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【#シロクマ文芸部10月①】20字小説

シロクマ文芸部の1カ月の全お題を使って一つの物語を作っています。レギュラー部員は月初めにお題を全部教えてもらえるので思いつきました。第1回目は20字小説、2回目以降は文字数制限のないお話というスタイルで毎月挑戦中です。

上記プラス、おばあさんが読み聞かせをするというスタイルを今年は取ることにしました。そのため、シロクマ文芸部のお題から始まる部分が読み聞かせとなり、その後に会話が続く形で物語が展開します。2025年、12個のお話を上手く完成させられるか、お付き合いいただければ幸いです。

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月の味ってどんなものだろうとふと考えた。

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「お月さまって食べられるの?」
「どんな味かな?」

姉と弟は興味津々おめめパッチリ。レモン味だと酸っぱいかな、クッキーみたいにサクサクかなと盛り上がり始めました。眠るどころかオヤツを食べたいと言い出しそうな雰囲気に、おばあさんは慌てて、

「ねえ、明日お月さまみたいなクッキーを買いに行こうか?」

と提案しました。わーいと喜ぶ孫2人に、

「あのクッキーはすぐ売り切れちゃうのよねぇ」

とチラリと時計に目をやりました。園児2人の就寝時間はとっくに過ぎています。

「明日はお寝坊で買えないかなぁ」
「私!早起きするもん!」
「僕も!」

慌てて布団に入りギュッと目をつぶる孫達を見て、おばあさんは幸せそうに微笑みました。

(つづく)

小牧幸助部長、今週もありがとうございました。
10月も1カ月物語頑張ります!