AIに4コマ漫画を描かせたら、私もやらかしまくった話
はじめに
「リナのやらかし日記」という4コマ漫画を作っています。
新人エンジニアのリナが、Gitでやらかしながら学んでいく——そんな内容です。
こちらが第2話「pushしないと届かない」の完成版です。

画像生成にはNano Banana Pro(正式名称:Gemini 3 Pro Image)を使っています。絵が描けない私でも、AIと一緒なら漫画が作れる。そう思って始めたのですが……
リナだけじゃなく、作者の私もやらかしまくりました。
この記事では、第2話の制作で遭遇した失敗と、そこから学んだことを紹介します。
やらかし1:モニターの背面に文字が出た
第2話の1コマ目。リナがターミナルでコマンドを打っているシーンを描きたかったんです。
プロンプトにはこう書きました:
リナがデスクに座り、ターミナルにコマンドを打ち込んでいる
生成された画像がこちら。

……「git commit」がモニターの背面に浮いてる。
画面の中じゃなくて、背面に。物理的にありえない。
学んだこと
「モニター画面内にコマンドが表示されている」と明確に指定する必要がありました。AIは指示を文字通り解釈するので、「どこに」を省略すると予想外の場所に描かれることがあります。
やらかし2:先輩の髪型が毎回変わる
登場人物の一人、工藤さん(バックエンドエンジニア)。設定では「黒髪短髪、前髪は少し分けている」としています。
参照画像も渡しているのに、生成するたびに髪型が変わる。

この画像では前髪が重くなっていて、なぜかネクタイまでしている(設定ではノーネクタイ)。
学んだこと
参照画像を渡しても、キャラクターの一貫性を100%維持するのは難しいです。1コマにつき5〜7枚生成して、設定に近いものを選ぶ作業が必要でした。
「AIが描いてくれる」というより「AIと一緒に選ぶ」という感覚です。
やらかし3:消したはずの吹き出しが出てくる
セリフは後からCanvaで入れるので、画像には吹き出しを描いてほしくない。プロンプトにはこう書きました:
No speech bubbles, no text overlays.
でも生成された画像には、空っぽの吹き出しが浮いている。
文字は入っていないけど、吹き出しの枠だけがある。消してって言ったのに。
学んだこと
「描かないで」という否定形の指示は、AIにとって難しいようです。何度か生成し直すか、画像編集で消すか、吹き出しの上からセリフを被せるか——対処法を考える必要がありました。
やらかし4:「発送」が「発造」になった
第2話のテーマは「pushし忘れ」。メタファーとして「commitは梱包、pushは発送」という図解を入れました。
生成された画像を見ると……
「発造」
送じゃなくて造。惜しい。
これは笑うしかなかったです。日本語のテキストは、まだAIには難しいようですね。
学んだこと
画像内の日本語テキストは信用しない。後から画像編集で直すか、最初からテキストなしで生成して後で追加するのが確実です。
まとめ:失敗して学ぶのは、リナも私も同じ
「リナのやらかし日記」は、失敗から学ぶ漫画です。
でも制作過程を振り返ると、作者の私も同じくらいやらかしていました。
プロンプトの書き方が曖昧で、意図と違う画像が出る
キャラの一貫性が保てなくて、何度も生成し直す
「描かないで」が通じなくて、手動で修正する
リナがGitで失敗して学ぶように、私もAI画像生成で失敗して学んでいます。
結局、AIを使っても魔法のように完璧な成果物が出てくるわけじゃない。試行錯誤しながら、少しずつ良くしていく。そのプロセス自体が、ものづくりの楽しさなのかもしれません。
「リナのやらかし日記」は現在も連載中です。興味があればぜひ読んでみてください。
