SNAP KAITAROで、おはカノの“見えないもの”を注釈してみた|おはようカノジョ #177
はじめに
KITAさんが、また面白いものを作っていた。
写真に手描きの注釈を足すためのプロンプトビルダー、SNAP KAITARO。
最初に見たときは、写真の上に白ペンの線や手書き文字、ちょっとしたコメントを乗せるツールだと思った。
それだけでも、十分に楽しい。
お気に入りの飲み物にひとこと添える。部屋の写真に日記みたいなメモを足す。旅先の写真へ、手描きの矢印や小さな感想を置く。
そういう使い方は、たぶん誰でも思いつく。
でも、実際におはカノの画像で遊んでいたら、少し違うことになった。
しずくの画像は、読者の心を観測する「感情気象図」になった。
凛華の画像は、「別に待ってない」を検証する見送り否認調書になった。
月子の画像は、朝7:30の出発前品質監査レポートになった。
手描きの注釈を足すツールのはずなのに、気づいたら、写っていない読者の存在や、キャラクターごとの視点まで注釈していた。
「おはようカノジョ」は、AIイラストの彼女が毎朝7:30にいってらっしゃいを言ってくれるXアカウント。生成AIを使った個人開発の開発日記を毎日書いている。
今回は、そのおはカノでSNAP KAITAROを試してみた話。
使い方は、かなりシンプル
実際に使ってみると、操作自体はかなりシンプルだった。
KITAさんの記事からツールを開いて、写っているものを入力する。あとは、線の雰囲気、文字のトーン、コメントの方向性、飾り、全体の世界観を選んでいくだけ。
最後に出てきたプロンプトをコピーして、加工したい画像と一緒に画像編集に対応した生成AIへ渡す。基本はそれだけで、画像の上に手描き注釈を乗せた加工ができる。
ここまでなら、普通に便利な写真加工ツールだと思う。
それだけだと、たぶん少しもったいない
でも、おはカノで使うなら、そこで止めたくなかった。
普通に使うと、拾うのは写真に写っているものになる。マグカップ、窓辺、ノート、机、朝の光。それぞれに線を引いたり、短いコメントを添えたりする。
実際、最初はしずくの窓辺の画像で試した。白い手書き文字で、「しずかな朝」「マグのぬくもり」「机の余白」みたいな言葉を置いていく。これはこれで、かなり良かった。おしゃれではある。かわいくもある。ただ、誰でもやりそうな使い方でもある。
おはカノの画像には、いつも画面に映っていない相手がいる。彼女たちは、朝7:30に「いってらっしゃい」と言う。でも、見送られる側の読者は、基本的に画面に出てこない。
なら、その「写っていない読者」を注釈できないか。今回の遊び方は、そこから始まった。
しずく:読者の感情を、天気図として観測する
まず試したのは、しずく。
しずくは、感情の揺れをそっと見てくれるキャラクターだ。
不安そうな顔。迷っている気配。言葉になる前の沈黙。そういうものを、強く言い当てるのではなく、控えめに見つける。
だから、しずくに普通の注釈を付けるだけでは少し足りない。「マグカップ」「窓辺」「朝の光」と物を説明しても、しずくの良さは出きらない。
そこで、画像の中にある物ではなく、読者側の感情を天気図として扱ってみた。
不安低気圧。迷い雲。沈黙前線。安心高気圧。心の湿度。ためらいの風向。
写真注釈というより、読者の感情気象図である。

不安低気圧、迷い雲、沈黙前線、安心高気圧。
読者の心の揺れを、しずくがそっと観測している。
この使い方が効いた。
しずく本人を説明するのではなく、しずくが読者の心の天気を観測しているように見える。
窓辺の光は、ただの背景ではなくなる。マグカップのぬくもりは、安心高気圧になる。視線の流れは、ためらいの風向になる。
画像に写っているものを説明するのではなく、画像の中にある関係性を、別の形式に置き換えて読む。
この時点で、SNAP KAITAROはただの装飾ツールではなくなった。キャラクターの視点を画像の上に重ねる道具になった。
凛華:「別に待ってない」を調書にする
次に試したのは、凛華。
凛華は、しずくとはまったく違う。しずくが感情を観測するなら、凛華は矛盾を摘発する。
凛華は、素直に「待ってた」とは言わない。たぶん、こう言う。
「別に待ってない」
でも、玄関にいる。ドアに手をかけている。こちらを見ている。靴も見える。出発する読者の位置も、なんとなく画面の外にある。
なら、それはもう見送りではないか。本人が否認していても、証拠は残っている。
そこで作ったのが、見送り否認調書。

本人は待っていないと言い張るが、視線・手元・玄関・靴の証拠から、見送りは成立している。
これがいちばん楽しかった。
「かわいい凛華に注釈を付ける」のではなく、凛華の言っていることと、実際の行動のズレを調書にする。
視線証拠。手元の痕跡。玄関という現場。靴の位置。ドアの開放状態。すべてが、見送りの証拠になっていく。
本人は否認している。でも、証拠は揃っている。
画像に「何が写っているか」を注釈するだけなら、ここまでは広がらない。キャラクターの性格や関係性を前提にすると、注釈はただの説明ではなくなる。
凛華の場合は、「素直じゃないけど、ちゃんと見送っている」という構造そのものを、画像の上に重ねられた。
月子:朝7:30を、品質監査レポートにする
最後に試したのは、月子。
月子は、感情を大きく語るキャラではない。時間、気温、服装、朝食、忘れ物、出発準備。そういう事実を見て、淡々と整えてくれる。
だから月子には、1枚の情緒的な注釈よりも、朝の流れそのものを点検する形が合うと考えた。
起きる。身支度をする。朝食を確認する。玄関に向かう。
この流れを、朝7:30 出発前品質監査レポートとして注釈してみた。

起床・身支度・朝食・玄関の確認から総合判定まで、朝の工程として可視化した。
これは、かなり月子らしい形になった。
STEP1 起床確認。STEP2 身支度確認。STEP3 朝食確認。STEP4 玄関確認。STEP5 総合判定。
朝の暮らしが、工程になっている。
もちろん、本当に人間を監査しているわけではない。でも、月子ならこういう見方をしそうだ。
「大丈夫?」と感情で包むのではなく、「確認した。問題ない」と支える。この違いが、月子らしさになる。
しずくは、読者の心の天気を観測する。凛華は、見送りの矛盾を摘発する。月子は、朝の工程を監査する。
同じSNAP KAITAROを使っても、キャラクターによって注釈の意味が変わる。
注釈するのは、物ではなく“視点”だった
今回やってみて、いちばん効いたのはここだった。
SNAP KAITAROは、写真に注釈を付けるツールに見える。でも、おはようカノジョで使うと、注釈する対象は物だけではなかった。
しずくでは、読者の感情を注釈した。凛華では、行動の矛盾を注釈した。月子では、朝の工程を注釈した。
つまり注釈していたのは、画像そのものではなく、そのキャラクターが世界をどう見ているかだった。
同じ朝の画像でも、キャラによって見え方が変わる。しずくなら、心の揺れを見る。凛華なら、照れ隠しの証拠を見る。月子なら、出発前の確認項目を見る。
その視点を画像に重ねられるなら、SNAP KAITAROは「写真に落書きするツール」ではなく、キャラクターの読み方を可視化するツールとして使える。
他のキャラでも、まだ遊べそう
この方向で考えると、他のキャラクターでもまだ遊べそうだ。
陽なら、朝エネルギー測定器。るななら、金曜ブースト負荷試験。まひるなら、週末起動失敗ログ。日和なら、生活リカバリー診断。
全部作り始めると沼なので、今回はここで止める。
大事なのは、全キャラ分を作ることではない。SNAP KAITAROが「画像を飾るツール」以上の使い方をできると分かったことだった。
おわりに
SNAP KAITAROは、写真に注釈するツールだと思っていた。でも使ってみると、見えないものに名前を付けるツールでもあった。
普通に使えば、写真に手描きの雰囲気を足せる。少しひねると、画像の中にある関係性や視点まで取り出せる。自分のキャラクターや作品世界を持っている人ほど、かなり遊べると思う。
KITAさん、面白い道具をありがとうございます。おはカノでは、まだ使い方を掘れそう。
転職を考えているわけではなくても、
自分の市場価値や、今のスキルがどこで活かせるのかを知っておくのは大事だと思う。
何かを作ってみる。
ツールを試してみる。
発想が少し広がる。
そういう小さな行動の積み重ねが、次の選択肢を見つけるきっかけになることがある。
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👉「おはようカノジョ」は @ohayo_kanojo で毎朝7:30に投稿しています
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