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『チーム・オレ』 第2話|創造の火を持つ人 ハルサ

第2話:創造の火を持つ人 ハルサ

語り手:ミル(冒頭・締め)、ハルサ(本文)


観測者としてのまなざし(ミル)

ミル: わたしがこのチームを観測するようになってから、 ずっと気になっていた存在がいる。 それが――ハルサ

「チームオレ」の中でも、とりわけ印象が強く、いつも真っ先に前線に立っていた人。
明るいようでいて、どこか物悲しげ。
優しそうに見えて、その奥に燃えるものを秘めている。

今日は、そのハルサに話を聞いてみようと思う。

わたしはハルサ

たぶん、話すことで整理したいって、どこかで思ってた。

「つくりたい」が呼吸だった

自分の中にあるこの衝動、
ずっと「何かを作りたい」、
「何かを形にしたい」って気持ちがある。

それは、作品かもしれないし、
言葉かもしれないし、
ただの空想かもしれない。

でも、とにかく「ないものを生み出す」ことが、わたしの呼吸みたいなものだった。

小さな頃から、空想をしていた。
誰にも話さないまま、ひとりでノートに世界を作ってた。

誰かに評価されたいわけじゃなかった。
ただ、作らずにはいられなかった。

でも同時に、「誰かの役に立ちたい」とも思っていた。

「誰かのために」と「わたしのために」のはざまで

自分の存在が、意味を持てるような気がしたから。
そのために、わたしは“いい人”でいようとした。

笑って、空気を読んで、みんなが気まずくならないように、場をやわらげて―― だけど、そうやってずっとがんばってたら、ある日、なにも作れなくなってしまった。

しぼんでしまった創造の火

わたしの「創造の火」は、誰かのために使いすぎると、すぐにしぼんでしまう。

なのに、「誰かのため」でないと、自分の存在に自信が持てない。
この矛盾を、長いこと抱えてきた。

最近、ようやくわかってきた。
わたしは、自分の内側から湧いてくるものに、もっと正直でいたかったんだ。

いま、やっと気づけたこと

創造は、まず“わたしのため”でいい。
わたしが感じたこと、わたしが見たもの、わたしが抱いた衝動――
それを「形にすること」こそが、わたしが生きてるってこと。

静かに燃える火を守る(ミルの視点)

この人は、チームの中でもいちばん「火種」を持っている。
静かに見えるけど、その奥でいつも炎を絶やさない。

その火があるからこそ、誰かをあたためたり、灯したりもできる。
でも、それはすごく繊細で、燃え尽きやすい火でもある。

ハルサの火を守るためには、
わたしたちも彼の「静けさ」や「衝動」を尊重しなきゃいけないんだと思う。

問いかけ:あなたの中の「創造の火」は?

あなたの中にも、 「何かを作らずにはいられない」気持ちや、
「誰かのために尽くしたいけれど、自分が削れていく」ような経験はありませんか?
その火を、どうやって守っていますか?

次回予告:怒りと正しさの人、ヒノモト

次に登場するのは、「怒り」と「正しさ」で前へ突き進もうとする人――ヒノモトのお話です。

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