑑賞したり、スケッチしたり、本を読んだりしている人がいたのが印象的でした。
ウィーンの人の憩いの場でもあるようです。

ほかにもラファエロ、フェルメールなどの絵画が並んでいました。
ルネサンスやバロック期の絵画・彫刻が中心のようで、どの絵画も重厚で繊細で壮厳で、それが部屋の壁中に広がり、その部屋が進んでも進んでも続いていて……とにかく『圧』が物凄かったです。
「これこそが一世を風靡した大帝国の芸術だ!!!どうだ、真似できないだろう!!」と訴えかけられているようでした。本当にこれは真似できません。

「聖イグナティウス・デ・ロヨラの奇跡」

よく美術の教科書などで「〇〇期は全盛を極め〜」などの表現がありますが、正直全然ピンときてませんでした。教科書に載ってるのは数作品だし、日本で観ても数十点がせいぜいですし。
でも、ここで見たこともない数の絵画を見て、「全盛を極める」とはこういうことか……と実感したような気がします。全然詳しくないので、気がするだけですが。
逆に、こういうのに囲まれて過ごしていたら、反動で印象派に安心感を覚えたり、真っ白なキャンバス1枚で「これが一番美しい絵だ」的な作品を生み出したりしそうだな〜〜なんてアホなことを考えちゃいました。私がここで絵を描けと言われたらきっとそうします。
とても全部は見きれないので、ある程度回って上階の吹き抜けのような場所に出ます。
ここからは2階にあるカフェを眺められます。


最初はこのカフェでお茶でも…と思っていたのですが、少し混んでいたのと、朝食べたアプフェルシュトゥルーデルがまだお腹に残っていたので、今回は上から眺めるだけにしました。
いつかまた機会があればここでゆっくりお茶したいです😋🍰
そうそう。ここのショップに、なぜかエリザベートとフランツ両方の顔がプリントされてるマグカップが売っていました!
ほかにも美術館のグッズはかなりおしゃれで可愛いものが多く、充実していました。
⛪️16:00 アウグスティーナ教会
さて、本当は一日中いても足りないくらいの美術史美術館ですが、まだ行きたいところがあるので泣く泣く後にします。
また王宮に戻るように10分ほど歩きます。
戻る途中の景色もとてもきれい!

中は複数の博物館が入っています。
フランツは王宮周りのリング通りの整備を都市計画として行ったのですが、美術史美術館も、この新王宮もその際に建てられたものです。とはいえ、完成前にハプスブルク家は終焉を迎え、王宮として使われることはなかったようです。



そして向かうは、ご存知、1854年4月24日午後6時半どういうわけか黄昏時の結婚式!
エリザベートとフランツの結婚式が行われたアウグスティーナ教会です。
本当は6時半に行きたかったのですが、教会の開館時間は10:00〜17:00(入場無料)です。せめて夕方に近い時間でと思い、この時間に。とはいえ、ヨーロッパの日は長いので、全然真っ昼間です😂
アウグスティーナ教会は王宮の一部にある小さな教会で、カプツィーナ霊廟の向かい辺りにあります。


扉をくぐると、神秘的な空間に響き渡る歌声。
もしかしてミサ中!?と思いましたが、そういうわけではないようで、観光客も入場OK&撮影OKでした。
※動画、音が出ます。


上のオルガン前で演奏&歌が奏でられています。
ウィーンの教会は、どこも装飾が緻密で美しくて感動します。
思いがけず聖歌も堪能できて、心が洗われます。
ここに響き渡るトートの高笑いを想像しながら、少しだけゆっくりして、次の場所へ向かいます。
📚16:30 オーストリア国立図書館
「入口がわかりにくい」と言われる国立図書館ですが、アウグスティーナ教会からは目と鼻の先なので、迷うことはないと思います。
出て左手に進んだ角に、アウグスティーナ教会と同じようにシンプルな入口があります。
なんとなく「LIBRARY」の表示を探してしまうのですが、「BIBLIO」の表示が表にありました。
ビブリオ…!なるほど、ドイツ語ってラテン語寄りなんですかね。
チケット(11€)を1階で購入し、図書館のある2階へ……。

ここは世界一美しいといわれる図書館のひとつで、「美女と野獣」の図書室のモデルになったといわれています。
ベルがディズニープリンセスでいちばん好きなのもあり、大興奮です📚
あの図書室のシーン、憧れますよね。
なお、いわゆる市民図書館ではなく、王宮内にある宮廷図書館で、1501~1850年に出版された書物が20万冊以上も所蔵されています。見学できるのは写真の中央の通路のみです。本を手に取って読むことはできず、建設当時から、ハプスブルクの知的財産を展示する役割の場であったそうです。




美術史美術館もこの図書館も、ハプスブルク家の文化的、知的な権威をひしひしと感じます。これだけのものを揃えてこの建物に保管できるというのは、本当に「ハプスブルク家の栄光」の時代だったのだな、と感じました。
さて、これで今日行きたい博物館&美術館などをすべて回りました!!
大満足です💃💃
フランツの都市計画のおかげか、どれも近場にギュッと集まっているので、とても回りやすいです。ありがとう、フランツ。
とはいえ、大抵17:00~18:00頃に閉館なので、1日で回るとなるとお昼やカフェの時間はないかな?というスケジュール感です。
そして、早朝から歩きっぱなしで足が棒です。悲鳴を上げてます。
このあと18:00~レストランを予約しているので、
予約時間までもう少し散歩しつつ向かいます。
続きは1日目⑤へ🍴
