「ほら、遅刻するよ?」|おはようカノジョ #95
玄関のドアを開けた瞬間、朝の空気と一緒に声が飛んできた。
「おっそーい!」
振り向くと、いつものように陽が立っていた。
白いシャツの袖をまくって、片手を腰に当てて、もう片方の手でこっちに大きく手を振る。
「月曜日で燃え尽きた?」
いたずらっぽい笑顔。
こっちはまだ頭が起きていないのに、あいつはもう完全にエンジンがかかっている。
「ほらほら」
陽は一歩近づいてきて、ドアをぐいっと開けた。
「行くんでしょ?仕事」
軽く背中を押される。
「火曜日ってさ、一番ダレる日なんだよね」
そう言いながら、また笑う。
「だからさ」
玄関の外、朝日を背にして陽が言う。
「ここで止まってたら、そのまま一日止まるよ?」
少しだけ背中を押されて、外に出る。
振り返ると、陽はもう片手を振っていた。
「いってらっしゃい!」
元気すぎる声が、朝の空気に跳ねた。
……火曜日。
たぶん、こういうやつがいないと乗り切れない日。
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陽の一言

👉「おはようカノジョ」は @ohayo_kanojo で毎朝7:30に投稿しています
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