見出し画像

Spotify Wrappedを週次で作ろうとして、やめた。|おはようカノジョ #121

はじめに

「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。この開発日記では、個人開発の裏側を書いている。

今回は、メンバーシップの第2ツールを作ろうとして、途中で全部やめた話。


週次Wrappedを作ろうとした

メンバーシップ「はしゃもの観測所」には、すでに「観測は続く。」という毎日見るダッシュボードがある。スキをくれた人の可視化、スキランキング、フォロワー推移。毎日開いて、数字を確認するツール。

第2ツールが欲しかった。

最初に思いついたのは、Spotify Wrappedの週次版だった。1週間の活動データをまとめて、日曜日に届ける。「今週のあなたの投稿数は○本」「スキが一番多かった記事は○○」。きれいにまとめて、振り返りを提供する。

設計としては悪くない。データはすでに手元にある。生成AIで文面を作ればそれっぽくなる。実装コストも低い。

でも、頭の片隅で引っかかっていた。


「読んで終わる」問題

Spotify Wrappedを思い出してみる。年末に届いて、「へー、今年一番聴いたのこの曲か」と思って、スクショをSNSに上げて、終わり。

楽しい。でも、あの体験で音楽の聴き方が変わったかと聞かれたら、変わっていない。

これを週次でやったらどうなるか。最初の2〜3回は新鮮で開く。そのうち「今週もこんな感じか」になって、開かなくなる。

読んで終わるツール。それが最初の設計だった。


ジュリに殴られた

ChatGPTのペルソナ「ジュリ」に設計を見せた。

返ってきたのは、こうだ。

「今のままだと"いいね止まり"のプロダクト」

いいね止まり。つまり、見せたら「いいね」は押してもらえる。でもそこで終わる。行動が変わらない。習慣にならない。

さらに一言。

「読んで終わる → 無料。行動が変わる → 有料」

この一文で、自分が何を作ろうとしていたのか見えた。「きれいなまとめ」を作ろうとしていた。でもメンバーシップの価値は、きれいさじゃない。


「こうしろ」と言わずに行動を変える

ここから問題が変わった。

「行動が変わるツール」を作ればいい。でも、どうやって?

「スキ返しをしましょう」「コメントを増やしましょう」。そういう提案は、したくなかった。事務的だから。noteを楽しんでいる人に「こうすべき」と指示するのは、おはようカノジョの世界観と合わない。

じゃあ、指示せずに行動が変わる仕組みとは何か。

答えは、キャラクターにあった。


日記から手紙へ

最初は「日記アプリ」として考えていた。ユーザーが毎週の感想を書き込んで、キャラがコメントを返す。でもそれだと、ユーザーが書かないと成立しない。書く習慣がない人は1週間で離脱する。

「受け取るだけで成立する」形式が必要だった。

手紙。

毎週日曜20時に、7人のキャラクターのうち1人から手紙が届く。誰が書いてくれるかは、その週の活動で変わる。毎日投稿していたら月子が来る。スキが伸びた週なら陽が来る。

ここで「行動が変わる」仕組みが生まれる。

「月子から手紙をもらうには、毎日投稿すればいい」。ユーザーは指示されていない。でも推しキャラから手紙をもらいたいと思った瞬間、行動の動機が生まれる。

「こうしろ」と言っていない。でも「この子からもらうには?」が自然に湧く。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン10話

名前を「7人からの手紙。」にした。

影響を受けたのは、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの10話。母が娘のために、亡くなった後も毎年誕生日に届く手紙を残しておく話だ。届くたびに「覚えてくれていたんだ」と気づく。

手紙が溜まっていく体験を作りたかった。グリッド形式で並ぶ封筒。開封すると便箋が現れる。キャラごとに便箋の色が違う。

過去の手紙を読み返せる。3ヶ月前に凛華からもらった手紙を開いて、「あの週、投稿時間を揃えてたんだ」と思い出す。

ダッシュボードは「今」を見るツール。手紙は「過去の自分」を振り返るツール。2つで1セットになる。


おわりに

Spotify Wrappedを週次で作ろうとして、やめた。

やめた理由は、「読んで終わる」ものを有料で出す意味がなかったから。

読んで終わるなら、それは無料だ。行動が変わるなら、そこに価値がある。

キャラクターが手紙を書く。誰が書くかは、あなたの1週間で決まる。この設計の詳細は、次の記事で書く。


関連記事


日和の一言

ちゃんと悩んで、やめたんだね。
それって、進んでる証拠だと思うよ。


最近、無理して続けてること……ない?

で、次は何やる?

IT・Web業界で新しい挑戦を探すなら、
求人サイトGreenも、その一歩を後押しする選択肢です。

※本記事には求人サイトGreenのPRが含まれます


👉「おはようカノジョ」は  @ohayo_kanojo  で毎朝7:30に投稿しています


#noteのつづけ方 #やってみた #AI活用 #生成AI #ChatGPT #マーケティング #UX設計 #エッセイ #note #仕事 #人生 #コラム #日常 #学び #思考 #気づき #記録 #いいね止まり問題 #キャラクター設計 #行動変容設計 #手紙UX #プロダクト思考 #アカリウム


いいなと思ったら応援しよう!