7人を同時に育てるのをやめたら、入口以外が全部同じになった|おはようカノジョ #224
はじめに
「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。生成AIを使った個人開発の開発日記を毎日書いている。
YOMIASAという、好きなnoteクリエイターの過去記事を年月でたどるアプリがある。そこに、読みながら遊べる隠しモードを2つ仕込んだ。キタコレモードと、ニゲキレモード。
キタコレはもう動く。ニゲキレは、まだ作っている途中だ。
7人いるから、7人とも育てたかった
おはようカノジョには、曜日ごとに7人のキャラクターがいる。
ニゲキレモードは、その7人と関わりながら過去記事を読んでいくモードにしたかった。
だから最初の設計はこうだった。7人それぞれに記録が溜まっていく。月曜の記事を読めば月子が進み、金曜の記事を読めばるなが進む。7人が並んで、少しずつ育っていく。
7人いるのだから、7人とも育つ。そういう設計にした。
4回作り直した
作り始めて、仕様が膨らんだ。
7人が同時に進むと、決めることが増える。
誰がどこまで進んだか。
いま誰の番なのか。
次に誰を出すのか。
同時に2人が条件を満たしたら、どちらを先に出すのか。
一度出た子を、もう一度出していいのか。
それとも、まだ出ていない子を優先するのか。
ひとつ決めると、別の条件が必要になる。その条件を足すと、また別のところで例外が出る。
決めた。作った。動かした。
すると、別のところで矛盾が出る。ここをこう決めたなら、あっちはどうなるのか。直す。また矛盾が出る。
一日で4回、作り直した。
作り直すたびに、仕様が増えていた。矛盾を潰すために条件を足して、その条件がまた別の矛盾を生む。
4回目の途中で、手が止まった。
7人が同時に進む必要は、本当にあるのか。
キタコレと同じ操作に揃えた
複雑にしているのは、7人を同時に動かしていることだった。
キタコレは、読む相手が最初から1つに決まっている。だから画面も迷わない。
記事を読む。押す。進む。
その形に、ニゲキレも揃えることにした。記事一覧では、1人のキャラクターだけを相手にする。
そのために、最初に推しを1人選んでもらう形にした。
これは前から考えていたことでもある。開発日記を書いていると、コメントで推しの名前が出てくる。月子推し、しずく推し、凛華推し、るな推し。読んでいる人にはもう推しがいた。だったら、最初に選んでもらうのは自然だった。
7人はそのまま残っている。でも、一度に相手をするのは1人だけになった。
そうしたら、表示するものが減った。いま選んでいる子のことだけでいい。誰を主役にするかで悩む必要もない。選んだ子が主役だから。
条件が減って、矛盾も出なくなった。
入口以外が、全部同じになった
できあがったものを、キタコレと並べてみた。
違うのは、入口だけだった。
キタコレは開くとすぐ始まる。ニゲキレは、最初に推しを1人選ぶ。違いはそこだけで、選んだあとは同じになっていた。画面の作りも、押す場所も、進み具合の見え方も。
触り方を同じにしたら、作り方も同じでよくなった。
4回作り直したものより、こちらのほうが動いた。キタコレを触った人が、ニゲキレを開いても、何も覚え直さなくていい。
違いは、入口だけでよかった
2つのモードは、中身は違う。キタコレは集める遊びで、ニゲキレは過去記事の火種を突かれて言い訳する遊びになっている。
その違いを、操作や画面で出す必要はなかった。入口で1人選ぶ、というだけで足りていた。
これは記事にも言えることだと思っている。
毎回まったく違う書き方をすると、読む人は毎回読み方を探すことになる。見出しの付け方、話の運び方、締め方。そこが揃っていると、読む側は中身だけを見られる。
型を揃えるのは、手を抜くことではない。読む人の負担を減らして、中身に集中してもらうための設計になっている。
同じ器に、違う中身を入れる。
違いは、中身で伝わればいい。それで足りていた。
おわりに
月子なら、たぶんこう言う。
「増やして直すより、減らして揃えるほうが早かったのね」
4回作り直して、隣と同じ形になった。違うのは、入口だけになった。
月子の一言

7人を同時に、なんて言い出したのはあなたよ。
わたしたちは、別に急いでいないの。
順番に来てくれれば、それでいいわ。
……その4回、記事にはしたのね。ぬかりないこと。
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