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はじめに:白い画面の前で固まっていた夜
平日の夜10時。リビングの自作デスクトップPCの前で、僕は白い画面を見つめたまま固まっていました。
noteの毎日更新を始めたばかりの頃の話です。書きたい気持ちはあるんです。でも、「今日は何を書くか」が決まらない。ようやくテーマを思いついても、今度は「どの順番で語るか」で手が止まる。気づけば30分、1時間。本文を1文字も書かないまま、「今日はもういいか」とブラウザを閉じる──そんな夜を、何度も繰り返していました。
いまの僕は、noteで毎日更新を続けています。文章力が突然上がったわけでも、自由時間が増えたわけでもありません。変わったのはひとつだけ。「書く前の工程をぜんぶ仕組みに任せる」と決めたことです。

具体的には、アイデア出しと構成づくりをClaude Codeに任せ、その「記憶」と「挙動の定義」をObsidianに持たせる。この2つを組み合わせた瞬間、毎日更新は「気合いで続けるもの」から「システムが回してくれるもの」に変わりました。
💡この記事を読むと分かること
ネタ出しと構成にかかる時間が、1時間から10分前後になる仕組みの全体像
Claude Codeに「自分の文体・ルール・過去記事」を覚えさせるObsidianの使い方
AIに事実誤認の体験談を書かせないための「プロフィール定義」という考え方
僕が実際に使っているVault(Obsidianのフォルダ)構成の概念図と、各ファイルの役割
👱こんな人に向けて書きました
noteの毎日更新に挑戦して、挫折した経験がある人
ネタ出しと構成に時間がかかりすぎて、執筆が苦しくなっている人
AIを文章作成に使ってみたものの、「自分の声」が消えて違和感があった人
エンジニアではないけれど、Claude Codeを創作に活かしてみたい人
逆に、「AIに記事を丸ごと書かせてコピペで量産したい」という人には向きません。この仕組みの核心は、AIに「書かせる」のではなく、自分が書くための準備をAIに任せることにあるからです。文章はあくまで僕が書きます。僕の記事は僕の声のままです。
なぜ毎日更新は続かないのか
仕組みの話に入る前に、毎日更新が止まる本当の理由を整理させてください。
多くの人は「文章力がないから」「時間がないから」だと考えます。でも、僕の実感は違います。毎日更新を止める最大の敵は、執筆の前にある2つの工程──「ネタ出し」と「構成づくり」です。
書くこと自体は、テーマと構成さえ決まっていれば30〜40分で終わります。しんどいのはその手前です。「今日は何を書くか」を決め、「どの順番で何を語るか」を組み立てる工程に、気力の8割を持っていかれる。そして仕事で疲れた日ほど、この工程が重くのしかかります。
だったら、この2工程を毎日ゼロから自分でやるのをやめればいい。それが僕の出した結論です。
役割分担:Claude Codeが「考え」、Obsidianが「覚える」
僕の仕組みは、シンプルな役割分担でできています。
Claude Code = アイデア出しと構成づくりの担当
Claude Codeはターミナルから使うAIエージェントです。エンジニア向けのコーディングツールだと思われがちですが、僕は総務職の非エンジニアという立場で、これを「執筆の参謀」として使っています。
Obsidian = Claude Codeの「記憶」と「挙動の定義」の担当
ここがこの仕組みの心臓部です。
AIとの対話で誰もがぶつかる壁は、「毎回ゼロから説明し直さないといけない」ことです。自分の文体、過去に書いたテーマ、noteの運用方針──これを毎回伝えるのは現実的ではありません。
そこで僕は、Obsidianのローカルフォルダ(Vault)をそのままClaude Codeの作業ディレクトリにしています。Claude CodeはMarkdownファイルを直接読めるので、Obsidianに置いたノートがそのままClaude Codeの長期記憶になるんです。
CLAUDE.mdは「ルールブック」ではなく「案内板」
Claude CodeはVault直下のCLAUDE.mdというファイルを起動時に自動で読み込みます。多くの人はここに全ルールを書き込もうとしますが、僕は失敗しました。ルールが増えるほどファイルが肥大化して、AIも僕自身もメンテナンスできなくなるんです。
いまの僕のCLAUDE.mdは、「どのファイルを、いつ読むか」だけを書いた案内板です。ルール本体は、役割ごとに分割した6つのファイルに置いています。
author_profile.md ── 僕の事実を定義。職業、所有デバイス、生活環境など。いわゆる個人情報。執筆前に必読
writer.md ── note記事の執筆ルール。ブランド定義、文体、記事構成、戦略
quality-check.md ── 品質チェックリストと、過去の失敗から学んだルールの記録→自動でPDCAを回す要
assistant.md ── Vault内のファイル整理・リンク管理のルール
index.md ── 全記事・全アイデアへのリンク集。既存記事の確認はここから辿る
この中で、僕がいちばん声を大にして伝えたいのがauthor_profile.mdの存在です。
AIは「それらしい体験談」を平気で捏造します。持っていないデバイスを持っている前提で書く。していない働き方をしている前提で書く。自宅に存在しない家具に「座って」作業を始める。放っておくと、僕の記事なのに僕じゃない誰かの話になってしまうんです。
だから僕は、「所有しているもの」だけでなく「所有していないもの」「存在しないもの」まで明文化して、執筆のたびに照合させています。体験談ベースで発信する人ほど、このファイルの効果は大きいはずです。
もうひとつの要がquality-check.mdです。冒頭に掲げているのは「初稿で100点。人間のチェックを前提にしない」という大原則。そして下書きが完成するたびに、振り返りログへ教訓を1行追記します。「期間表現は実日数を計算してから書く」「考察記事でも個人史を全章に織り込む」──失敗が蒸留されてルールになり、Claude Codeの提案は日ごとに賢くなっていきます。
システムの概念図
📁 Obsidian Vault(= Claude Codeの作業ディレクトリ)
│
├── 📄 CLAUDE.md ………………… 司令塔。各定義ファイルへの「案内板」
│
├── 📄 author_profile.md …… 筆者の事実定義(所有デバイス・職業・生活環境)
├── 📄 writer.md ……………… note記事の執筆ルール(文体・構成・戦略)
├── 📄 quality-check.md …… 品質チェックリスト+失敗の記録
├── 📄 assistant.md ………… Vault整理・ファイル管理のルール
├── 📄 index.md ……………… 全記事・全アイデアへのリンク集(ナビゲーション)
│
├── 📁 blog/ …………………… 完成原稿(カテゴリ別)
│ ├── gadget/ ← ガジェットレビュー・おすすめ
│ ├── culture/ ← ビジネス・カルチャー考察
│ ├── tech/ ← AI・Linux・ソフトウェア
│ ├── life/ ← 健康・趣味・ミニマリズム・哲学
│ └── work/ ← 仕事・生産性
│
└── 📁 ideas/
├── blog_idea/ ← アイデア・企画メモ
└── blog_post_draft/ ← 下書き実際の執筆の流れ
僕の平日は、リビングのデスクトップPCでターミナルを開くところから始まります(週末はカフェにノートPCを持ち出して同じことをします)。
Claude Codeを起動。
CLAUDE.md経由で各定義ファイルが読み込まれた状態で会話が始まる
「今日の記事候補を3つ、構成つきで」と依頼
Claude Codeがindex.mdから既存記事を確認し、重複しない候補をwriter.mdの戦略に沿って提案
気に入った案を選び、構成に手を入れる(「この見出しは要らない」「実体験のエピソードをここに入れたい」など)
確定した構成をideas/blog_post_draft/に保存してもらい、僕がObsidianで本文を書く
書き上げたらquality-check.mdのチェックリストで照合し、振り返りログを追記
noteで公開し、完成原稿をblog/のカテゴリフォルダへ移動
ネタ出しと構成にかかる時間は10分前後。以前は1時間以上かかっていた工程です。しかも公開した記事はVaultに蓄積されるので、Claude Codeの「記憶」は毎日少しずつ豊かになります。
記事が増えるほど提案の精度が上がる(quality-check.md が品質チェックと、過去の失敗から学んだルールの記録)という好循環がここで回り始めるんです。
結果として、記事の精度と執筆スピードの両方が向上していくわけです。
実際、僕の投稿初期の記事と最近の記事を読み比べれば、クオリティの差は歴然だと思います。
ここまでが、Claude Code × Obsidianでつくる、僕のnote運営システムの概要です。

ここまで話した、
僕のObsidian構成(概念図)と
Claude Code × Obsidian 運営システム テンプレート完全版は
有料記事部分に掲載しています。
実際に僕が使用しているファイルをテンプレート化したものです。
ClaudeCodeとObsidianを導入済みの方は有料記事部分のテンプレートを
導入するだけで、すぐに活用できます。
ClaudeCodeとObsidianの導入方法については、
他に詳しく解説されてる方がおりますので、
そちらを参照いただければと思います。
このテンプレートは毎日投稿を100日続けられた肝を
すべて出し切りました。
白い画面の前で固まっている誰かの、明日の1本につながれば嬉しいです。
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