オススメの本紹介vol. 10 『ビジネス教養 行動経済学(サクッとわかるビジネス教養)』
こんにちは。株式会社Join代表の橋岡克仁です。
今日は、最近読んで「これは経営者に必須だな」と感じた一冊を紹介します。
それが、『ビジネス教養 行動経済学(サクッとわかるビジネス教養)』です。
この本は一言でいうと、
「人はなぜ合理的に判断できないのか?」をわかりやすく解説してくれる本です。
一見、ビジネスと関係なさそうに見えますが、
実はこの考え方が、経営・マーケティング・人間関係すべてに直結します。
「人は合理的ではない。だからこそビジネスは面白い」と感じます。
①人は“正しさ”ではなく“それっぽく”判断する
この本で一番印象に残ったのは、人は常に合理的に判断しているわけではないという前提です。
例えば、
・限定と言われると欲しくなる
・高いものの方が良く見える
・みんなが選んでいるものを選びたくなる
しかし、冷静に考えると論理的ではないですよね。
ですが現実では、ほとんどの人がこうした判断をしています。
つまり、人は“正しいかどうか”ではなく、“納得できるかどうか”で動いているのです。
この視点を持つだけで、ビジネスの見え方が大きく変わります。
②「良いサービス=売れる」ではない
経営をしていくと、よくある勘違いとして、
「良い商品・サービスを作れば売れる」という考え方を持つ人がいます。
もちろん、質は大事です。
ですが、質だけでは足りません。
なぜなら、お客様は“合理的に比較して選んでいるわけではない”からです。
・なんとなく良さそう
・安心できそう
・ここなら間違いなさそう
このように“感覚”で選ばれることが多いです。
③美容院も「行動経済学」で成り立っている
例えば、私が運営している「癒髪-yukami-」でも、行動経済学の考え方がすごく重要です。
お客様が美容院を選ぶ時、すべての店舗を比較して、論理的に判断している人はほとんどいません。
・雰囲気が良さそう
・なんとなく安心できそう
・口コミが良い
・写真の印象がいい
このような要素で「行ってみよう」と決める方が大半です。
つまり、“第一印象”や“体験”が意思決定の大部分を占めているのです。
そのため、私たちは技術だけでなく
・空間(和の内装)
・体験(頭浸浴や頭皮ケア)
・提案(COTAによるパーソナルケア)
といった、“人の感じ方”を理解した上での設計にしています。
④人は「損をしたくない」生き物
行動経済学で有名な考え方の一つに、「損失回避」があります。
これは、人は“得すること”よりも“損すること”を強く嫌うという性質です。
例えば、
・10,000円もらえる喜びより
・10,000円失う痛みの方が大きい
この心理はかなり強力です。
ビジネスに置き換えると、
・この美容院に行って失敗したくない
・この商品を買って後悔したくない
こういう感情が意思決定に大きく影響します。
だからこそ、「安心感」や「信用」がより一層、重要になります。
私たちがコミュニティを大切にしているのも、この“心理的な安心”を提供するためです。
⑤人は「比較」でしか判断できない
もう一つ重要なのが、人は単体ではなく、比較で物事を判断するということです。
例えば、
・10,000円のサービス → 高いと感じる
・20,000円の横にある10,000円 → 安く感じる
同じ価格でも、見せ方で印象が変わります。
これは日常的に起きていることです。
経営者として大事なのは、この事実を理解した上で、「どう見せるか」まで設計することです。
良いものを作るだけではなく、“どう認識されるか”まで考えることで、ビジネスは一気に変わります。
⑥経営とは「人の無意識」を理解すること
この本を読んで改めて感じたのは、経営とは、人の無意識を理解することだということです。
人は論理で動いているようで、実際は感情や直感で動いています。
・なぜその店を選んだのか
・なぜその人を信頼したのか
・なぜその商品を買ったのか
本人ですら説明できないことが多いです。
だからこそ、“言語化されていない部分”を理解できるかどうかが経営の差になります。
最後に
「人を理解することが、すべての土台になる」
この本は、マーケティングのテクニックを学ぶ本ではなく、“人間そのもの”を理解するための本です。
ビジネスだけでなく、人生にもそのまま当てはまります。
・なぜ人は行動できないのか
・なぜ選択を間違えるのか
・なぜ感情に流されるのか
これらを理解することで、自分自身の意思決定も変わります。
私自身、この本を読んで、「人を動かす」というよりも“人がどう動くかを理解することが先”だと改めて感じました。
特に
・ビジネスを伸ばしたい人
・人の心理を理解したい人
・選ばれる仕組みを作りたい人
には、おすすめしたい一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
