Ep5 僕が“ゲイとしての自分”を受け入れられた日
こんにちは、ハルトです。
前回は、「Ep4 好きだった。でも、もう一緒にはいられなかった。」というタイトルで、はじめてパートナーと呼べる存在との別れについて綴りました。
今回は、その続き――「ゲイとしての自分を受け入れるきっかけ」についてお話しします。
結婚への“努力”と、心の違和感
地方での暮らしを終え、東京に戻ってきた僕は、以前と同じように「女性との結婚」を目指していました。
Ep3でもお話ししたように、マッチングアプリで女性と出会い、デートを重ねていたのです。友情結婚という言葉にも希望を見出し、「恋愛感情や性的な魅力がなくても、一緒に人生を歩むことができるかもしれない」と、わずかな可能性にすがっていました。
でも、心のどこかでは気づいていたのかもしれません。
無理をしていたことに。
男性との出会いも、アプリを通じて少しずつ重ねていましたが、当時は「真剣なお付き合いをする」というよりも、どこか一歩引いた関係が多かったように思います。
きっかけは、ひとりの“年下の彼”だった
そんな僕が変わるきっかけになったのは、ひとりの男性との出会いでした。
彼は当時、僕より8歳年下でした。初めて会ったとき、「自分に自信があって、生き方がかっこいいな」と思ったのをよく覚えています。
彼は、自分がゲイであることを自然に受け入れていて、セクシュアルマイノリティの友達も多く、家族にもカミングアウトをしていて、しかもそれを受け入れてもらっている。
熱中している趣味があり、そのために海外にもよく出かける。英語も話せて、世界を広く見ている。
何より、「ゲイであることを隠すことなく、堂々と人生を楽しんでいる彼」の姿に、僕は大きな衝撃を受けました。
「こんなふうに、自分のままで生きていてもいいんだ」
そう思ったのは、人生で初めてだったかもしれません。
彼と出会ったことで、僕は初めて、ゲイとしての自分を正面から見つめることができました。
そして、僕は、ゲイとしての自分を受け入れ、ゲイとして生きる覚悟を持つことができたのです。
そこから、僕は「男性のパートナーを真剣に探していこう」と、ようやく決断することができました。
「ひとりじゃない」と思える出会い
もちろん、それまでにもゲイの人と出会ったことはありました。でも、ここまでオープンに話せたり、カミングアウトや生き方そのものを語り合った経験は、ごくわずかでした。
だからこそ、この出会いは、僕にとって大きな意味を持ちました。
当時の僕は、自分のセクシュアリティとどう向き合えばいいのか、ずっと模索していた時期。そんなタイミングで、人生を楽しみながら、自分自身を肯定して生きている人に出会えたことが、本当に嬉しかったんです。
今でも彼とは友人関係が続いていて、時々近況報告をし合う仲です。
ロールモデルに出会えた幸運
振り返ってみると、あの時の僕は
「自分も、自分のことを受け入れられるようになりたい」
と心のどこかで思っていたのかもしれません。
そして、そんな自分が行動を起こしていたからこそ、あの出会いが生まれたのだと思います。
あなたが今、ひとりで悩んでいたとしても――
すべての正解を、自分の中だけで見つける必要はありません。
セクシュアルマイノリティとして、年齢を重ねたロールモデルや、人生経験豊かな人に出会えることは、あなたにとってきっと大きな力になります。
どうか、自分自身に優しく、そして少しだけ勇気を出して、行動してみてください。
きっと、あなたの世界も変わっていくと思います。
次回は、現在のパートナーと出会うまでの過程について綴る予定です。
よろしければ、また読みに来ていただけたら嬉しいです。
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