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ブリュードッグのビール事業などをティルレイ社が約3300万ポンドで取得

ブリュードッグの商標などブランドに関する知的財産権と英国の醸造事業、11のブルーパブを、大麻製品の開発、栽培、製造、流通を手掛けるティルレイ社が約3300万ポンドで取得。売上約2億ドル規模の資産とされる。会社全体の買収ではない。米国・豪州事業は別途交渉中。

注目すべきは収益性。想定売上約2億ドルに対し、調整後EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は600万〜800万ドル。利益率は約3〜4%水準。成長案件というより再建色が濃い。ティルレイは大麻関連企業として出発したが、近年は酒類を含む飲料事業を拡大。

今回の取得で同社の飲料事業規模は約5億ドルに達する見込み。ティルレイが手に入れたのはブリュードッグの理念ではなく、英国の醸造能力、欧州の流通ネットワーク、都市部のブルーパブ網という基盤だろう。ブランドはやはりこの基盤の上に載る資産の一部に過ぎない。

ブリュードッグは大手から独立したクラフトブルワリー・ビールの象徴だった。急成長と反体制的な姿勢で支持を集めたブリュードッグが、最終的にブランド権利と拠点を売却するのは、クラフトビールといえども(昔ながらの)資本主義という「基本システム」を超えられないことを決定づける。

クラフトビール市場を単に「プレミアム帯の上の最高価格帯」と見れば、理念や独立性よりも資本効率と規模が優先される局面に入っている。ブリュードッグは以前から、生産規模やアサヒビールと合弁企業を設立・委託醸造をするなどクラフトとは呼べない動きをしていたが、今回の買収で決定的になった。

なおティルレイの傘下には、10 Barrel Brewing、Green Flash Brewing Company、Redhook Breweryなど、日本でもビール好きには知られたビール会社がある。

輝いてたころのブリュードッグを知りたい方は下記の本を。

https://shasegawa.official.ec/items/55988988

https://shasegawa.official.ec/items/36795235


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