ワールドカップから学ぶ、最強のチームの作り方 -学生時代のピッチで気づいた「組織の本質」-
こんにちは。
株式会社Joinの橋岡克仁です。
毎回、ワールドカップのシーズンになると、私は仕事の手を止めてでも試合を観てしまいます。
学生時代にサッカーをやっていた私にとって、ワールドカップは単なるスポーツ観戦ではありません。チームがひとつになる瞬間、戦術の駆け引き、監督の一手、そのすべてが今の事業に直結して見えます。
正直に言うと、最初はただの「サッカー好きの延長」でした。しかし、会社を経営するようになってからは、見方がさらに変わりました。
「なぜこのチームは強いのか」
「なぜあの国は個人の能力が高いのに負けるのか」
「監督交代でチームはここまで変わるのか」
こうした問いが、気づけば経営の問いとまったく同じであることに気づきました。
この記事では、私がワールドカップを観て感じた「チームマネジメント・組織論」の視点を、自分自身の学生時代の経験や、今の事業経営と絡めてお伝えします。
1.「個の力」ではなく「チームの設計」が勝敗を分ける
ワールドカップで毎回繰り返されるドラマがあります。
圧倒的な個人技を持つ選手を揃えた強豪国が、格下とされる国に敗れる場面です。
2022年カタール大会でも、日本がドイツやスペインを下したことは記憶に新しいです。個で言えば、相手の方が明らかに上でした。
では、なぜ勝てたのか?
答えは「チームとして機能していたから」です。
ドイツやスペインの選手たちは、世界最高峰のリーグでプレーするスター選手揃いです。一方で、チームとしての連動性・役割の明確さ・戦術への共通理解という点では、日本が上回っていたため、結果に繋がりました。
私は学生時代、ピッチの上でこれを何度も体感しました。技術が高い選手が11人いても、バラバラに動けば負けます。それよりも、役割を理解して動ける選手が揃ったチームの方が強いです。
「俺が俺が」という選手ばかりのチームが、まとまりのある相手にあっさり負ける場面を、何度も目の当たりにしました。
これは事業とまったく同じです。
株式会社Joinでは、美容院・小売・キャリア支援・不動産仲介・人材育成など複数の事業を展開しています。それぞれのチームに優秀な人材がいるのも大切ですが、それ以上に「誰が何をすべきか」という役割設計ができているかどうかが、組織の強さを決めます。
採用の際も、私は「能力が高いかどうか」だけでなく「このチームの中でどう機能するか」を必ず考えます。ポジションのない選手をいくら補強しても、チームは強くなりません。チームに必要なピースを見極めることが、経営者の大事な仕事のひとつだと思っています。
2.監督(リーダー)の仕事は「選手を信じて任せる」こと
ワールドカップを観ていると、監督の采配で試合の流れを大きく変えることがあります。
特に印象的なのは、劣勢の場面での選手交代です。迷いなく若手を投入して流れを変えた監督がいる一方、固定メンバーにこだわったまま敗退したチームもあります。
監督(リーダー)の仕事は、選手(メンバー)をコントロールすることではなく、信じて任せることだと思っています。
私自身、事業を多角化する中で一番苦労したのは「任せること」でした。頭でわかっていても、実践することが難しかったです。
「自分がやった方が早い」、「自分の方がうまくできる」そう感じてしまう場面は今もあります。
特に創業期は、何でも自分でやることが美徳のように思えていました。しかし、それを続けていると組織は育ちません。
監督がすべてのプレーに口を出していたら、選手は自分で考えることをやめてしまいます。
ピッチの上では、監督の指示が届かない瞬間の方が圧倒的に多いです。選手自身がその場で判断し、動けるかが強いチームと弱いチームの差です。
ワールドカップの強豪国を見ていると、選手同士がピッチ上で話し合い、自ら修正している場面が多くみられます。監督に言われなくても「今この局面で自分がやるべきこと」を理解して動いています。
まさに、自律した組織の姿だと毎回感じさせられます。
私の事業のチームにも、自律した人材が育っている実感があります。最初は私の判断を仰いでいたメンバーが、いつの間にか自分で考えて動けるように変化している瞬間を感じるのは、経営者として一番嬉しい瞬間のひとつです。
3.「目標の共有」なきチームは、必ず崩壊する
グループリーグで強さを見せたのに、決勝トーナメントで突然崩れるチームがあります。
その多くに共通しているのが、「チームの目標がバラバラになっていること」です。個人成績を意識し始める選手、内部の不和、監督との方針対立といった要素が、組織を内側から崩していきます。
どれだけ優秀な個人が集まっても、向いている方向が違えばチームは弱くなります。
学生時代のチームで、似たような経験がありました。大会が近づくにつれて、「レギュラーになりたい」という個人の目標が前面に出てきて、チームとしての一体感が薄れていく場面がありました。そのとき感じた「なんかバラバラになってきたな」という違和感は、今でも覚えています。
逆に、強かったときのチームは違いました。試合に出ていないメンバーも含めて、全員が「このチームで勝ちたい」という気持ちで動いていました。そのときは、個人の技術がそこまで高くなくても、チームとして機能していました。
これは企業経営でも、同じことが起きます。
私は毎朝のミーティングで、必ず「私たちが目指すもの」を言語化するようにしています。「道徳心と経済力を持った人が増えていく」これが株式会社Joinのビジョンです。
採用や、日々の業務において、この軸がブレないように常に考えます。多角化経営をしていると、事業ごとに文化や雰囲気が変わりやすいからです。
だからこそ、「なんのためにこの仕事をしているのか」という根っこの部分を、繰り返し共有し続けることが大切だと思っています。
ビジョンが浸透したチームは、細かい指示がなくても自ら考えて行動します。ワールドカップで言えば、どんな局面でも「チームを勝たせるために自分は何をすべきか」を考えられる選手が揃ったチームが、最後まで強いです。
4.ピッチと経営に共通する「逆境での底力」
もうひとつ、ワールドカップを観ていていつも感じることがあります。
「本当に強いチームは、逆境に強い」ことです。
1点ビハインドの状況で、焦らず自分たちのサッカーを続けられるチーム。
相手に押し込まれても、全員が崩れずにポジションを保てるチーム。
そういうチームが、最終的に勝ち上がっていきます。
これは精神論ではなく、日頃の「準備と設計」の話です。逆境のときにどう動くかを、平時から話し合い、練習しているチームが強いです。
事業も同じで、私はうまくいっているときほど「もし売上が落ちたら?」「もしキーマンが抜けたら?」を考えるようにします。ピンチになってから考えるのでは遅く、平時にどれだけ組織の地力を高めておけるかが、勝負どころでの差になります。
学生時代、試合前の準備が甘いチームほど、試合中にパニックになっていました。一方で、準備をしっかりしていたチームは、想定外のことが起きても落ち着いて対応できました。
この経験は、今の経営において大事な考え方の土台になっています。
まとめ:ワールドカップは「組織論の教科書」
ワールドカップは4年に一度、世界最高峰のチームマネジメントが凝縮される場所です。
私がサッカーのピッチやビジネスでも感じてきた、組織を強くするための本質は、この3つに集約されます。
①チームの設計
個の力より、役割の明確さと連動性
②信じて任せる
リーダーの仕事は、メンバーが自律できる環境をつくること
③目標の共有
目的、目標を言語化して伝えること
学生時代にサッカーをやっていたおかげで、これらを頭だけでなく身体で覚えることができました。そして今、事業を経営する上での大きな土台になっています。
これからのワールドカップも、純粋に楽しみながら、チームマネジメントの視点で観ることをおすすめします。
きっと、仕事のヒントが見つかるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【橋岡克仁 プロフィール】
1987年、大阪府生まれ。愛知県豊田市育ち。
3人兄弟の次男として育ち、幼少期からチェロ(5〜15歳)とサッカー(2〜20歳)に打ち込む。
サッカーでは小・中・高校すべてで全国大会に出場。
2010年、人間健康学部を卒業後、新卒で商社へ入社。社会人2年目で起業を志し、2014年に個人事業主として独立。事業を拡大し、2017年には年商1億円を突破。
2019年、「株式会社Join」を設立。
キャリア支援、SES事業、不動産仲介、人材育成、イベント企画・運営、講演・コンサルティングなど、多角的に事業を展開。
2025年より渋谷駅徒歩1分の立地に、頭浸浴やヘッドスパを取り入れた美容院「癒髪-yukami-」をオープン。
<株式会社Join>
<癒髪-yukami- 公式サイト>
<癒髪-yukami- プレスリリース>
・渋谷駅徒歩1分!頭皮から整える美容院「癒髪‑yukami‑」が11月1日にNEWオープン!
・【渋谷・働き方改革】平日11時〜16時限定、最短45分で“戦略的リフレッシュ”。タイパ型頭浸浴・ヘッドスパ始動 &サロン専売ヘアケアブランド「COTA(コタ)」の正規取り扱い開始
<プライベートについて発信>
・Instagram
