作る予定ではなかったお店の話。
今日はよく聞かれる
お店の話をしてみようと思う。

私は常滑のやきもの散歩道に
月に数回だけ開ける小さな
アトリエ兼お店を構えています。
「常滑にお店があります。」と言うと
「あーだから招き猫ね!」とか「招き猫だから常滑ね!」
と言われるくらい愛知県常滑市は招き猫の街であります。
発祥の地ではないですが、昭和20年代後半、
常滑の職人たちが丸ッとした可愛いフォルムの招き猫を作り、高度成長期に爆発的人気になったそう。
ですが、"だから常滑にした" のではなく
私の場合は"たまたま常滑"でした。

今から3年前、ハルトケを始めて2年が経った頃、
猫を2匹飼っている私は「やっほー!」と時々現れる猫たちの相手をしながら作業が難しくなり、スペース的にも大きな什器などが収納できず、限界ができたので
どこか借りれないかなぁと周りに相談をしていました。

その頃は場所は欲しかったものの、部屋を借りれるような余裕もなく、ただ安く済む場所を探した。
そして、こんな物件あるよ!と教えてもらった場所が"たまたま常滑"にあった。
その場所は大きな昔ながらの長屋の古民家を部屋ごとに貸しているシェアアトリエのようなスペースでした。
私の住む場所は隣町だし、行きやすいなぁと見学に行ったところ、まさかの大きな招き猫がある
やきもの散歩道の隣の小道だったのです。

あれ、そう言えば私が作っているのは招き猫だし、と言うかここは招き猫の街ではないか!とそこで気づき、ここしかない!!と急に即入居を決めた。
だがしかし、一つ問題があり、想像していた安い部屋はアトリエでは十分だが、せっかくならお店がしたい。でもそうなると部屋が変わって家賃が高くなる....
そこで、大家さんに相談し、一ヶ月だけお店として営業をして様子を見ることにしました。

借りたその次の日から三日間でお店をDIYし、とりあえず形になれば良い!とすぐにお店をオープン。
場所的には散歩道(メインの道筋)よりも一本中に入った場所なので人が来ないかもしれない。と思っていましたが、
思っていた倍以上の人が毎日来てくれました。


私は常滑で招き猫と言っても、陶器ではない。
そして地元でもない余所者なので
常滑の人に嫌がられるのではないか?と
初めはドキドキしていたのですが、
連日常滑の人が来てくださり、とても優しく喜んで迎え入れてくれた。本当に嬉しかった。
そこからしばらく少しだけ、家賃分は稼ごうと契約をし、気づけば3年が経っていました。

販売スペースはお店とは呼べないくらいの4畳くらいの大きさではありますが、
観光客の方や、わざわざみてきてくださる方など
本当に小さな小さなお店に足を運んでくださり、
楽しい会話をたくさんして、お店は育ってきたと思っています。
今はイベントやpopup、製作が忙しく、
販売、snsや営業なども
全て一人でやっているのでなかなかお店も開けれていないので心苦しいですが、
月に数回のオープンでも
開いてる時に来れるのはラッキーだ!と
喜んでお店を見てくれるので
とても嬉しいなと思っています。

なので、
このお店はもともとお店の予定ではなく、
そして常滑の予定でもなかった。
きっと常滑の大きな猫(とこにゃん)に
呼ばれたんだろうなぁ。と思っています。


お店の近くには和菓子屋さんや
常滑焼の急須で飲めるお茶屋さん、コーヒー屋さん
南インドのカレー屋さん、ギャラリーとカフェ、
おにぎり屋さんなど、
こだわりの詰まったご飯屋さんや
素敵な景色を見ながら散歩ができる
最高の場所です。
夏は結構暑いですし、冬も結構寒いですけど
タイミングの良い時に遊びに来てくださいね!

