批判や非難では人は動かない話
豊かな人生を築く上で、他人との関わりを避けては通れません。
他人と関わるスキル=対人スキルを鍛えることは、仕事においても、日常生活においてもきっと有益であることはまちがいありません。
対人スキルについて悩んでいる私とあなたのために、
この本からの学びをこれからの記事で共有していきます。
この本では、
1.人を動かす3原則 (←今回の記事はココ)
2.人に好かれる6原則
3.人を説得する12原則
4.人を変える9原則
の30原則にまとめられています。
さて、今回の記事では、「人を動かす」原則について3回に分けて書いていきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
1.理解と寛容が相手を動かす
他人が失敗したり、望ましくない行動をしたとき、あなたなら、どのようにその人に対処しますか?どのような言葉かけをするでしょうか?
怒りを露わにし、非難の言葉をぶつけてしまうかもしれませんね。
カーネギー氏はその著書の中で
理解と寛容は、優れた品性と克己心を備えた人にしてはじめて持ち得る得である。
イギリスの思想家カーライルによれば、
「偉人は、小人物の扱い方によって、その偉大さを示す」
と、テスト・パイロットで航空ショーの花形ボッブ・フーヴァーを引き合いに出して説きました。
フーヴァーは、自分の機体に致命的なミスを犯した整備士に対して、怒りをぶつけはしませんでした。許すだけでなく、信用の証に、別の機体の整備も彼に任せたのでした。
その整備士が以降、どのように行動したかは、想像に難くありません。
2.人を責めても何も変わらない
他人のあら探しは、何の役にも立たない。相手は、すぐさま防御体制を敷いて、何とか自分を正当化しようとするだろう。それに、自尊心を傷つけられた相手は、結局、反抗心を起こすことになり、まことに危険である。
カーネギー氏は、1章の中で、殺人犯クローレーや暗黒街の王者アル・カポネ他、何人もの悪人の悪行を引用しています。
その誰一人として、真の反省をしている者はおらず、だれもが、自分のことを悪人だとは考えていません。
悪い人間ほど自分のことを棚に上げて、人のせいにしたがる。それが人間の天性なのだと言い切ります。
これほどの悪人を例に出さずとも、私やあなたも、これまでの経験の中で、相手を責めたり、非難することで、物事が改善したことがどれくらいあるでしょうか?
担任をしていたあの頃、どれだけの子どものことを叱ってきたことでしょう。その子のためと言いながら、非難し、過ちを認めさせ、反省を促してきたことが思い出されます。
今から思えば、私の独りよがりだけだったのかもしれません。
3.非難すれば恨まれるだけ
人を裁くなー人の裁きを受けるのが嫌なら
相手のミスや誤った行動によって、自分が被害をこうむったなら、文句の一つもいいたくなるのが、人の性ってものです。
でも、逆の立場になって考えてみた時、もし、自分の過ちのせいで、他人に迷惑をかけたとしたなら。
相手からの非難が強ければ強いほど、素直に反省なんてできません。
逆ギレと言われれば、それまでですが、そういうふうに言われたら、なおさら反発してしまうことでしょう。
職業柄、これまでにいくつもの子どものケンカを仲裁してきましたが、お互いの主張がどれだけ正しかろうと、非難の言葉の応酬が続く限りは、決して解決することはできませんでした。(ケンカの仲裁にはコツがあります…)
子どものケンカくらいなら、まだかわいいものですが、大人のケンカはタチが悪い。
下手をすると、相手の欠点が改められないばかりか、相手からの恨みを買ってしまうことにもなりかねません。
批判や非難では、人を動かすことはできないのです。
まとめ|理解と寛容こそが人を動かす
神様でさえ、人を裁くには、その人の死後までお待ちになる
今回の記事では、人を動かす原則について
「人を動かす」D・カーネギー著 山口博訳 創元社
から紹介しました。
他人が失敗したり、望ましくない行動をしたとき、その人の行動を改めさせるのは、批判や非難ではありません。理解と寛容のみがその人を動かすのです。
その人がどんな感情や事情でその行動に至ったのか?
そこに、同情や寛容、好意を寄せるまでになれば、相手に心を開かせ、私やあなたの願う行動を引き出すことができるでしょう。
了
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