猛暑で野菜がしおれる人へ|堆肥と腐植酸の話
夏になると、野菜の葉がしおれる。
花が落ちる。
実が大きくならない。
水はやっているのに、
昼になると元気がない。
そんなとき、水や肥料を
気にしがち。
でも、結論から言うと
野菜を暑さに負けにくくするには、土づくりが大切なんじゃ。
堆肥は
「ごはん」と「家」
堆肥は、野菜にとって
ごはんのようなもの。
中の有機物が微生物に分解され
養分が少しずつ出てくる。
ただし、堆肥の種類によって
効き方は違う。
堆肥だけですべての栄養が
足りるとは限らんぞ。
もう一つの役割は
根張りを良くすること。
堆肥を入れると
土にすき間が
できやすくなるのじゃ。
すると、水をたくわえやすく
なったり、余分な水が
抜けやすくなったりする。
土の有機物は、保水力や
保肥力の改善にも関係するんじゃ。
農林水産省「環境に配慮した施肥技術」
仙人を名乗るわしでも
土を見ずに葉っぱだけ
見てしまうことがある…。
腐植酸は土の中の
「助っ人」
腐植とは、土の中にある
黒っぽい有機物のことじゃ。
腐植酸は、その腐植に
含まれる成分の一つ。
腐植酸には、土の中の
養分をつかまえて
流れにくくする働きがあるのじゃ。
さらに、植物の暑さ対策を
助ける可能性も研究が
されてるのじゃぞ!
植物は高温になると
体の中のタンパク質が
壊れやすくなる。
そこで働くのが
ヒートショックプロテイン
という物質。
これは、壊れそうな
タンパク質を守る
「修理屋さん」のようなもの。
研究では、腐植酸を与えた
シロイヌナズナで
ヒートショックプロテインに
関係する働きが強まり
高温による傷みが小さくなった。
ただし、この研究は
実験室での結果。
「腐植酸を入れれば、
どんな野菜も暑さに負けない」
という意味ではないぞ。
ここを間違えると、わしのように
「これで夏対策は完璧じゃ」と
早合点してしまう…。
初心者が
やることは3つ
完熟した堆肥を使う
堆肥を雨ざらしにしない
入れすぎず、袋の表示や地域の基準を確認する
堆肥を雨ざらしにすると
養分や水に溶けやすい成分が
流れてしまう。
また、堆肥を入れたからといって、水やりが不要になるわけではない。
猛暑の日は
土の乾き具合を見ながら水をやり
必要なら敷きわらや
マルチも使うのじゃ。
まとめ
堆肥は、野菜に栄養を
与えるだけではない。
根っこが暮らす土を整え
水と養分を保ちやすくするぞ。
腐植酸には、植物の暑さへの反応を助ける可能性を
示した研究もある。
まずは次の植え付けで
堆肥を入れる前と後の土を
手で比べてみるんじゃ。
土がやわらかくなったか。
水がしみ込みやすくなったか。
根がしっかり張れそうか。
野菜の元気は、葉っぱだけでなく
土の中から始まるのじゃ。
昔から先人たちが堆肥を畑に
入れていたのは
大きな意味があったのじゃな。
