【#シロクマ文芸部7月①】20字小説
シロクマ文芸部の1カ月の全お題を使って一つの物語を作っています。レギュラー部員は月初めにお題を全部教えてもらえるので思いつきました。第1回目は20字小説、2回目以降は文字数制限のないお話というスタイルで毎月挑戦中です。
上記プラス、おばあさんが読み聞かせをするというスタイルを今年は取ることにしました。そのため、シロクマ文芸部のお題から始まる部分が読み聞かせとなり、その後に会話が続く形で物語が展開します。2025年、12個のお話を上手く完成させられるか、お付き合いいただければ幸いです。
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蛇口からウネウネと出て来たそれは少しずつ
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「あら?今日は大人しいのね」
「だってぇ……」
いつもはベッドの上で大騒ぎをしているのですが、2人は布団を頭からかぶり出てきません。
「やっぱりやめる?」
眉を八の字にして違う本に変えようとするおばあさん。
「ダメ!」
「怖いけどダメ!」
慌てて布団から飛び出す姉と弟。
「だって怖いものないっていっちゃったんだもん」
「ゆうちゃんに負けたくないんだもの」
幼稚園はもうすぐ夏休み。休みに入ってすぐ幼稚園では肝試しとお泊り会があります。怖いな、ママやパパ、おばあちゃんと離れてのお泊りは怖いなと思っていると、お友達のゆうちゃんが、
「そんなの全然平気!」
と大声で言ったのです。自分達の気持ちを見透かされたような気分になった姉と弟は、密かに「ゆうちゃんに負けたくない」と思ったのです。2人は一生懸命、怖いものなしの特訓を考えました。そうして考えついたのが、
寝る前に怖いお話を聞く
でした。おばあさんは寝る前に怖いお話はやめたらとか、昼間に読んであげると言ったのですが、どうしてもと2人が言うので読むことにしたところ……
やはり怖かったようです。
「怖いけど特訓だから!」
「特訓だもん!」
やれやれと言いながらおばあさんが、今日はこれで終わりにしましょう、と本を閉じました。
「ええー!」
と言いながらもどこかホッとする孫2人。おばあさんはフンフンと鼻歌を歌いながら布団の上をトントンと優しくたたきます。そのリズムに導かれるように眠る2人は安心しきっています。
「来週からとっても怖くなるんだけど大丈夫かな?」
眉を八の字にしながらおばあさんはスイッチを消しました。
暑い夏を吹き飛ばせ!幼稚園児の姉弟オーダーを受け、おばあさんは怖いお話を毎週読むことになるのですが。ホラー味満載のはそやmが7月炸裂します!ヒヒヒ……
小牧幸助部長、今月も頑張ります!
