【マインクラフト異世界譚】〜無価値からの人生変革〜.1
【マインクラフト異世界譚】〜無価値からの人生変革〜
第一章:価値なき男、価値ある世界へ
譬喩(ひゆ)は、自分の命に値段がついたことを知っていた。
死亡保険。三千万。
結婚十年目。妻とは冷えきり、子どもとはろくに会話もない。
会社では歯車。家庭では空気。
誰も、自分を必要としていなかった。
それだけは、はっきりとわかっていた。
だから、最後に意識が途切れた瞬間――眠気に逆らえず、ハンドルがぶれる――その時も、特に恐怖はなかった。
「これでいいんだ」
そう思った。
……次に目を開けたとき、世界はブロックでできていた。
*
「……マイクラ、か?」
息子が夢中になっていたゲーム。職場でネタにされた「サバイバル教育」の代名詞。
その風景が、今、リア物質として目の前にある。
譬喩は、草原に立っていた。
四角い雲。角ばった木々。自分の体さえ、ピクセルのように粗い。
目の前に、文字が浮かぶ。
> 【あなたは異世界に転生しました】
> 転生スキル:「マーケットプライス」解放中
(スキル……?)
> 【マーケットプライスとは?】
> 本世界における通貨システムを掌握するスキル。
> 対象の素材・アイテムをデータ変換し、ネット通貨(NP:Net Price)へ変換可能。
> NPを用い、【アドオンショップ】より特殊機能・装備・建築キット等の購入が可能。
譬喩は目を細めた。
「つまり……ドロップした素材を現金化して、課金機能みたいな“アドオン”を買えるってことか?」
これはマイクラでありながら、どこか現実味を帯びた経済サバイバルRPGだった。
「現実より、ずっと価値があるじゃないか」
譬喩は初めて、静かに笑った。
死んでまで生きる意味などなかった男が、ようやく「始める」瞬間だった。
あとがき
アドオン解説がなっかなか時間なくてやれてないので…アドオン知識を少しずつ活かせるよう、短編小説という仕様で今回記載してみました。
導入はよくある異世界ものなので、かなりラフに読めるんではないかな?w
現実設定がリアリティあり過ぎて重いけど…現実への執着があるほうが重くかなるからこの仕様で。
しれっと怪異/幻水/マイクラ/小説をあげていく形になってしまったので…転職と合わせて頑張ります。
マジで1人で追いつかないから…一緒にブログ運営してくれる人がほしい今日この頃…。
