China 2049
- 著者
- マイケル・ピルズベリー
- 解説
- 森本 敏
- 翻訳
- 野中 香方子
- 発売日
- 2015年9月3日
- ページ数
- 440

本書はCIAのエクセプショナル・パフォーマンス賞を受賞した マイケル・ピルズベリーの経験に基づいて書かれたものだ。 「パンダハガー(親中派)」のひとりだった著者が、中国の軍事 戦略研究の第一人者となり、親中派と袂を分かち、世界の覇権 を目指す中国の長期的戦略に警鐘を鳴らすようになるまでの 驚くべき記録である。 本書が明かす中国の真の姿は、孫子の 教えを守って如才なく野心を隠し、アメリカのアキレス腱を射抜 く最善の方法を探しつづける極めて聡明な仮想敵国だ。 我々は早急に強い行動をとらなければならない。 ──R・ジェームズ・ウールジー(元CIA長官、民主主義防衛財団会長) 1990年代後半のクリントン政権時代、著者のマイケル・ピル ズベリーは国防総省とCIAから、中国のアメリカを欺く能 力と、それに該当する行動を調査せよと命じられた。著者は 諜報機関の資料、未発表の書類、中国の反体制派や学者への インタビュー、中国語で書かれた文献をもとに、中国が隠し ていた秘密を調べはじめた。やがて見えてきたのは、中国の タカ派が、北京の指導者を通じてアメリカの政策決定者を操 作し、情報や軍事的、技術的、経済的支援を得てきたという シナリオだった。 これらのタカ派は、毛沢東以降の指導者の耳に、ある計画を 吹き込んだ。それは、「過去100年に及ぶ屈辱に復讐すべく、 中国共産党革命100周年に当たる2049年までに、世界の経済・ 軍事・政治のリーダーの地位をアメリカから奪取する」とい うものだ。この計画は「100年マラソン」と呼ばれるようにな った。共産党の指導者は、アメリカとの関係が始まった時から、 この計画を推し進めてきたのだ。そのゴールは復讐、つまり 外国が中国に味わわせた過去の屈辱を「清算」することだった。 本書は、ニクソン政権からオバマ政権にいたるまで、米国の対中 政策の中心的な立場にいた著者が、自分も今まで中国の巧み な情報戦略に騙されつづけてきたと認めたうえで、中国の知ら れざる秘密戦略「100年マラソン」の全貌を描いたものだ。 私たちは、近くて遠い超大国、中国のことをあまりに知らなさ すぎる。本書には、日本に関する言及も随所にあり、この先 数十年の世界情勢、日中関係、安全保障、そしてビジネスを 見通すうえで欠かせない知識と情報がふんだんに盛り込まれ ている。
※2026年8月15日 16:31時点
